コラム

乃木坂46永島聖羅、なぜ「仏の永さん」の涙は心を揺さぶるのか

2014年12月29日 08時00分

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 18公演に及ぶ長丁場となったアンダーライブセカンド・シーズンは、メンバーのケガなどの逆境に打ち克って成功裏に幕を閉じた。とくに、研究生を含めたフルメンバーが初めてそろった16日は、異様なほどの盛り上がりになったという。

 アンコールも終わり、メンバーたちが着替えていたら、ファンによる「乃木坂!」「46!」という声が聞こえてくる。スタッフに「挨拶だけでいいから出させてください!」と頼み込むと、メンバーたちは再びステージに上がって感謝の言葉を述べた。

 あるメンバーに取材した際、アンダーライブで涙を流した理由を聞くと、「だって、らりんが泣くから」と言った。永島はアンダーメンバーにとって、そんな存在になっていた。

 12月12日。通常のアンダーライブのキャパ800人(六本木ブルーシアター)から8,000人(有明コロシアム)にスケールアップして行なわれたアンダーライブセカンド・シーズンFINALは、全員が1曲ずつセンターを務めるという粋な演出でファンは興奮のるつぼに。

 アンダーライブで活かしきれていなかった研究生も、この日は見事に輝いていた。そして、永島がセンターで歌った『気づいたら片想い』は、隠しきれない陽の部分によって西野七瀬とは違った世界を見せてくれた。

 8,000人のファンがあの日のように心の底からのWアンコールを送ると、アンダーメンバーたちは再びステージへ。永島はセンターを務めた井上小百合に挨拶を促す。井上が「私はこのメンバーが大好きだし、誇りに思っています」と感動のスピーチをした後、永島はくしゃくしゃの泣き顔で「アンコールありがとうございます! でも、この会場9時までなんですって!」と叫び、会場中の泣き笑いを誘った。

 12月13、14日は全メンバーによるクリスマスライブだったが、そこでも永島は抜群の存在感を発揮した。ファン投票によるカップリング順位発表では、初日に4連続で楽曲に参加するという記録を成し遂げ、メンバーが着替えている間のMCでは的確なタイミングでトークに入って空気がダレることを防いだ。生駒里奈が不在だったこともあって、永島が果たした役割は大きかった。

 あくまで個人の感想だが、2014年2月のバースデーライブのMCや4月のラジオ『沈黙の金曜日』アシスタント開始当初の拙さから、永島に対して「MCに向いてないのでは?」と思ったこともあった。しかし、永島は愚直なまでの努力でこの偏見を覆してくれた。最近も、外仕事に備えてバラエティ番組で芸人がしゃべったエピソードを書き写して分析しているのだという。

 本当の意味で乃木坂46に必要不可欠な存在になった永島。クリスマスライブでは、井上や伊藤万理華などのアンダーメンバーも目立った活躍を見せていたため、「底上げ」には成功したといっていいだろう。とはいえ、アンダーライブサード・シーズンがあるのかわからないし、いまの選抜とアンダーの関係性が理想の形じゃないかもしれない。それでも「仏の永さん」が照らし続ける限り、アンダーメンバーと乃木坂46は素晴らしい景色を見せてくれることだろう。

乃木坂46『透明な色』

大貫真之介 アイドルとお笑いを中心に執筆。乃木坂46写真集『乃木坂派』、『EX大衆』、『TopYell』、『日経エンタテインメント』、『an an』アイドル特集号、などで乃木坂46のインタビュー記事を担当した。
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タグ: 乃木坂46 

          

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