ライブレポ

富士山の麓でアイドル150組を観る至福の空間―Twin Box Fujisan初日を現地レポ!

2015年10月02日 08時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 やがて日が傾きはじめ、暑かったステージにも涼しい湖風が吹き込んでくる。なにしろ山中湖は標高980mという高所。日本で3番目に高いところにある湖である。初山梨のアイドルたちが口々に「水道が冷たい!」と驚いたように、日が暮れると涼しさが辺りを包みこむ。

 だが吉川友が真っ赤なカーニバル風の衣装で登場すると、ステージの熱気はむしろ上昇し、客席のボルテージも一気に上がる。オールスタンディングの会場はまさにカーニバル騒ぎ。終わりゆく夏を惜しむかのように屋外フェスシーズン最後の熱狂が沸き起こっていた。
 

吉川が女王様の貫録で客席を挑発。観客も負けじと反応し、そのボルデージは富士山を隠す雲をも吹き飛ばすかのようだった。

巨大なメインステージの照明が明るさを増し。光の束がアーティストを輝かせ始める。屋外ステージは夕暮れからがまたいいのだ。

 続いてはアップアップガールズ(仮)が畳み込むようなセットリストで観客を煽り、『ジャンパー!』では富士山を揺るがすかのような一斉ジャンプだ。

 ここのMCでちょっとした奇跡が起こる。この日の富士山はほぼ一日中雲に隠れていたのだが、アプガが昨年の富士山頂ライブについて語ったその瞬間、ホンの少しだけだが山頂が姿を見せたのである。まるで「ん、ワシのことかね?」と富士山が顔をのぞかせてくれたかのようだった。
 

客席はまさにお祭り騒ぎ。どんなイベントでもその場を自分たち色で染めてしまうアプガの支配力は凄まじい。

中央上側に富士山頂上付近の稜線がうっすらと見えている。会場ではもっとハッキリと視認することができた。

 吉川友からアプガのコンボですっかり温まったTwinBoxステージ。そこにさらなる熱さをもたらしたのが、8月のTIF以来、アイドル界のホットな話題になっている大阪☆春夏秋冬だ。

 夕暮れ時のメインステージ。しかもアプガの次という、以前だったら考えられないような厚遇に、しゅかしゅんはバラード曲の『ロミオ』をセトリに組み入れるなど、魂のステージで応えてくれた。
 

昼とは一転して白地に花柄のワンピース衣装のしゅかしゅん。夕暮れのステージに映えるようにという考えだ。

まるで舞台の一シーンを観ているかのような『ロミオ』。情念あふれる表情からはダンスだけのグループでないことが伝わってくる。

 この時点でとっぷりと日も暮れ、各ステージは夜の顔を見せ始める。煌々と輝くステージ以外はかなりの闇に包まれ、そのなかに熱を帯びた観客がうごめく。そんな光景がまた、祭りの夜のようで心地よい。

 夜の屋外ステージと言えば、TIFのスマイルガーデンを思い起こす人も多いだろうが、都心のフェスとはまた違った魅力がこの山中湖畔には広がっていた。
 

メインステージの前にうごめく人影は、まるで海外のカーニバルのようだと言ったら言い過ぎだろうか。

わずかな残照がレッドステージを縁取る。手前に見える黒い人影は熱気の証拠だ

 今回のTwin Box Fujisanは、集客面ではさらに一押し二押しが必要だったかもしれないが、参加者の満足度がこの上もなく高かったのは間違いないだろう。この場を体感した人なら次もまた、足を運びたくなるはず。来年の開催にも期待したい。
 

出入り口に最も近いグリーンステージは、まさに夜祭の雰囲気を醸し出していた。後ろ髪を引かれる思いで会場を後に。


■Twin Box Fujisan公式サイト
http://tb-fujisan.com/2015/

■TwinBox AKIHABARA公式サイト
http://tb-akihabara.com/
  • このエントリーをはてなブックマークに追加