FOLLOW US

UPDATE|2014/10/03

モーニング娘。’14のスパイス、佐藤優樹

モーニング娘。’14の10期メンバー佐藤優樹は、なかなか掴めない。まだまだ子どもだなと思ってると、ふと、とても大人なことを言ったりする。発言や行動など、表現が独特で理解が難しいことも多くあり、きっとメンバーたちには大変なこともあるだろうが、ファンとしてはとってもかわいらしい。なんというか、「まーちゃんを産みたい!」という思うような愛おしさがつまっている。

まーちゃんがたなさたんの心を溶かした


 まーちゃんは、歌もダンスもうまくなりたい、という気持ちがとても強い。センターを務めることが多い鞘師里保に対して「やすしさん(鞘師のこと)に負けません」と言う。そういう気持ちはみな持ってるだろうが、ここまではっきりと言うメンバーはいない。そう言うからには、結果を出さなければならないというプレッシャーもあるはず。それをまーちゃんは、自分らしさを貫きながら試行錯誤している。

 例えば『わがまま 気のまま 愛のジョーク』最後のサビ、「愛されたい」とソロで歌う部分。がなるようにしてみたり、さらりと歌ったりといろんな歌い方を試し、曲に対しての自分の表現やファンの反応を見ているように思う。そもそも歌もダンスも高い能力を持っているのに加え、どう見えているかと考える客観性や、自分へのストイックさを持ち、そこからどう見せればいいのかとパフォーマンスにしっかりと繋げられるのだ。

 きっとそれは、田中れいなの影響がとても大きいと思う。“まーちゃんがたなさたん(田中のこと)の心を溶かした”というのはみなさんご存知だと思うが、単に仲が良いということだけでなく、まーちゃんはしっかりと田中の背中を見て育ってきた。特にパフォーマンスにおいて憧れの気持ちがものすごく強く、「たなさたんになりたい」とも言っている。高い表現力とパフォーマンス力を持ち、努力する田中を近くで見続け、そこに近づくためにはどうしたらいいのかと常に考えている。

 田中の卒業以降、田中のパートを引き継ぐことも多く、それはまーちゃんにとってとても誇らしいことなのだろうなと、見ているだけで嬉しくなる。

 まーちゃんにはずっと、このままでいてほしい。わたしたちを驚かす存在であり続けてほしい。まーちゃんの言葉や行動が胸に響くのは、物事の芯をとらえているからこそ。年を重ねても、そういった部分はそのままでいてくれたら、なんて勝手な願望を持ってしまう。パフォーマンスに関してはまだまだ成長するだろうし、本人も今の状態に満足していないだろう。いつかはまーちゃんが大好きな道重や田中のように、カッコいい先輩として手本を示していくのだと思う。

 リーダー道重の卒業まであと1ヶ月半ほど。先日コンサートグッズとして発売されたDVD MAGAZINE vol.64で、山口で卒業発表をしたあとの道重に、抱きついて泣いているまーちゃんが映っていた。しかしそのあとの心境を聞かれたコメントでは「道重さんが安心して卒業できるように」と笑っていた。まーちゃんはもう泣かない、と決めた。寂しくてしょうがないだろうに、先輩に心配かけたくないとぐっと前を向いている。その強さは、これからのモーニング娘。にとって大きな力になるはず。そんな強くなったまーちゃんを見ながら、11月26日の横浜アリーナ、そしてその先を想い、もう泣きそうです。

モーニング娘.’14『時空を超え 宇宙を超え/Password is 0』

東海林その子 メジャーどころを中心に、女子アイドルを追いかけています。女の子が変化する一瞬一瞬を見逃したくないです。

RECOMMENDED おすすめの記事