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UPDATE|2014/10/07

乃木坂46 伊藤寧々は未来に跳躍する

9月12日、体操仕込みのロンダートやバク転を得意とする乃木坂46の1期生・伊藤寧々が「新たな道に進むため」卒業することが発表された。最後の舞台となるのは10月5日~19日に行なわれる10thアンダーライブ。その18公演の中で、伊藤寧々が乃木坂46としての最後の輝きを見せている。

 そして、今年の『16人のプリンシパル trois』は声帯炎で欠場となってしまった。しかし、悪いことばかりじゃない。6月公開のホラー映画『杉沢村都市伝説』で主人公を熱演したのだ。プロの役者に囲まれた現場を経験したことで、「今後は自分から感情を発信できるようになりたい」と語ってくれた。
 
 映画主演を経たことで寧々は再び輝き出す。8thシングルのアンダーメンバーによるスペシャルライブの名古屋公演では、グループ結成当初からの強い絆でつながっている伊藤万理華との伊藤ちゃんずで『孤独兄弟』を歌った。2人のユニットとしては初めての歌披露だった。この日は寧々の声が完全には復調していなかったため、納得のいくパフォーマンスとはならなかったが、6月末~7月に行なわれた9thアンダーライブで『孤独兄弟』を披露していくうちに完成度が高くなり、伊藤ちゃんずは乃木坂46の名ユニットのひとつとなった。
 
 自分が輝ける舞台であるアンダーライブには熱い想いを抱いていており、「目に見えて自分のモチベーションも変わったし、ファンの方に『もっと上にいけるんじゃないか』と期待されることがうれしいんです」と語っていた。しかし、9月12日に乃木坂46からの卒業を発表。「自分の夢だったお仕事が叶ったこと、次のやりたいことが見つかったこと」が卒業の理由だという。
 
 寧々が卒業の舞台として選んだのは10月5日~19日に行なわれる10thアンダーライブだった。初日となる10月5日、グレードアップされたダンスを披露し、自身のセンター曲である『涙がまだ悲しみだった頃』を堂々と歌うと、次の曲で観る者の涙を誘う演出が施されていた(ネタバレのため詳細は控えます)。18公演すべてで寧々はファンとメンバーに感謝の想いを歌で伝えていくのだろう。卒業後、寧々はどんな世界へ飛び立つのか、我々にはまだわからない。しかし、背中を押す力が大きければ大きいほど、寧々は勢いよく跳躍してくれるはずだ。

乃木坂46『何度目の青空か?』

大貫真之介 アイドルとお笑いを中心に執筆。乃木坂46写真集『乃木坂派』、『EX大衆』、『TopYell』、『日経エンタテインメント』、『an an』アイドル特集号、などで乃木坂46のインタビュー記事を担当した。    

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