モーニング娘。’14、10期メンバー石田亜佑美といえば、“仙台生まれのダンスマシーン”。ダンスがうまいメンバーとして9期の鞘師里保と並ぶことが多かった。それが加入して3年、ダンス以外の魅力が花開いてきているのだ。
■いつしか“だーいし感”の虜になる 彼女が加入して数年はとにかく真面目で、気が強そうという印象が強かった。ステージ上では、堂々としているように見えるのだが、張り付いた笑顔でどこか余裕のない感じ。しかしいつからか緊張から解き放たれ、MCでも「余裕ができて、お客さんをちゃんと見れるようになった」と言えるようになり、今まで表に出てこなかった彼女らしさがぐっと前に出てきた。
それが、トークの面白さや表現力につながってきている。加入当時から、前へ出る精神は変わらず持ち続けているのだが、それに加えて受け入れる力を身につけたように思う。何事も「仕方ないなあ」と笑って受け入れる優しさを、石田は持っている。道重さゆみが卒業すると、グループ内では上から3番目のお姉さん。石田の明るさと優しさを頼りにしているメンバーは多いだろう。
もちろん、ダンスも大きく成長した。加入したころは、まさに「ダンスマシーン」というカッチリとしたパフォーマンスだったが、昨年あたりからそこに柔らかさが加わった。これもきっと、彼女らしさを発揮できるようになったから。
メンバー同士でアイコンタクトを取ったりファンを見渡しながらパフォーマンスする彼女は、とても楽しそうなのだ。そしてモーニング娘。’14では一番小さいのに、それを全く感じさせない。ただガムシャラに動きを大きくするのでなく、全体をキレイに見せるため、そして遠くのファンまで届くようにと、小さな体をめいっぱい使ってパフォーマンスしているのだ。
そして、“だーいし感”について。それが何なのか、具体的に言葉にできないのだが、彼女の醸し出す雰囲気、動きや表情の中で、くすっと笑えて癒される瞬間のことだと思う。かわいらしいのだけど、なんだかおかしい。見ててニヤニヤしてしまう何かが、だーいし感なのだろう。彼女の独特の面白さは、リーダーの道重さゆみも買ってるし、他のメンバーも信頼を置いている。
最後に。先日10月5日の石田ブログに掲載された写真は、だーいし感が非常に高いと思います。場所や服装、ポーズから表情までだーいし感が溢れているのでぜひご覧ください。
モーニング娘.’14『TIKI BUN/シャバダバ ドゥー/見返り美人』
東海林その子 メジャーどころを中心に、女子アイドルを追いかけています。女の子が変化する一瞬一瞬を見逃したくないです。