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UPDATE|2014/10/24

モーニング娘。’14の優しさ、鈴木香音

先日行われたモーニング娘。’14のニューヨーク公演で大きく話題になったことは、9期メンバーの鈴木香音のことだった。彼女が自己紹介をしただけで、現地のファンが彼女の声をかき消すくらいに盛り上がった。
 
 モーニング娘。ファンではない人への認知度という点で、今、道重さゆみの次に知られているメンバーは鈴木だと思う。ただ、話題になるのは、体型のことばかり。彼女はいろんなことを吹っ切り、面白さに変えているが、もっともっとたくさんの魅力を持っている人なのだ。

歌で、もっと前へ!


 先日、彼女の地元愛知でコンサートがあった。メンバーの地元で行われる公演は「凱旋公演」と言われ、彼女たちは会場が自分のメンバーカラーのサイリウムで埋まるのが嬉しいという。先日発表された12期メンバーの牧野真莉愛が愛知出身なので、次のツアーからは鈴木と牧野の凱旋公演となる。それを「これからは2人で一緒に喜びを分かち合えることが嬉しい」と言う。
 
 そして、12期についても「みなさん(ファンのこと)の深い愛が私を変えてくれたから、新メンバーが入ることに不安はない」と。こんなことを迷いなく言える彼女は、とても優しく、温かい人だと思う。だからこそ、後輩からも同期からも頼られる、大きな存在になったのだ。
 
 そして彼女は今、モーニング娘。’14のステージを強く支える存在だと思う。歌もダンスも未経験で加入してきた彼女。最初は覚えるのに精いっぱいというころもあっただろうが、覚えている限り、彼女はずっとあの笑顔でステージに立っている。モノマネは今でもハラハラするけれど、とにかく見る人を楽しませたいという気持ちは、加入当初からずっと変わらないのだろう。
 
 そして、モーニング娘。が大好きであること。新曲のキャッチフレーズで「憧れがライバル心に」とあったが、これから大きな壁となるのは、彼女が大好きなモーニング娘。だ。でもそれをすべて受け入れ、前に進む力をもう彼女は持っていると思う。
 
 これまでも少しずつ話してはいたけれど、先日9月30日の武道館ライブで彼女は「大きな体はそのうちどうにかするので!」と言った。それに対してファンから、その日1番じゃないかと思うくらい、大きな歓声があがった。ニューヨーク公演のコメントで「日本でもこれくらい人気があったらいいのに」と言っていたけれど、日本のファンだって、彼女のことを強く信頼しているし、とてつもなく期待している。
 
 今は、自分のウィークポイントと言われかねないことが武器となっているけれど、それが入り口となって彼女の魅力に気づく人もきっといる。そして、彼女の笑顔とパフォーマンスこそが大きな武器となり、これから必ずたくさんの人に届く日がくるはず。何より彼女には、歌でもっと前に出てきてほしい。あの歌声をもっとたくさんの人に聴いてほしい。彼女はいつかきっと、歌でモーニング娘。のメインを張るメンバーになるはずなのだ。
 
 加入して4年近く。いろんなことを乗り越えて強くなった彼女なら、その笑顔と優しさだけで前に進むことができるだろう。大きな心で、モーニング娘。を包み、引っ張っていってくれるはず。

モーニング娘.’14『TIKI BUN/シャバダバ ドゥー/見返り美人』

東海林その子 メジャーどころを中心に、女子アイドルを追いかけています。女の子が変化する一瞬一瞬を見逃したくないです。

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