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UPDATE|2014/12/29

武藤彩未のライヴを見るべき理由--「OWARI WA HAJIMARI」ライブレポート

武藤彩未「OWARI WA HAJIMARI」@赤坂BLITZライヴレポート 2014.DEC.27


さくら学院の初代生徒会長であり、今年4月にメジャーデビューした武藤彩未。1年目を締めくくる赤坂BLITZでのライヴの模様をリポートする。

武藤彩未『永遠と瞬間』

 次も新曲の『パラレルワールド』。武藤が「高揚感のある応援歌」と紹介したように、メジャー進行のメロディラインに思わず元気が出てきそうな歌詞で、セカンドアルバムの中心になりそうな曲だ。

 バンドメンバーの紹介に続いて『RUN RUN RUN』では武藤も観客もタオルを振り回し一体に。『交信曲第1番変ロ長調』では「交信!交信!」の大合唱で盛り上がりは最高潮に。バンド編成ならではの熱いステージにヒートアップし、ステージはクライマックスの『彩りの夏』へ。しっとりと歌い上げるサビから始まり、軽快なAメロへと続く、1stアルバムでも特に人気の同曲だ。

 「今年一番のライヴになったんじゃない!?」と武藤。「ソロって簡単じゃないって感じるけど、だからこそソロで一番目指すって気持ちはもっと強くなってます」と続け拍手を浴びた。

 本編最後の曲は『明日の風』。アコースティックギターをバックに歌い上げる武藤に聞き入る観客たち。「悪いことのあとには良いことがやってくるよ」と歌う武藤に勇気づけられる気がする。

 熱いライヴで高揚した心と身体を、しっとりしたバラードでクールダウンさせるのも悪くない。ライヴが終わればすぐ2015年がやってくる。武藤彩未に吹く明日の風はどんなだろうか?きっと今年以上の追い風が吹くに違いない。

 「2015年、もっとたくさんの人に私の歌を届けられるように頑張ります!」と宣言し、ステージを去る武藤に嵐のような拍手が鳴り響き、彩未コールがわき起こる。

 グレーのTシャツでアンコールに応え現れた武藤は、2ndアルバムを2月25日に発売することを発表。当初1月発売とされていたが、1ヶ月遅れることでさらに良いものが出来ればと思う。アルバムタイトルは『I-POP』と発表された。

  “I&rdquo:には、「愛、私のI、アイデンティティ、アイドル」など色々な意味を込めたという。さらに武藤の誕生日である2015年4月29日、渋谷公会堂でワンマンライヴをすることが発表され、場内は大拍手に包まれた。「正直満杯にできるかわかりません、でも今日来た方が友だちや家族を一人でも連れてきたら満杯に出来ます、皆さんの力を貸してください!」とやり喝采を浴びた。

 アンコール1曲目はまたも新曲ということで場内は大盛り上がり。今回のライヴタイトルが名付けられた『OWARI WA HAJIMARI』はアップテンポのライヴ映えする曲。何か新しいことが始まる予感に満ちあふれたワクワクする曲だ。続いては1stアルバムのタイトルチューン『永遠と瞬間』。この曲を聞く度、この素敵なライヴの瞬間に立ち会えた喜びを感じる。そしてこの喜びが永遠に続くようにと願わずにいられない。

 最後の曲は『女神のサジェスチョン』。軽快なポップチューンを輝く笑顔で歌う武藤。本当にライヴが好きなんだという彼女の気持ちが良く伝わってくるステージに、〝まだまだ聴いていたい!〟という思いに駆られる。曲が終わり、マイクをオフにし「ありがとうございました! 良いお年を!」と叫ぶ武藤に鳴り止まない拍手。

 と、ここでサプライズが起きる。武藤とバンドメンバーがステージに戻ってくる。「皆さん時間大丈夫ですか?」と武藤。まさかの再アンコール、新曲を早く覚えてほしいということで『OWARI WA HAJIMARI』が始まる。まさに終わりは始まりの粋な演出に場内は再びヒートアップ。ステージもフロアも完全燃焼したライヴが幕を閉じた。

 この夏のツアー、そして発売中のライヴDVD『変化』と『進化』をチェックするとよくわかるが、この半年ばかりの間の武藤の成長ぶりは驚異的。変化と進化っぷりが顕著だ。次はキャパ2000人の渋谷公会堂。さらに成長したライヴを見せてくれることは間違いない。武藤彩未のライヴ、見るべき、である。


セットリスト
01 A.Y.M.
02 Seventeen
03 Doki Doki
04 桜 ロマンス
05 宙
06 とうめいしょうじょ
07 ミラクリエイション
08 パラレルワールド
09 RUN RUN RUN
10 交信曲第1番変ロ長調
11 彩りの夏
12 明日の風

アンコール
13 OWARI WA HAJIMARI
14 永遠と瞬間
15 女神のサジェスチョン

アンコール2
16 OWARI WA HAJIMARI


武藤彩未『永遠と瞬間』

竹崎清彦 アイドル、ファッション、スポーツ、ゲーム攻略本など幅広く執筆。趣味はライヴ観戦。好きなアーティストを追いかけ世界中どこへでも行きます!80年代モノに詳しい。

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