インタビュー

プロレス界No.1アイドル・紫雷イオが激白!! 「私が女子プロ界のさっしーになる!」

2015年01月14日 20時00分

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 『月刊エンタメ12月号』内の特集「今、観るべきプロレス3団体はこれだ!」でインタビューに応じてくれた第8代ハイスピード王者・紫雷イオ選手。もともとは「マニアじゃない一般層に対して、プロレスの魅力を語ってほしい」というオファーだったのだが、トークが進むうちにプロレスの深淵に触れまくる超ディープな話題が頻出! 誌面では文字数の関係で泣く泣くカットしたが、ここに異例の完全版アップをしたい。専門誌では絶対に読めない、“選手が語る”プロレス論。月刊エンタメおよびにエンタメnextは、紫雷イオ選手を全面的に応援します!

しらい・いお。1990年5月8日、神奈川県生まれ。2007年3月に実姉・美央とともに「紫雷姉妹」としてデビュー。2012年よりスターダムに正式所属。器械体操の経験を活かした華麗な空中技を武器に、ワールド・オブ・スターダム第3代王者として10回防衛に成功するなど、絶対的エースとして君臨。別名「天空のジニアス」。

――今回の取材はアイドル系の媒体なので、プロレスを知らない層にもその魅力を伝えていければと考えているんです。

紫雷 なるほど。私自身、スポーツは観るものではなく、やるものだと思っていたので、スポーツ観戦自体をあまりしてこなかったんです。中でもプロレスは、まったく意味がわからなかったですね。たぶん観たことない人は全員そうだと思うんですけど、「なんでロープに走って戻ってきて殴られるの?」とか、本当にそういうレベル(笑)。そうだな……。プロレスの魅力っていろいろあるけど、ハマる引っ掛かりは1点だけでいいと思うんです。「空中殺法がすごい!」とか。飛び技って、日常では見ることができないものですからね。あと(高橋)奈苗さんだったら、打撃に迫力があるとか……。ただスターダム全体でひとつ言えることは、ルックスのレベルが高いっていうこと!

――プロレスはルックスも重要ですか。

紫雷 自分も勉強のために他団体さんを観にいかせてもらう機会があるんですけど、初めて行く団体は会場に着く前にHPで選手を見たり、席に着いてパンフレットを開いたりしたりしますよね。そのとき、まず目が行くのは顔じゃないですか。「この人、カッコイイな」とか、「面白いコスチュームを着てるな」とか。そういう部分で、まず推しメンを作るというのがあります。特に女子プロレスはAKB48さんじゃないですけど、男子プロレス以上に推しメン感が強いんです。男子の場合は団体すべての箱推しというケースが多いですけど、女子の場合は団体の中で「この選手を俺たちが応援して、一番にしたいんだ!」という応援の仕方があるんです。

――まさしくAKB48的で、スターダムは売店の列もすごいですよね。

紫雷 試合後に全選手が出てきますからね。その中で「君のことを応援してるよ」って感じでファンが選手と顔を合わせながらポートレイトにサインしてもらったり。そうすることで推しメン感が出るんです。なので、最初はルックスから入るってことで構わないと思います。「あの子、可愛いから頑張ってほしいな」という気持ちから始まって、生で1回でも観たら、今度は「この子、動きがよくなってきたな」とか試合の内容も含めて、どんどん感情移入していくはずだし。
──そのへんは、ちょっと男のプロレスとは違う部分かもしれないですね。

紫雷 それとですね、女子プロレスの一番の特徴は何かというと、感情の爆発なんです。男子に比べて、感情がものすご~く激しいんです。キレたら、ドえらいところに攻撃が入ってくるし、ボコボコにされたりもします。また、相手もそれに怒ってガーッて向かっていって、最後はもう収拾がつかないぐらいの乱闘になったりするんですよ。女子同士って特にそういう傾向が強い。で、まぁ当然だけど痛いじゃないですか。女の子が痛がりながらも、なんとか頑張っている。そういうところに共感というか、応援してくれる観客の方が多いんですよね。だからそういう意味でも、試合に感情移入するために、誰か1人推しメン選手を作ることを強くお薦めしたいですね。やっぱり勝敗を選手と一緒に楽しんでほしい。

――コアなプロレス・ファンだけでなく、一般層に広めるために意識しているファイトはありますか?

紫雷 とにかく目を引くようにと意識して闘っています。コスチュームだったら、谷間を多く見せていくとか。ポッチャリしているので本当はお腹とか出したくない部分もあったんですけど、男性ファンのために出し続けるとか。あと、やっぱり空中殺法や飛び技はすごく目を引くので、よく使いますね。空中殺法に関していうと、デビューした頃は体重もなかったし、たいして破壊力もなかったんです。飛べば飛ぶだけ自分が疲れるだけで、相手はダメージをたいして負っていないという……。でも、お客さんの反応がほしいから、それでもあえて飛んでいたんです。今は練習も積んで破壊力も出てきましたけど、それでもやっぱり危険だし、お客さんのために捨て身の覚悟でやっていますよ。私、後楽園ホールの階段のヘリから客席に飛んだりもするんですよ。

──あれは観ていてもハラハラします。

紫雷 お客さんに喜んでもらうためです。あと一般に広めるためには、いろんなところにアンテナを張って、使える武器は全部使っていくことも大事。セミヌードになって、写真集を作って、それが『FLASH』とかの週刊誌に載って……その反響もすごくあったんです。世Ⅳ虎選手(現ワールド・オブ・スターダム保持者)もヤンキーアイドルオーディション(※最終選考に残ったが、オーディションが諸般の事情により中止)だったり、雑誌『SOUL Japan』に載ったり。各方面から興味を持って、推しメンを作ってもらえればいいなという気持ちがあります。

――選手の中には、「プレロスだけを観てほしい」という保守的な考え方の持ち主もいると思います。そういう中で、新たなチャレンジに対する躊躇はありませんでしたか?

紫雷 「プロレスラーなんだから、プロレスができなきゃダメでしょ」という発想は、もちろんすごくいいと思います。だけどスターダムの中でそれをやっていたら、周りの個性がすごすぎて埋もれちゃうんです。華やかだし、みんなどんどん成長していくので。自分の持っているカードをどんどん切っていかないと、上にはいけないんです。私は思いついたことは今すぐにでも実行します。脱ぎたいと思ったら、すぐセミヌードになりましたし。女性は特に新陳代謝が激しいんですよ。男性に比べて、ずっとトップではいられないような構造になっている。だから、どんどんできることをやって、トップに立ち続けようという気持ちですね。

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高橋奈苗(たかはし・ななえ)。1978年12月23日生まれ、埼玉県出身。1996年7月に全日本女子プロレスでデビュー。全女イズムを今に伝える女子プロ界のリビングレジェンド。キャッチフレーズは「王道女子プロレス」

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