FOLLOW US

UPDATE|2015/01/23

真剣にふざけることのカッコよさを教えてくれる”Berryz工房”というエンターテイナーたち

Berryz工房の無期限活動停止まで、いよいよ残り40日をきった。10年以上続いてきたグループの活動が停止してしまうことにまだ実感が湧かないけれど、ベストアルバム『完熟Berryz工房 The Final Completion Box』も発売され、少しずつ寂しさを感じるようになってきた。

Berryz工房が持つ自分たちが楽しみ、見る人も楽しませる力

 そしてBerryz工房はライブが楽しい。彼女たちのライブを見ると、アイドルにとって歌やダンスはもちろん大事だけれど、見る人を楽しませるにはいくらでも方法があるんだな、と気づかされる。その曲に合わせて振り以外の演出を加えたり、ライブのコンセプトに合わせた映像を用意したり。どこまで彼女たち自身が関わっているのかは分からないが、彼女たちのライブにはそういったこだわりが見られる。

 10年以上活動を続けてきて、彼女たちはファンがどんなことを面白いと思うのか、そして自分たちもどうしたら楽しめるかということを考え、知っているのだろう。ファンとしては、彼女たちが楽しんでいる姿を見られることが一番嬉しい。彼女たちはそれを内輪ウケでないように、ちゃんと見せるものとして成立させている。ライブをパフォーマンスを発表する場としてでなく、エンターテイメントとして見せてくれるのだ。

 そういったライブを作るのはきっと簡単なことではない。ライブというものは盛り上がる曲を並べれば楽しくなるだろうけど、曲の繋げ方や演出に意味があるとより面白くなる。ただ曲を並べるのではなくて、曲を繋げていくことでそのグループらしいライブが見えてくるのだと思う。そういったことを、他のグループよりもしっかりやっているのがBerryz工房だ。

 Berryz工房は無期限活動停止となってしまうけれど、ライブの見せ方や見る人を楽しませる気持ちを、ハロプロの若いメンバーたちに繋いでもらいたい。Berryz工房もここまでたどり着くのに10年以上かかったのだから簡単なことではないけれど、「真剣にふざける」という精神はハロプロに絶対、必要だ。Berryz工房の楽曲と一緒に、その精神も確実に受け継いでいってほしい。

 これから3月3日の武道館まで残りわずか。彼女たちのようなユニークなグループの活動を見れなくなると思うとすごく寂しい。『1億3千万総ダイエット王国』のような曲を、カッコよく歌えるのはBerryz工房だけだと思うし、お祭りのようなライブができるのもBerrzy工房だけだ。こうやってBerryz工房との「最高に幸せな時間」を知ってしまっているからどうしても悲しいけれど、「それぞれの道に向かっていく」彼女たちも、しっかり応援していきたい。

 そして最後にどんな楽しいライブを見せてくれるのか。Berryz工房の最高のライブ、一緒に真剣にふざけたいと思います!

Berrzy工房『完熟Berryz工房 The Final Completion Box』

東海林その子 メジャーどころを中心に、女子アイドルを追いかけています。女の子が変化する一瞬一瞬を見逃したくないです。

RECOMMENDED おすすめの記事