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UPDATE|2015/02/07

さわやか五郎がブーイング覚悟で語るハロプロメンバーのすごさ

アップフロント所属の芸人、上々軍団・さわやか五郎。ハロプロのイベントで司会を務めることも多い彼が、至近距離で垣間見たハロプロメンバーのスゴさを語ります。

 『月刊エンタメ』2月号「アイドルAWARD 2014」に掲載されたインタビューを大幅に加筆、ノーカット版でお届けします!

岡井千聖……おかい・ちさと。1994年6月21日生まれ、埼玉県出身。℃-ute所属。ニックネームは「岡井ちゃん」。

――普段の岡井さんはどんな感じなんですか。

五郎 普段からあのままの性格で、「五郎さん気持ち悪いですね」とかサラッと言っちゃう。悪気はないんでしょうけどギャグか本気か心配になることがあります(笑)。

――最近はバラエティにピンで出る機会も増えましたよね。

五郎 嗣永(桃子)さんの次に出ていますよね。MCは尊敬する部分もありますし、2014年は岡井ちゃん飛躍の年でしたよね。ただ℃-uteではしっかりしていますけど、おかっぴぃでは手を抜いているのか歌詞もうろ覚えで、間違えるわで思い入れが違うんですよ(笑)。そういう分かりやすい子なんです。

――4位はどなたでしょうか。

五郎 Juice=Juice宮本佳林ちゃんの「プロさ」ですね。4年前に佳林ちゃんと番組で共演していて、当時から愛想が良くて、挨拶も丁寧で、小6とは思えないほど完璧でした。その印象は高1になった今も変わりません。佳林ちゃんがコピンク*名義で出したCDにも参加したことがあって、2人でライブをやったんです。でも、その前日のリハーサルに僕は歌詞を1ミリも覚えていかなかったんです。

――なんでですか?(笑)

五郎 それまでお笑いしかやってこなかったから本番でできればいいやぐらいで思っていたので。それでリハーサルも流してやっていたらディレクターの方にめちゃくちゃ怒られたんですよ。

――そりゃそうですよね(笑)。

五郎 いや、ただ当時はそりゃそうっていう感覚もなくて、めちゃくちゃ怒られたんです。それで、前日みんながご飯食べに行ってる間に練習しなきゃと思って練習していたんですけど、佳林ちゃんが「私も手伝います」って手伝ってくれたんです。「五郎さん、歌詞はこうやって覚えた方がいいですよ」って覚え方まで教えてくれて。

――普通、逆なような気もしますが(笑)

五郎 当時、中2ぐらいですからね。でも、それを見てもすごいなと。初めて会った時は小6でしたけど、一貫してマジメで可愛らしくて、天才的なアイドルです。

宮本佳林……みやもと・かりん。1998年12月1日生まれ、千葉県出身。Juice=Juice所属。ニックネームは「カリン」。

次ページ/モーニング娘。’15 10期はオーディション時から目立っていた?

佐々木莉佳子……ささき・りかこ。2001年5月28日生まれ、宮城県出身。アンジュルム所属。ニックネームは「りかこ」。

――ベスト3に突入します。

五郎 3位はアンジュルムに加入した佐々木莉佳子さんの「ピュアさ」です。ハロプロ研修生は一緒に番組もやっていたので馴染みがあるんですけど、その中でも佐々木さんは加入当時から元気があって面白くて目立つ存在でした。研修生加入直後、イベントで一緒になったんです。佐々木さんはステージに立つのも初めてぐらいだったんですけど、僕がボケたら冷静に「それ違いますよ」って言ってきたんです。当時はまだ小学生だったんですけど、ボケという概念を知らなかったんです。それで僕がステージ上で間違ったと思って冷静に軌道修正してきたんです。本当にピュアな小学生でしたね。

――佐々木さんの前に前に出る姿勢は研修生の中でもトップクラスでしたよね。

五郎 スマイレージのバックダンサーを務めた時もものすごい勢いで踊って目立っていましたからね。そしたら案の定、3期メンバーに選ばれて、2015年の有望株です。他にも室田瑞希さん、相川茉穂さんとハロプロ研修生から選ばれて、2期メンバーも負けてられないって思うだろうし、良い相乗効果が生まれそうですね。来年は本気でアンジュルム紅白あるんじゃないかと思っています。2015年、個人的に期待している1位はアンジュルムですね。2位はBerryz工房。

――3月3日で無期限活動停止になりますけどね(笑)。

五郎 大どんでん返しで4月から「もう一回やらせてください」って大ボケを期待しているんです。

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――ちなみにBerryz工房とお仕事で一緒になったことはあるんですか。

五郎 ほとんどないですね。夏焼雅さんとは何度かお仕事したことありますけど、他のメンバーは僕のことを知らないんじゃないですか。特に熊井さんなんて目線に僕が入ってないはずですよ。

――なるほど(笑)。話は逸れますが、さわやか五郎さんはハロプロ研修生の「春の公開実力診断テスト」で司会進行を務めていますよね。

五郎 「春の公開実力診断テスト」は2013年から始まったんですけど、あれによって彼女たちに闘争心が芽生えたと思うんです。それまでは何となく頑張っていればいいって気持ちだったのが、分かりやすく結果が出るからライバル意識が生まれた。それによってパフォーマンスのレベルも相当上がりましたね。その中で結果を残した子はモーニング娘。’15やアンジュルムに選ばれていますからね。

――後にグループに入る子は研修生時代から目立っていますか?

五郎 と思いますよ。僕はモーニング娘。の10期オーディションの時、大喜利審査の司会をやらせてもらったんです。その時もこの4人目立ってるなっていう4人が受かりましたから。

――合格を当てちゃうなんて、すごいじゃないですか!

五郎 いや、それは僕がすごいっていうわけじゃなく、その4人がすごかったんだと思います。もちろん僕はダンスとか歌とかまったく見てなかったですけど、光る物があるというか、教えられなくても自分の目立ち方を知っているというか。

――具体的にいうと、4人はどう目立っていました?

五郎 まず大喜利っていってもオーディションの審査なので、ものすごく重い空気の中行われるんです。偉い人たちも見てますし、とてもじゃないけど笑える雰囲気じゃない。そんな空気の中、石田(亜佑美)さんと飯窪(春菜)さんはとにかく一切引かずにガンガン答えてくるんですよ。それも「ピザに何が入っていたら嫌?」っていう質問に「ネジ!」とかって答えですよ(笑)。そりゃ誰も笑わないですよ。こっちは「入ってたらやだよねぇ」って相づち打つしかないですよね(笑)。

――鉄のハートの持ち主ですね。

五郎 工藤(遥)さんは元々エッグ時代に絡んだことがあったんですけど、オーディション中にさっと横に寄ってきて「五郎さん、今回こうなってますよ」ってこれまでの合宿や審査で何があったかを説明してくるんです。当時、小6とかですよ。

――そんな人慣れしている小6いないですよね(笑)。佐藤(優樹)さんは?

五郎 佐藤さんはすごかった。大喜利審査で最後まで一言もしゃべりませんでしたからね。一回も手を挙げないんですよ。それで僕もこの子面白いなと思って何度か振ったんですよ。「そろそろ答えてみようか?」って。それでも首振るだけで答えない。逆にインパクトありますよね。「え? この子受かりたいんだよね?」って。それで合格が発表された後に聞いてみたんです。「なんで答えなかったの?」って。そうしたら「大喜利っていうものが最後まで分からなかった」って言うんです。「なんでみんな問題に違うこと言ってわーわーやってるのかな?」「この人たち変わったことやってるなぁ」ってちょっと引いていたらしいんです(笑)。

――すごいですね(笑)。

五郎 もちろん事前に説明はしたんですよ。大喜利ってこういうもんですよって。でも、それが分からなかったみたいなんです。その時から異色な印象はありましたね。

――なるほど(笑)。


次ページ/1位は道重さゆみの心遣い

――では本編のランキングに戻って2位の発表をお願いします。


五郎 グループになりますがスマイレージ(現アンジュルム)です。


――さわやか五郎さんは結成当時からスマイレージのイベント司会を頻繁に担当していましたよね。


五郎 ハロプロの中では一番一緒にお仕事しています。酸いも甘いも経験してきたスマイレージには特別な感情がありますね。だからと言ってひいきする気は全くありませんけど、やっぱり応援したくなるのは一番ダメな子で(笑)。どのグループも本番前はピリリとしていたりとか、振り付けを確認したりするんですよ。そんな中、スマイレージは本番10分前までゲームをやっているんです。それが最新のアプリゲームとかではなく純粋なにらめっこ対決なんです。それを普通に楽しんでいるんですよ。僕が2年前にあげたギャグも、未だに超新鮮かのようにやっているんです。そういうのを見ていると可愛いらしいし、アンジュルムになっても応援していきたいですね。


――ちなみに、どんなギャグですか。


五郎 超くだらないんですけど、フレーズは何でもいいんです。例えば「ニコ生」だったら、「ニコ生~(語尾だけ極端に高音で伸ばす)」って変なアクセントで言うだけなんですけど、まだ嬉々としてやっているんです。特にかななん(中西香菜)がね。そういう一切気取ってないところも彼女たちの魅力ですね。


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――いよいよ1位です。

五郎 道重さゆみさんの「心遣い」です。卒業コンサートの日に数回しか共演経験のない僕にも手書きのメッセージカードが入ったクッキーの詰め合わせを贈ってくれて、今さらファンになりました(笑)。だって全員に手書きのメッセージですよ! 卒業コンサートも何から何まで道重さんはカッコ良かったです。

――道重さんの卒コンはご覧になっていてどうでしたか?

五郎 格好よかったですね。「私はモーニング娘。に入りたいからここにきた。別に芸能界を目指してきたわけじゃない。今回モーニング娘。’14を卒業するから休業する」。筋が通っているなと。僕らみたいに、ただただ目立ちたくて、お金を稼ぎたい人間とは違うんだなと(笑)。

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――最後に2015年のハロプロについてメッセージをお願いします。

五郎 これは僕の個人的な願いなんですけど、アイドルは歌もダンスも大切ですけど、もっとバラエティに出て、お笑い方面でも頑張ってほしいですね。僕自身、芸人さんとアイドルが絡むバラエティを見て育った世代だから、それが最近のハロプロでも目指してほしいと。2014年は道重さんが卒業して、2015年は嗣永さんのいるBerryz工房が無期限活動停止になります。二人はバラエティの分野でも実績を残していますが、今のハロプロでバラエティ番組に出ているのは岡井ちゃんぐらい。2015年は大物司会者にハマるメンバーが各グループ1人ずついれば、よりハロプロは輝けるはずです。


〈インタビュー・文/猪口貴裕〉
 
猪口貴裕 実話誌から飲食系の業界誌まで節操なく執筆しているフリーライター。最初に好きになったアイドルは斉藤由貴、心の師と仰ぐアイドルはメロン記念日。

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