FOLLOW US

UPDATE|2015/02/17

中3ラスト曲『仰げば尊し』初披露! 2/15さくら学院ライブ1部レポート

さくら学院『The Road to Graduation 2014 ~Happy Valentine ~』1部ライヴレポ@LIQUIDROOM 2015.FEB.15


 この日の東京地方は晴れ。気温は低いものの太陽が顔を出した典型的な冬晴れの一日。ライヴにはうってつけの天候となった。2014年度の卒業式まで2ヶ月を切り、今年もさくら学院の“The Road to Graduation&rdquo:が始まる。昨年5月の転入式で新たなメンバー2人を加えてスタートした2014年度のさくら学院も、多くのライヴや公開授業を重ね、いよいよ完成形へ近づいてきた。まずは今年最初のライヴで、どんな成長した姿を見せてくれるのだろうか?

バレンタイン恒例!今年は田口華が大好きなあの曲をさくら学院バージョンでお届け

 次の曲は「この季節にピッタリの曲。さくら学院のいつもと違う姿を見てください」と久々の『Magic  Melody』。「真冬の星座に照らされて ため息が白く染まるころ」と、冬の光景で始まる切なくも温かな歌詞が心に沁みる。続いては揺れる女心を歌った『オトメゴコロ。』と、明るく元気ないつもの彼女たちとはひと味違った一面にドキッとさせられる。また、曲間の水野、田口華、野津友那乃、磯野莉音のキレのあるダンスから菊地のソロパートへとつながる部分は鳥肌ものの完成度だ。

DVD『さくら学院SUN! -まとめ-』

 「次はバレンタインスペシャルですよ!」という野津のかけ声に続いて始まったのは大塚愛のカバー『さくらんぼ』。およそ11年前の楽曲だが、場内の父兄たちの世代にはなじみ深い曲とあって最初から大盛り上がり。さくら学院の生徒たちにピッタリの可愛らしい曲で、この選曲はナイス判断と言えるのではないだろうか。曲途中の「もう一回!」の父兄のコールも初めてとは思えないバッチリのタイミングで決まった。

 MCでは田口がいかに大塚愛が好きかを熱弁するが、他のメンバーは水を補給するのに夢中という温度差が笑えた。プロデュース委員長の水野は、さくら学院と『さくらんぼ』の歌詞の共通点を力説し、沸かせた。

 次の曲は3月に発売となる新曲『仰げば尊し ~ from さくら学院 2014 ~』だが、紹介で菊地が噛んでしまい笑わせた。さらには「父兄さんも青春時代を思い出して盛り上がって」と爆笑させる。誰もが知っている同曲のワンコーラス目をしっとりと歌ったところでアレンジはロック調に変化。涙を誘うような卒業ソングとは一線を画した、彼女たちの元気の良さや清々しさを感じさせてくれるナンバーに仕上がった。

 続いて昨年度の卒業ソングであった『Jump Up ~ちいさな勇気~』。卒業を意識させる曲の連続に、フロアも少し感傷的な雰囲気に包まれていく。田口をはじめ、目を潤ませたメンバーもちらほら。このメンバーでのライヴもあとわずか。フロアにいる誰もがそんな思いを共有し始めている空気が伝わってくる。

 続く『ハートの地球(ほし)』の優しげなメロディラインが涙腺を刺激する。10人が手にしたポンポンがSAKURAの文字や星形を次々に形作り、曲の最後、いつもなら地球を形作る場面では、バレンタインということで大きなハートが作られた。

 そして本編最後は山出が一番好きな曲という『FRIENDS』。卒業シーズンに聞くと、また一際感慨深さが強まる。ライバルでもあり親友でもある彼女たちの良い関係が、卒業後もずっと続いてほしいと願い、温かな手拍子を送る父兄たち。ライヴで聞く度、心にじんわりと響いてくる曲だ。


次ページは、アンコールでは嬉しいお知らせを発表!


今年度初パフォーマンスの楽曲に残された時間の短さを実感

 アンコールでは、まず購買部の野津と白井沙樹が登場。「せっかくのアンコールなのに、購買部でごめんなさい」と笑わせる。そしてTシャツやPASMOケースなど、新アイテムを面白おかしく紹介してくれた。

 アンコール1曲目は2012年度の卒業ソング『My Graduation Toss』。今年度ライヴで披露するのは初ということで、観客からはどよめきが起きる。まもなく卒業する中3の4人中心のフォーメーションに思わず目頭が熱くなる。それでも湧き出る思いを堪えつつ、残された時間を存分に楽しもうとするステージとフロア。その想いが一体となった、熱いパフォーマンスになったと思う。

 そしてMCでは、3月29日NHKホールで行われる卒業式公演のチケットが完売したことが告げられ、場内は大きな拍手に包まれた。さらには卒業式公演のライヴビュー中継が発表された。

 そしてアンコール最後は『夢に向かって』。さくら学院スタートの曲で、生徒たちも父兄もフラッグを振り盛り上がる。卒業はすぐそこでも、夢はまだ終わっていない。それぞれの夢に向かっての歩みはこれからも続いていく。卒業生それぞれが、これからも夢にチャレンジしていく姿を追いかけていける……そんなところもさくら学院の大きな魅力。

 熱気渦巻いたフロアを出ると、バースペースも人があふれ熱気がこもっている。ライヴの感想を語り合いつつ、次の2部公演を待つ父兄たち。続いて行われる2部はどんな公演になるのだろうか?


セットリスト
01 FLY AWAY
02 ベリシュビッッ
03 目指せ! スーパーレディー -2014年度-
04 Magic Melody
05 オトメゴコロ。
06 さくらんぼ
07 仰げば尊し ~ from さくら学院 2014 ~
08 Jump Up ~ちいさな勇気~
09 ハートの地球(ほし)
10 FRIENDS
~アンコール~
11 My Graduation Toss
12 夢に向かって

DVD『さくら学院SUN! -まとめ-』

竹崎清彦 アイドル、ファッション、スポーツ、ゲーム攻略本など幅広く執筆。趣味はライヴ観戦。好きなアーティストを追いかけ世界中どこへでも行きます! 80年代モノに詳しい。 

RECOMMENDED おすすめの記事