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UPDATE|2015/02/27

菊地の衝撃の画力が発覚!? さくら学院公開授業1限目レポート

さくら学院公開授業「アートの授業2ライブペイント」レポート@TFTホール500 2015.FEB.22

 さくら学院の公開授業が、前日に引き続き東京・有明のTFTホール500で行われた。今回の講師は2度目となるイラストレーターの山下良平先生。『躍動』を一貫したテーマに、ビジュアル作品を作成し、マガジンハウス「Tarzan」、ナイキ等の表紙やポスターといったビジュアル作成に加え、サマーソニックなどでのライヴペイント等のパフォーマンス活動も行っている。そんな山下先生による「アートの授業2ライブペイント」。2度目の授業となる生徒もいる中、どんな授業になるのだろうか?

さくら学院公開授業「アートの授業2ライブペイント」2限目レポート@TFTホール500 2015.FEB.22

菊地の絵で「アート伝言ゲーム」が大混乱!

 ライヴペイントの練習の第1段階として、生徒たちは「アート伝言ゲーム」に挑戦。言葉の伝言ゲーム同様、メンバーが前のメンバーの絵を見て描き、最後の人まで正しく伝わっているかどうかを競う。今回は一人目の生徒がお題の絵を30秒で描き、次の生徒はその絵を10秒見てまた30秒で描き…と繰り返して5人目が描いたところで、それぞれお題は何だったかを解答する。

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 お題は「自由の女神」。お題を確認した菊地が30秒で描いた自由の女神は…特徴をまずまずとらえ、台の上に乗った人らしき物体がたいまつと本のようなものを持っている。しかし頭に角のようなとさかのような突起が1本生えていて、これが後の生徒を惑わせそうだ。

 2番手の野津。絵を見る間、残りの生徒たちが10まで数えるのだが、山出が「さんまのシイタケ…」と謎の数え方を始めて場内はざわざわ。野津の絵は菊地の絵の重要な部分を見落とし、頭のとさかのような余計なものをとらえ、鶏のような絵になってしまう。3番手の大賀は、箱からひし形の連なる胴体をした、泣き顔でヒゲの生えた人物を描く。早くも自由の女神の原型は残っていない。白井の絵では胴体部分がスプリングに変わっている。どう見てもびっくり箱だ。山出の絵にはなぜかシルクハットが追加されたが、びっくり箱とわかる。

 5人の答え合わせ、山出、白井、大賀は「びっくり箱」と答え、大賀は森先生に「人間びっくり箱大賀」とイジられた。問題の野津は「オーラのあるかかし」と発表して爆笑を誘う。山出は「友那乃ちゃんも悪いけど、最愛ちゃんの元の絵が下手くそすぎ」とバッサリ切り捨て、場内大喜びだ。

 伝言ゲーム2回戦、絵の上手さも考慮して、白井、山出、菊地、野津、大賀の順番になる。お題はジバニャン(『妖怪ウォッチ』のキャラクター)。白井の絵は牙の生えた猫が腹巻きをし、炎のようなしっぽが生えている。なかなか特徴をつかんでいる絵だ。続く山出は「いち、にの、さんまのシイタケ…」と例の謎の数え歌で数えながらも早くもジバニャンとわかったようで、テンション高い数え歌が場内の爆笑を呼ぶ。山出の絵もポイントを抑えていて問題なさそうだ。菊地が描き始めると、生徒たちからは「ヤバイ!」の声。完成した絵に「オリジナリティが強い!」と森先生。だいぶジバニャン感が薄れ、首の鈴を追加したことで、ドラえもんぽさも出てしまったような気がする。周囲には謎の小判のような物体も浮かんでいる。

 この絵を見せられた野津は「よくわかんない」と困惑。描き上げた絵は猫には見えるもののジバニャンとはほど遠いものになってしまった。最後の大賀はその絵を見て「わかる!」と自信ありげ。猫の周りに小判らしき物体をいくつも描いて森先生を「何だこりゃ!」と悶絶させる。

 さて答え合わせで大賀は「招き猫」と解答。猫の周りの物体は小銭と説明して「小判だね」とツッコまれる。野津は「ネコと何とか」と珍回答。菊地は「ジバニャン」と正解して拍手を浴びるが、森先生に「自分でそれジバニャンだと思う?お前が見てるジバニャンはバッタモンだろ」とイジられた。周囲にあるのは小判ではなく時計らしい(笑)。山出は問題なく正解。2度の伝言ゲームで、結果的に問題は菊地にありそうなことが判明した(笑)。


次ページは、音から連想された生徒たちの絵に森先生のツッコミが冴える!


卒業制作のライヴペイントで躍動感溢れる絵が完成!

 続いて、音を聞いてイメージされるものを絵に描く練習。2秒程度流された音はガシャ!という競馬のゲートが開くような音。白井の絵は「自転車を山にガシャッと処理するみたいな…」。これには「不法投棄か?」とツッコむ森先生。菊地の絵は「トイレッティ」。洋式の便器に何かの物体が落ちている。「デカいのしたなあ」と森先生。これに菊地は「マシュマロですよ?」と可愛く返して拍手を浴びる。

 山出の絵は何度もミスったようでよくわからないが、水に消しゴムが落ちた絵のようだ(笑)。大賀は「ゴミ置き場に雨の中ガラクタを捨てた場面」。これに森先生は「今の中2は病んでるなあ」と笑わせた。野津の絵は「魚が人間に川へ捨てられた場面」。場内は大爆笑。森先生は「画力大丈夫?」と、酷い絵に心配そうだ(笑)。

 ここからは音を聞いて描く2回戦。小鳥が鳴いてるような甲高い音色に、白井の絵は「レーザー銃で人が撃たれてる音」で場内爆笑。菊地の作品は「スターウォーズ」で、ダースベイダーがライトセーバーを構えている。可愛い耳の付いたダースベイダーに「こいつに宇宙を支配されたのか」と森先生のツッコミも冴える。野津の絵も「スターウォーズ」らしいが、画力が劣りすぎて場内大笑いだ。大賀の絵は「レーザービームで隕石が落ちる1秒前」とのことだが、「ドライヤーみたいだ」と森先生。山出の絵は「黒板がチョークでキーンとこすれる音」。これには生徒たちは「いやー!」とドン引きだ。

 さて、ここからはいよいよ卒業制作・ライヴペイントだ。生徒たち全員で協力して一つの絵を完成させる。用意された下絵には教室のピンク色の黒板が描かれている。そこにライヴで様々な絵を描き加えて完成させるのだ。具材は様々な大きさの筆や刷毛、ローラーに数多くの色のペイント。まずは山下先生が桜の幹を描き加える。そしてここで菊地は準備体操を始め、「身体ごとぶつかってく気か?」と森先生にツッコまれる。

 『仰げば尊し ~ from さくら学院 2014 ~』が流れる中、生徒たちのライヴペイントがスタート。皆楽しそうに桜の花びらや、人、ネコなど様々な絵を描き加えていく。観客を楽しませながら、ということで大賀は客席に向けて微笑みながらパフォーマンス。卒業と来る春を祝うような躍動感あふれる絵が完成。父兄たちの大歓声を浴びる。

 最後に山下先生は「思いもつかないことをやってくれるので、自分自身の勉強にもなったし、生徒たちの今後の活動にも生かせると思う」と評した。野津は「父兄さんの前で絵を描く機会が持てて嬉しかった」、山出は「大変だったけどさくら学院なりの躍動感が出せたかな」、大賀は「全員で協力できたので充実感がある」、白井は「次回は10人で一つの絵を完成させてみたい」とそれぞれ達成感を滲ませた。菊地は「成長過程を楽しむとか、皆で協力するとか、さくら学院に似てると思ったけど、絵に集中しすぎてお客さんを意識できなかった。そこは2時限目の生徒が頑張ってくれると思う」と笑わせた。

 森先生は最後に「生徒たちが自由に楽しくできてよかった。だけどなぜかライヴペイントした地面が緑色に汚れていて、後で怒られなきゃいいけど」と締めた。

 2時限目の生徒たちはどんな絵を描いてくれるのだろうか?

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竹崎清彦 アイドル、ファッション、スポーツ、ゲーム攻略本など幅広く執筆。趣味はライヴ観戦。好きなアーティストを追いかけ世界中どこへでも行きます! 80年代モノに詳しい。 

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