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70’sのアメリカンポップスのエッセンスが嬉しいベリキューの卒業ソング マーティ・フリードマン★鋼鉄推薦盤

2015年03月20日 07時00分

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 西新宿在住のスーパーギタリスト〝マーティ・フリードマン〟が完全ドルヲタ宣言! 今回は、先日、活動停止に入ったBerryz工房と、ハロー!プロジェクトのトップグループとなった℃−uteのコラボシングルとして2011年にリリースされた『甘酸っぱい春にサクラサク』です。

Berryz工房×℃-ute『甘酸っぱい春にサクラサク』

#32_Berryz工房×℃-ute『甘酸っぱい春にサクラサク』(2011年)


 この曲はBerryz工房×℃-uteのキュートな声が映える曲で、昔のモーニング娘。の派生ユニット〝タンポポ〟を連想させるところがある。ハロプロでアイドルにハマったボクとしては超ツボな楽曲です。

 ちなみにこの曲、誰が聴いても「かわいくて、いい曲だな~」と思える素晴らしいメロディを持っているんだけど、これも今のアメリカにはないメロディ、コード進行です。前回紹介した、さくら学院の『My Graduation Toss』とはまた異なる〝J-POPの典型的なフォーマット〟だね。

 では、このタイプの曲の原型はどこにあるのかというと、たぶん、ドーン・フューチャリング・トニー・オーランドの曲『幸せの黄色いリボン』(原題『Tie a Yellow Ribbon Round the Ole Oak Tree』)あたりだと思うんだよね。

 ドーン・フューチャリング・トニー・オーランドは1970年代初頭のアメリカで人気だったポップグループで、『幸せの黄色いリボン』は1973年のビルボードチャート年間1位を獲得。あのフランク・シナトラもカバーしていたし、日本でもCMに使われたりしていたから知っている人もいるんじゃないかな?

 『甘酸っぱい春にサクラサク』は、この『幸せの黄色いリボン』を現代的にアップデートさせた印象がある。テンポ感も似てるし、メロディもちょっと似通っている。『幸せの黄色いリボン』を1960~70年代の黒人音楽風にアレンジしたら(たとえばモータウン風など)『甘酸っぱい春にサクラサク』みたいになると思うな。

 こういう70年代のアメリカンポップスのエッセンスが残っているのは、J-POPの大きな魅力だね。

(構成・文/尾谷幸憲)

Marty Friedman
マーティ・フリードマン
ギタリスト、プロデューサー。全米で1000万枚以上のCDを売ったヘヴィメタルバンド「メガデス」に在籍。2004年から日本の音楽シーンでも活躍。ももいろクローバーZ『猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」』への全面参加。ニューアルバム『インフェルノ』(ユニバーサル)が発売中。

新番組『アイドルお宝くじ』にナレーション出演中
<O.A.情報>
テレビ朝日/毎週金曜日 26:50~
BS朝日/毎週土曜日 26:30~
CSテレ朝チャンネル1/11月7日スタート・毎週金曜日 24:00~

月刊エンタメにて誌面版「マーティ・フリードマンのヘドバン★鋼鉄推薦盤[メタルレコメンド]を連載中!

【公式HP】http://www.martyfan.com/
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