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カントリー・ガールズにつんく♂イズムのグレイトな継承を確認 マーティ・フリードマン★鋼鉄推薦盤

2015年04月29日 07時00分

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 春といえば新入学の季節だね。でも、実はコレって日本の現象で、アメリカの新入学の時期は9~10月なんです。だから、日本に来たとき、「春に入学式?」ってものすごく違和感があった。まあ、こっちに住んで10年も経つので完全に慣れちゃいましたけどね(笑)。

 というわけで、今回のターンは「春のアイドル新入生特集」と題してお送りします。当コラム初登場のアイドルが満載DEATH!

カントリー・ガールズ『愛おしくってごめんね』

#34_カントリー・ガールズ『愛おしくってごめんね』

 まず一組目はハロプロのカントリー・ガールズから。彼女たちは99年に結成されたアイドルユニット、カントリー娘。が母体となって結成された新グループで、バラエティ番組等で活躍しているももち(嗣永桃子/元Berryz工房)が参加していることでも有名だね。

 で、彼女たちのメジャーデビューシングル『愛おしくってごめんね』なんですが、これが超ボクのツボ! 50年代のアメリカンポップスを現代風に仕上げた楽曲センスは唯一無二。50年代のポップスをよみがえらせたという意味では、まるでザ・ルーベッツみたいだ!(注:ザ・ルーベッツ[THE RUBETTES]は1970年代のイギリスで活躍したポップグループ。50年代風のポップスを当時の最新サウンドでよみがえらせたグループとして知られる。『Sugar Baby Love』が有名)

 こんなサウンドを現代によみがえらせることができるなんて、さすがつんく♂さん! と思いきや……この曲、つんく♂さんの作詞作曲じゃないんだってね。どこからどこまでつんく♂さんぽいメロディだったから、最初「ウソだろ?」って思ったよ。

 確かに細かいところを見ていくと「つんく♂さんなら、間奏の部分でもう少し面白いアレンジを入れただろうな」っていうのがあるんだけど、ここまでやられたら目を瞑っちゃうよね。

 つんく♂さんが声帯の摘出手術を受けて、声を失ってしまったという報道を見ました。実際に、ここしばらくは闘病中だったから、創作活動もだいぶ制限されていたはず。

 そう考えると、この曲は感慨深いよ。この曲を作ったコンポーザーは、つんく♂さんがハロプロでやってきた一連の作業をちゃんと検証し、その偉業を受け継ごうと相当がんばったんじゃないかな? この1曲から、そういうドラマを感じ取ってしまうのはボクだけじゃないはずだ。

(構成・文/尾谷幸憲 協力/野島亮佑)

Marty Friedman
マーティ・フリードマン
ギタリスト、プロデューサー。全米で1000万枚以上のCDを売ったヘヴィメタルバンド「メガデス」に在籍。2004年から日本の音楽シーンでも活躍。ももいろクローバーZ『猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」』への全面参加。ニューアルバム『インフェルノ』(ユニバーサル)が発売中。

新番組『アイドルお宝くじ』にナレーション出演中
<O.A.情報>
テレビ朝日/毎週金曜日 26:50~
BS朝日/毎週土曜日 26:30~
CSテレ朝チャンネル1/11月7日スタート・毎週金曜日 24:00~

月刊エンタメにて誌面版「マーティ・フリードマンのヘドバン★鋼鉄推薦盤[メタルレコメンド]を連載中!

【公式HP】http://www.martyfan.com/
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