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「5人の声質が大きく違うから、ももクロは幅広い楽曲に対応できる」 マーティ・フリードマン★鋼鉄推薦盤

2015年05月10日 07時00分

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 今回から4回集中で、8周年を迎えるももクロをピックアップ。まずは、Z以前のシングル『行くぜっ!怪盗少女』、『ピンキージョーンス』、『走れ!』をレコメン。

ももいろクローバー『行くぜっ!怪盗少女』

#38_ももいろクローバー『行くぜっ!怪盗少女』『ピンキージョーンス』『走れ!』

 みんな知ってる? 今年の5月でももクロが結成8周年を迎えるんです。いやはや、時の流れは早いね~。そういうわけで今回のターンでは、これまでももクロが発表してきた楽曲を聴きながら、彼女たちの音楽性について深く切り込んでいこうと思います。

 で、みなさんも知ってのとおり、ボクって、結構ももクロとの関係が、それなりにあるんですよ。シングル「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」ではギターを弾いているし、ライブの「ももいろクリスマス2011 さいたまスーパーアリーナ大会」にも出演。あくまで自称だけど、自分はももクロファミリーのメンバーの1人だと勝手に思ってますから(笑)。

 ボクが彼女たちを知ったのは2010年の秋ごろだった。この連載の構成を手がけてくれているライターさんが「マーティさんなら絶対に気にいるよ」っていくつかの音源を聴かせてくれたんです。その瞬間、カラダに電流が。「これはヤバイ!」と。

 『行くぜっ!怪盗少女』はAメロ、Bメロ、サビごとに転調している非常に複雑な曲なのに、すんなり聞けるポップさがある。それはまるで、つんく♂さんの楽曲のハイエナジー・ステロイド注入バージョンって感じだった。一方、『ピンキージョーンズ』はインド~中近東風のエキゾチックなアレンジが施されている摩訶不思議な世界観を持っている。

 こういう、沢山のギミックを詰め込んだ曲をやる一方で、彼女たちは『走れ!』や『オレンジノート』みたいな王道のメロディを持つアイドルポップスの曲も持っているよね。

 つまり、ももクロは「実験的で複雑な楽曲」と「メロディがキレイな王道ポップス」のどちらにも対応できる、けっこう珍しいグループのような気がする。

 その両方をやっても違和感がないのは、ももクロのメンバーの声質が一人ひとり違っているからだと思うんだ。他のアイドルユニットって、メンバーの声が聞き分けにくい場合が多いじゃん。でも、ももクロの場合はそうではない。百田夏菜子ちゃんは超元気な声だし、高城れにちゃんなんかは実はスウィートな歌声だったりする。メンバーの声が幅広いからこそ、幅広い音楽性に対応することが出来るんじゃないかな。

(構成・文/尾谷幸憲 協力/野島亮佑)

Marty Friedman
マーティ・フリードマン
ギタリスト、プロデューサー。全米で1000万枚以上のCDを売ったヘヴィメタルバンド「メガデス」に在籍。2004年から日本の音楽シーンでも活躍。ももいろクローバーZ『猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」』への全面参加。ニューアルバム『インフェルノ』(ユニバーサル)が発売中。

新番組『アイドルお宝くじ』にナレーション出演中
<O.A.情報>
テレビ朝日/毎週金曜日 26:50~
BS朝日/毎週土曜日 26:30~
CSテレ朝チャンネル1/11月7日スタート・毎週金曜日 24:00~

月刊エンタメにて誌面版「マーティ・フリードマンのヘドバン★鋼鉄推薦盤[メタルレコメンド]を連載中!

【公式HP】http://www.martyfan.com/
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