連載/特集

アイドルソングが音楽業界で一番冒険的! 虹のコンキスタドール『やるっきゃない!2015』を聴こう マーティ・フリードマン★鋼鉄推薦盤

2015年06月14日 07時00分

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 今回紹介する“虹のコンキスタドール”は、イラスト投稿SNSサイト”pixiv”が作った女性アイドルグループ。SNSサイトが作ったアイドルというのは、かなり新しい試みなんじゃないかな? 面白いね~。

虹のコンキスタドール『やるっきゃない!2015』

#42_虹のコンキスタドール『やるっきゃない!2015』

 そして、実は曲のほうも新しいことをやっているんですよ。4月8日に発売された、彼女たちのセカンドシングル『やるっきゃない!2015』は、バックのサウンドが70年代のアメリカでブームになった黒人のサウンド、ソウルミュージック/ファンク風。それも、33回転のアナログレコードを45回転で再生したみたいな、超高速なファンク・サウンドになっているんです。

 でね、そのファンク・サウンドの上にメンバーさんたちのかわいいアイドル声が乗っているというのは、ものすごく新鮮で、かなり珍しい。いや、むしろ、アイデアが新鮮すぎて変態的と言えるかもしれない(笑)。そしてサビはみんなが期待しているような、王道アイドルのキュートなメロディが登場する。この構成、もう完璧じゃん!

 でもこういう曲を聞いていると、今のアイドル・ソングの世界は本当に豊かだなぁ、と思います。昔だったらアイドルにファンクを歌わせるなんて、絶対になかったことでしょう。それが成立してしまうんだからね。

 どこかの雑誌かインターネット記事で、あるミュージシャンがこんなことを言っていた。

 「いまボクがアイドルの曲を作っている理由は、アイドルの曲のほうが自由に冒険が出来る。だからクリエイターとしてアイドルの曲を作っている方が楽しい」

 その気持がすごくよくわかるね。たぶん、今のミュージックシーンで、一番実験的なことが出来て、なおかつ、それを成立させることが出来るのは、アイドル・ソングのプロデュース/コンポーズだと思うんです。

 昔だったらアイドルの曲を作っているのは、ロックなことではなかったかもしれないけど、今はそうじゃなくなってきている。

 ボクが「日本のアイドルソングがすごい!」と思っているのは、こういうバックボーンもあるんですよ。実は。


(構成・文/尾谷幸憲 協力/野島亮佑)

Marty Friedman
マーティ・フリードマン
ギタリスト、プロデューサー。全米で1000万枚以上のCDを売ったヘヴィメタルバンド「メガデス」に在籍。2004年から日本の音楽シーンでも活躍。ももいろクローバーZ『猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」』への全面参加。ニューアルバム『インフェルノ』(ユニバーサル)が発売中。

新番組『アイドルお宝くじ』にナレーション出演中
<O.A.情報>
テレビ朝日/毎週金曜日 26:50~
BS朝日/毎週土曜日 26:30~
CSテレ朝チャンネル1/11月7日スタート・毎週金曜日 24:00~

月刊エンタメにて誌面版「マーティ・フリードマンのヘドバン★鋼鉄推薦盤[メタルレコメンド]を連載中!

【公式HP】http://www.martyfan.com/
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