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UPDATE|2015/07/07

声優とアイドル、どっちも全力! i☆Ris「ドリームパレード」リリース記念インタビュー

この夏結成3周年を迎える声優アイドルユニット・i☆Ris。加速度的に成長を続ける彼女たちは、春に1stアルバムを引っさげた全国ツアーを見事成功させ、そのパワーと魅力を見せつけた。また、声優としても全員がTVアニメ『プリパラ』にメインキャストとして出演中。7月8日にはその2ndシーズン第1クールOPテーマ『ドリームパレード』がリリースされる。今回は彼女たちに、そのニューシングルについての話題から声優・アイドルそれぞれとしての目標まで、幅広く聞いた。

芹澤 優(せりざわ・ゆう)

若井 私は『幻想曲WONDERLAND』です。もともと、この曲みたいに曲調が次々と変わる曲がすごく好きなので、最初に聴いたときには「なんていい曲なんだ!」って持って行かれました。それに、私たちのデビュー1周年記念曲なので、歌詞も私たちの等身大の内容で書かれている部分もあるのがすごく感動的で……あと、曲ラストの自分のフェイクが好きです(笑)。

茜屋 『Make it! 』がいちばん好きです。やっぱり、私たちにとって大事で大好きなTVアニメ『プリパラ』の最初のOPテーマであり、代表曲であり。去年もたくさん歌ってきた曲なので、すごく思い入れのある曲です。

山北 私も『幻想曲WONDERLAND』がいちばん好きです。デビュー1周年という大事なときに出せた、i☆Risのことだけを歌詞にしてもらえた曲なので。あと、個人的には自分がやっていたバレエを生かせる振付が、どの曲よりも好きで。スピンするところがお気に入りなのも、理由のひとつです。

澁谷 えっと『EDGE OF HEAVEN』(“澁谷梓希 from i☆Ris”名義)が……(笑)。

一同 (笑)

芹澤 でた(笑)!

澁谷 話に挙がっている『幻想曲WONDERLAND』も収められたシングル『WONDERLAND』に、トリプルA面の1曲として収録されてる曲なんですけど、初めて自分がソロで歌わせてもらった曲なので。意外とその“トリプルA面”っていうのが忘れ去られがちで(笑)。全タイプに入ってるんですけど。

久保田 そうだよね、表題曲だよね!

澁谷 そうそう。澁谷梓希の歌声を堪能できる曲として、自分でもお気に入りな思い出の曲です。

久保田 私は何を言わずとも『幻想曲WONDERLAND』です。というのも、曲のはじめに私が毎回言うセリフを、曲を書いてくださった方に「この曲の中で君が一番似合うから、セリフを言ってほしい」と言っていただけたので。今ではライブやイベントで歌うごとに毎回セリフを変えていて、ファンの方がそれを待ち望んでくれているところを見るのも楽しいです。それに、ソロパートをいただいたのもこの曲が初めてだったんですよ。「ソロを歌ってもいいんだ」っていう自信にもすごく繋がった曲なので、思い出の曲ですね。

久保田未夢(くぼた・みゆ)

――なるほど。では今度は声優としてのお話をお伺いします。今後、演じてみたい役柄はどんなものでしょう?

茜屋 今『プリパラ』で演じている真中らぁらちゃんはすごくかわいらしい女の子なので、クセのある大人な女性を演じてみたいですね。また違う面を見せられれば、役の幅も広げていけると思うので。

若井 私は昔からずっと、元気な男の子をやってみたいと思っていて。声質的にも合いそうだなっていうのもありますし、ちっちゃい子向けアニメの主人公みたいなアツい男の子を演じてみたいですね。

芹澤 すっごく意地の悪い女の子をやってみたいです。お金持ちで性格がすっごい悪い子。でも、そういう子って根はいい子で、最後には愛されるじゃないですか? 個人的にもそういうキャラを好きになることが多いので、演じてみたいです。

久保田 『プリパラ』での北条そふぃちゃんのお芝居を通して低い声でのお芝居をすごく学べたので、それを生かして芯のある強い女性をやってみたいです。今まで演じてきたキャラが、おっとりしていたり無口な子だったりすることが多かったんですよ。だから、かっこいいお姉さんの刑事とか弁護士を演じてみたいですね。

澁谷 私も、戦うアニメの男の子として必殺技とかを「うおー!」って叫びたいですね。斜に構えた感じのイケメンな男の子も魅力的なんですけど、今はそれより戦いたい欲のほうが強くて。「ぜってー負けねぇぞ!」みたいな、何にも屈しない純粋な男の子役って楽しそうだなと思ってます。

山北 ちょっとゆうちゃんと似てるんですけど、性格の悪いキャラをやりたいです。というのも、いつも穏やかに見られることが多くて、あまりストレスを吐き出すところもなく……。

一同 (笑)

茜屋 闇が、見えた……(笑)。

山北 でもそういう役だと、とことん闇な部分を出せる気がするんですよ。

――なるほど、ご自身の中から出てくるものをうまく生かすわけですね。

山北 そうなんです。表向きとは間逆なんですけど、そういうお芝居にもすごく興味があるので、ちょっと悪い役もやってみたいですね。ヤンキーから、陰湿なものまで。

若井 本人からそう言われるとね、悪女に見えてくるよねぇ(笑)。

山北 え、やめてー!

一同 (笑)

山北 ……クセ者! クセ者がやりたいです!

2ndシーズンのOPらしさは、“成長”の賜物

――(笑)。でも皆さん今まで演じてきたものとは違う、新境地への意欲も旺盛という感じがします。そんな皆さんが出演中の『プリパラ』の新OPテーマでもある9thシングル『ドリームパレード』が7月8日にリリースされます。また非常に耳馴染みのいい曲になっていますが、この曲を最初に聴いたときはどう思われました?

茜屋 最初に連想したのは、『プリパラ』1stシーズンOPテーマの『Make it!』と『ミラクル☆パラダイス』で。歌詞の内容も、その2曲や1stシーズンのストーリーを踏まえたものなんだなってすごく感じさせられるものだったんです。

芹澤 私も「あ! 聴いたことある感じ! ピッタリ!」って思いつつも、「もしかしたらファンの方はちょっと違う感じの曲を聴きたいんじゃないかな?」って不安も少しだけあったんですよ。でもそれは、レコーディングやライブを経て吹き飛んでいきましたね。

山北 逆に、歌詞の部分はただ憧れを追い求めていた今までと違っているんですよ。『プリパラ』が2ndシーズンに入ったこともあって、先輩アイドルとして自信を持ってパレードの先頭に立ってみんなを引っ張っていく、というものになっています。

山北早紀(やまきた・さき)

――それに、歌詞中の憧れもより明確になっている気がします。

久保田 そうなんですよ。しかもそこの部分って、すごく今のi☆Risともリンクしていて。私たち自身も『プリパラ』が始まった頃は夢や目標がすごくおぼろげだったんですが、それがこの1年で「こうなりたい!」ってはっきりしてきたんです。

若井 メンバーの性格的にも、この曲みたいにキラキラした、ポップでキャッチーな曲がi☆Risにはいちばん似合う気がするんですよね。そういう意味でも『ドリームパレード』は本当に私たちにすごくハマる曲だな、と思います。

澁谷 冒頭から「聴いたことはあるけど、何の曲だろう?」って思わせるワクワク感がありますよね。どこかから流れてきたら、つい気になっちゃうような音の使い方がされているので、街中とかで普通に聴こえてきても耳に残るような曲だなって思いました。

――そしてMVも拝見させていただきましたが、今回も非常に難しいパート揃いのダンスですね。

山北 はい。そのなかでも足の動きが本当に難しくて。i☆Risの曲の中で、全員がいちばんステップに苦労した曲なんですよ。

茜屋 やる前は「これ、できるんじゃない?」って思ってたんですけど、実はいちばん苦労した部分があって。

久保田 うん。曲のはじめ、全員が一列になるところが特に難しかったよね。

澁谷 しかも振り入れはイントロから始めたんで、しばらくイントロで進みが止まるっていうね(笑)。

澁谷梓希(しぶや・あずき)

――間奏で足を上げて一直線にするパートやラインダンスも、最初観たときびっくりしました。


茜屋 それも本当にみんなで心をひとつにしないとできないんですよ。ほかにも観ていただければわかると思うんですが、挑戦的な振付も多くて。それもまたひとつ、自分たちの成長に繋がったと思います。


澁谷 だからね、ライブでの初披露のときのファンの方々の表情が、ね。


若井 ファンの方が振りコピをしてくれてるんですけど、足上げた瞬間「無理!」みたいな雰囲気になってました(笑)。


山北 あと、それとは逆に一見簡単そうだけど大変なのがサビのラストのところです。ひとりでもグラつくとすぐ目立っちゃうので、頑張ってキープしてたり。そういう「見た目は簡単そうだけど実は難しい」っていう部分も、なんだか先輩アイドルっぽいですよね。


結成3周年を迎えた今、見据えるもの

――ニュー・シングルもリリースされ、結成3周年を迎えられて、皆さん今後新しい目標も出てきていると思います。最後に、今頭の中にあるもので構わないので、教えていただけますか?

芹澤 私は、この春のツアーで「i☆Risとしてはこういうものになりたいし、i☆Risってこういうもの」という像が固まってきたと感じているんです。だから、ここからの自分の目標としては、声優としての自分がどういうものなのかを明確にして、「このキャラの声は絶対ゆうちゃんに当ててほしい!」って思ってもらえるように、確固たる自分の声質と演技を極めていきたいです。

若井 私はゆうとは対照的で、逆にi☆Risとしても私としても幅を広げたいです。去年から『プリパラ』で私たちのことをたくさん知ってはもらえたんですけど、「それだけじゃなくて、私たちはこんなこともできるんだよ」って言えるような特徴を、i☆Risはたくさん持っていると思うんですね。なので、それをもっともっと知ってほしい。そういう意味で幅を広げたいです。同時に個人としても、もっと演技の幅やいろんなことにチャレンジして、視野を広げたいです。

若井友希(わかい・ゆうき)

茜屋 i☆Risとしては、いろいろなツアーやイベントをやっていったり『プリパラ』を通して、たくさんの方々が好きになってくれている段階だと思うんです。そんな方々を「絶対ずっとついていくよ!」っていう確固たるものにしたいし、“i☆Ris”っていう新しくてほかにないジャンルを、しっかり確立したいですね。個人としては、あくまで私・茜屋日海夏演じるキャラとしての個性をなくさずに、でもお芝居の幅はちゃんと広げたい。なので、いろんなものを見て経験して、もっともっとお芝居を広げていきたいな、と思っています。

久保田 ひみちゃんが言うように、私たちって新しいことをやっていると思うんですね。だからその分、直接目標にできるようなものがないんですよ。でも、私たちが今やっているものを素晴らしくすればするほど、自分たちも成長していくし、もしかしたら私たちを目標にしてくださるような方も出てくるかもしれないし。そういう憧れになれたらいいなって思います。個人としては、声優としてもどんどん活動の幅を広げていきたいですし、今個人としても結構いろんなことをやらせていただいているので、その幅も広げていけたら、と思います。

茜屋日海夏(あかねや・ひみか)

澁谷 i☆Risは「声優もアイドルも両方やってるからすごい」って言われるんですけど、やっぱり片方を単独で見るともっと上には上がいるんですよ。なので、両方しっかりレベルを上げたうえで「i☆Risってやっぱすごいね」って言ってもらえるようにしたいです。個人としては、やっぱり声優としてもっと仕事を増やすっていうのと、音楽でも新しい趣味としてDJの勉強も始めたりしているので、そういった方面でもみんなに澁谷梓希を届けていけたらな、と思います。

山北 ずっちゃんの言うとおりで、私は正直どちらかの分野だけってなったときに、全然まだまだほかの方たちより劣っていると思っているんですね。その両方のスキルを全員がUPさせることがi☆Risの高みにも繋がると思うので、グループとしての目標はそれですかね。個人の目標なんですが、私は元々アイドルが好きで、歌って踊ってるときがすごく楽しいなって感じるんですよ。なのでダンススキルを上げて、歌ももっとうたいたい。歌のレッスンもより気合いを入れて頑張りたいです。あと、トークスキルUP! やっぱりMCが面白いとライブに行きたくなると思うので、「やっぱi☆RisのMCはさきさまだよね!」って言ってもらえるようにトーク力も磨きたいです!



7月8日発売

i☆Ris『ドリームパレード』TYPE-A

i☆Ris『ドリームパレード』TYPE-B

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