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UPDATE|2015/08/02

みきちゅ衝撃の活動休止、とあるソロアイドルの終焉とは

「みきちゅ、活動を休止します。最後までよろしくお願いします!」

 その瞬間、お台場に衝撃が走った。TIF2015のステージで歌っていたひとりのアイドルが、夢舞台の上で自らの活動休止を発表したのである。ファンの顔には動揺の色が残り、MCのバニラビーンズ・レナも「ちょ、ちょ、ちょっとちょっと!?」と、混乱の様子を隠せない。

 8月2日にTIF 2015のHOT STAGEで開催された「ミスiD SPECIAL STAGE」にて、悲願のパフォーマンスを披露した“みきちゅ”。活動6年目の彼女は仙台を拠点にしていたころからTIFに出演したいと公言しており、昨年はミスiDのセミファイナリストとして、初めて出演者の立場でTIFのステージに立つことができた。

 そして今年、ついに念願のステージパフォーマンスにまでたどり着いたのだが、そこで発表されたのは、まさかの活動休止だったのだ。
 

最高のステージで最大級の衝撃コメントを残したみきちゅ

 現在22歳のみきちゅは、芸能事務所やレーベルに所属することなく、音源の制作からライブのブッキングまですべてを自分自身でこなす“自給自足アイドル”として注目されてきた。得意のピアノを活かしてすべての作詞作曲を自ら手掛け、2012年には1stシングルを自主制作でリリース。2014年7月には3rdシングル『アイドルの秘密』がオリコンデイリー9位にランクインを果たし、無名ローカルアイドルの快挙としてYahoo!ニュースでも取り上げられていた。

 昨年末にはついに事務所入りを果たし、アイドルとしてのステップアップに挑戦。1月には原宿アストロホールでのワンマンライブを成功させ、この夏はTIFに加え、@JAM EXPO 2015にも念願の出場を果たし、アイドル界の二大夏フェスに名を連ねるところまで成長してきた。
 

7月12日には渋谷eggmanで自主企画イベントも開催。昨年末から活動拠点を仙台から東京に移し、実績を重ねてきた矢先の発表となった

 次はどんな階段を昇ってみせるのかとファンの期待も高まっていたが、ステップアップするにつれ、逆に見えてきた限界もあったようだ。本人なりに悩みに悩みぬいた末に下した、活動休止という苦渋の決断。その裏にはソロアイドルとして活動するゆえの葛藤と苦悩があったことは想像に難くない。

 果たして今回の発表は、とある一人のソロアイドルの限界と終焉を露わにするものとなった。しかしながらそれは、アイドルとして活動してきたアーティスト自身の限界を示すものではない。

 活動休止以降については言及されていないが、留意すべきは決して「引退」の言葉は使っていないということ。独占インタビューにおいても、「完全引退するわけではない」と明言してくれたことは、ファンにとっても安心材料の一つだろう。休止がいつ解けるのか、それとも別の形で復活するのか。アーティストには充電期間を置くケースは少なくない。アイドル分野における一つの才能が見せた煌めきが、再びこの世に放たれる日を待ちたいものである。
 

自主企画ライブにて得意の弾き語りを披露。同ライブではコラボも披露し、様々な引きだしをもつことを示してみせた

【みきちゅ 活動休止コメント】

本日Tokyo Idol Festivalにて発表させて頂きましたが、私みきちゅは10月24日(土) club asiaワンマンライブを以て活動を休止します。

永遠に続くと思っていたみきちゅの活動に終わりが来るなんて自分でも実感が湧きませんでした。

高校2年生の頃から音楽活動を始めて、約6年掛けて創り上げてきた「みきちゅ」は自分自身そのものであり人生そのものでした。

音楽は自分から発信していくものだという想いから事務所に入らず、芸能界の右も左も分からないまま自分の音楽を信じて活動してきました。

どこにでもいる女の子だった私に“みきちゅふぁみり”はたくさんの夢を見せてくれました。東京で行われるアイドルイベントに初めて呼ばれた時、みきちゅ目当てで来てくれたのは東北から遠征してくれた3人でしたが、その数ヶ月後には新宿のタワレコが満員に。。。あの光景は今でも忘れられません。

少しずつ大きな会場でライブが出来るようになったり、オリコンのTOP10に自分の名前が上がるようになったり、Yahoo!ニュースで取り上げられたり、ひとつひとつ夢が叶う瞬間をみんなと共有出来て本当に本当に幸せでした。

昨年末、意を決して東京の事務所に入ってからはテレビや雑誌に出る機会も増え、その度にみんなが喜んでくれて嬉しかったです。

アイドルシンガーソングライターという新しい道を拓きながら、夢と心中するくらいの覚悟でやってきました。だけど、気が付いたらいつでも見えない敵と戦っていたように思います。私はアイドルとして消費されることをずっと恐れてきました。このまま楽しいだけのライブでいいのか、ずっとずっと考えてきました。最近ではシリアスな曲を増やしたり、ダンスの振り付けを激しくしたり、演技や手品を入れてライブを工夫したりとあらゆる手を尽くしましたが、まだ見たことのない景色を見る為には一度「みきちゅ」を終わらせないといけないことに辿り着いてしまいました。

今までみんなと創り上げてきた「みきちゅ」は私の宝物でした。誰にも触れられたくないし壊されたくないものでした。だから「みきちゅ」はここで大切な思い出としてとっておこうと思いました。

「みきちゅには解散も卒業もないよ」と言っていたのは私だったのに、ここで終わることになって本当に申し訳なく悔しい気持ちでいっぱいです。この文章を書いている今も絶えずみきちゅふぁみりの顔が頭の中に浮かんできてしまいます。

だけど、わたしはもっともっと音楽を通してハッピーで華やかな世界を届けられる人になりたいです。自分が音楽で救われたように、誰かを悲しみや苦しみから救えるようなキラキラしたステージを創れるエンターテイナーになりたいです。人生は一度しかありません。変えたいと思ったのなら一刻でも早い方がいいと思いました。

2013年に発表した『I☆SSW』の歌詞に
「戻る場所なんてない それは悲しいことじゃなく幸せだよ」
と書いていたように、この6年間ずっと前だけ見て走り続けてきたので、一回休憩しようと思います。

ライブは残りわずかとなってしまいましたが、全力でステージに向かっていきますので、少しでも多くの方に観に来て頂けたら嬉しいです。

ラストライブは10月24日(土)club asiaでのワンマンライブになります。みきちゅとして活動してきた集大成のようなライブにしたいと思っています。オタ卒しちゃった人も全員来てくれたら嬉しいです。預かりチェキいっぱいあるし、、、そしてその前の10月12日(祝)にはホームである仙台FLYING SONでお楽しみ会としてトークやリクエストアワー等をやりますので、そちらも是非宜しくお願いします。

詳細は後日HPにてお知らせ致します。

アイドルシンガーソングライター
みきちゅ

【今後のライブ日程】

8月7日(金) Yokohama O-SITE
「聴くライブ」by YOKOHAMA STAGE in 

8月8日(土) 秋葉原ディアステージ
31時間ディアステ

8月9日(日) 恵比寿リキッドルーム
IDOLidge-アイドリッジ-「MUSIC PARTY SELECTION」

8月15日(土) 渋谷eggman Magic Ace Vol.4
「みきちゅ × SAWA × 3776 × エレクトリックリボン × 校庭カメラガール × ぽわん」@

8月16日(日) 渋谷Glad / VUENOS
課外授業 vol.2

8月17日(月) 福島・郡山
はるのひかり音楽祭2015-郡山編-

8月18日(火)  仙台
はるのひかり音楽祭2015-仙台西口編-

8月22日(土) Yokohama O-SITE
小池美由Presents「小池のおもてなしVol.3」

8月29日(土) 横浜アリーナ
@JAM EXPO 2015

9月12日(土) 青森・夜越山スキー場
AOMORI ROCK FESTIVAL’15~夏の魔物~

9月20日(祝) 新宿MARZ
Magic Ace Vol.5 Final

10月24日(土) 渋谷 club asia ワンマン
「みきちゅ、終焉。」

10月12日(月) 仙台フライングサン
「みきちゅ最後のお楽しみ会」

■みきちゅオフィシャルブログ「ちゅぶろ。」
http://ameblo.jp/mi7ki/

■みきちゅ公式ツイッター
@mikichu_magic

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