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BiSH『BiSH-星が瞬く夜に-』に受け継がれた脱アイドルサウンド マーティ・フリードマン★鋼鉄推薦盤

2015年09月04日 07時00分

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 さて、今回取り上げるのは、〝BiSH〟(ビッシュ)です。昨年、解散してしまったお騒がせアイドルユニット〝BiS〟の元マネージャー&サウンドクリエイター&衣装デザイナーが、その後継ユニットとして結成した4人組ですね。

BiSH『BiSH-星が瞬く夜に-』

#51_BiSH『BiSH-星が瞬く夜に-』

 ボクはBiSのことはあまりチェックしていなかったんだけど、サウンドは大好きだったんですよ。このコラムの年始の特番『マーティの妄想アイドル紅白歌合戦』シリーズで取り上げたくらいだからね。(マーティの妄想アイドル紅白歌合戦Part.4「BiSとBABY METALのエクストリーム対決!」

 で、期待を持って彼女たちのアルバム『Brand-new idol SHiT』の中の一曲、『BiSH-星が瞬く夜に-』を聴かせてもらったんですが……これがいいっ! オケ(バックトラック)が超カッコイイじゃん! パンク風のラフミックスって感じのサウンドが、逆にロック感を増幅させているね。ガレージサウンド+日本の女の子の声ってうと、ボクみたいなアメリカ人は少年ナイフを思い出しちゃうね(注:少年ナイフは、全米1位のグランジロックバンド〝ニルヴァーナ〟と一緒にツアーを回ったこともある日本のパンク/オルタナ系バンド)。しかも、すごくいいサビメロなんですよ。すぐに覚えちゃう、すぐに歌い出したくなっちゃうというか。

 でもこのBiSH、そのサウンドも含め、アイドルっぽくないんだよね(笑)。特にボーカルワークがアイドルっぽくない。メンバー全員でユニゾンで合唱する部分もないし、メンバーの声もアイドル風じゃない。妙に歌の上手い子もいるしね。いわばチャットモンチーみたいな女の子バンドを聞いているような気分になりますね。これはもしかしたらだけど、クリエイター側もメンバーたちもバンドやアーティストやっているという意識のほうが強いのかもしれない!?

 ちなみにBiSH というユニット名も“Brand-new idol SHiT”、つまり新生クソアイドルという意味なんだってね。いわばアイドルという立ち位置を自虐的にやっているというか。そういう部分も含めて、サブカルっぽくて面白いよね。でも、この曲のPVのメンバーが泥を投げつけられてる映像はちょっとかわいそうだなぁ、と思いました(汗)。

(構成・文/尾谷幸憲 協力/バラン野島)

Marty Friedman
マーティ・フリードマン
ギタリスト、プロデューサー。全米で1000万枚以上のCDを売ったヘヴィメタルバンド「メガデス」に在籍。2004年から日本の音楽シーンでも活躍。ももいろクローバーZ『猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」』への全面参加。ニューアルバム『インフェルノ』(ユニバーサル)が発売中。

新番組『アイドルお宝くじ』にナレーション出演中
<O.A.情報>
テレビ朝日/毎週金曜日 26:50~
BS朝日/毎週土曜日 26:30~
CSテレ朝チャンネル1/11月7日スタート・毎週金曜日 24:00~

月刊エンタメにて誌面版「マーティ・フリードマンのヘドバン★鋼鉄推薦盤[メタルレコメンド]を連載中!

【公式HP】http://www.martyfan.com/
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