月刊エンタメ

南波一海と嶺脇育夫のアイドル三十六房 EN! #11 完全版

2015年11月05日 23時00分

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 月刊エンタメで連載中の「嶺脇育夫と南波一海のアイドル三十六房 EN!」で、収まりきらなかった部分を完全掲載。第11回目となる今回は、アイドルの「売れる」「売れない」について、珍しく(?)真面目に語っております。

  また、後半の「こぶしファクトリー」の熱いトークは本誌にはまったく入らなかった部分なので、ぜひここで!

 


――アイドルの「売れる」ってなにをもって「売れる」なんですかね?

嶺脇 武道館なのか、オリコンなのか、給料なのか。あと、承認願望はあるんじゃないですかね。みんなに知ってほしい、と。ただ、それが一般層までの認知ってなると……まだ難しいよね。例えば、オリコンで上位を取ったアイドルだとしても、どれくらい一般層に認知されているかというと……。

南波  それで食えるかどうかっていうのもありますよね。

嶺脇 そうね。いろいろあると思うけど、アイドルでメシが食えるっていうのは第一条件なんじゃないかな。Negiccoなんかはそもそもの規模が小さいからなんとかやってこれたけど。でも、ずっとということではないですよ。数年前までバイトしてたし。

――地方アイドルたちで「本業アイドル」っていう人たちはどのくらいいるんですか?

南波 もしかしたらゼロじゃないですかね。バイトしないと無理だし、実家暮らしじゃないと無理だし。以前のLinQだってバイトしている子たちが結構多かったから、それを考えると、アイドル1本で食えるっていうグループは片手で数えられるレベルじゃないかな。公共団体や民間企業が関わっているアイドルなんかは、売れたいっていうのとは別なのかもしれない。

――Negiccoも、もともとはそうですよね。

嶺脇 そうそう。最初はプロになろうっていう感じじゃなかったと思うよ。ただただモーニング娘。のようになりたいっていう想いが強かったんじゃないかな。
南波 今、物凄い勢いでアイドルを辞めていくし、グループもなくなっているけど、それって、結局「アイドルになれば誰もがチヤホヤされてきた状態」じゃなくなってきたんですよ。それこそ、皮茶パパだってここでは有名人だけど、単独ライブやったら6人しか来ないとかあるわけですから!

嶺脇 (爆笑)。ここではAKB並の人気なのに!

南波 コメントも「皮茶パパきたー!」ってなるけど(笑)、ワンマンライブには6人しかいないわけで。そう考えるとなかなか難しいですよ。

――例えば、38mmなぐりーずさんとかは『UIROURI』で有名になりましたけど。

南波 話題にはなったし、一時は人も集まったと思うんだけど、音源を買って、そのあとにライブに通うかっていうのはまた別の話なんですよ。

――三十六房で曲をかけて、「これいいじゃん!」ってなって、ライブに行くじゃないですか。そこから続く、続かないっていう差はなんなんですかね?

南波 いくつかあるんですけど、ライブとかルックスとか物販の対応とか、その積み重ねだとは思うんですよね。ただ、さくら学院とかを見たときに、「この人たちは本当の選ばれた人なんだ」ってわかるじゃないですか。顔とか造形とか、持っている華が特別で、アイドルってこういうことなんだなって思い知らされる。今は普通の子たちがアイドルをやっていますけど。

嶺脇 三吉彩花ちゃんですよ? べらぼうに美人じゃないですか。松井愛莉ちゃんとか。

南波 アイドルって誰でも名乗れはするけど、三吉さんと同じフィールドで勝負しなきゃいけない。それはなかなか大変ですよ、やっぱり。だって、ライブチケットの金額だってそんなに変わらないですよ。地下アイドルと普通のアイドルと。やっぱりスポーツ推薦でいい選手を集める高校と、普通の公立の高校で甲子園目指すのとでは違うじゃないですか。

――『がんばれ!ベアーズ』みたいな話はないんですか、アイドルで。

嶺脇 Negiccoはある意味ベアーズですよ。ローカルから武道館いったら、本当に前代未聞です。そんなアイドルいないから。Perfumeがローカル出身で武道館やったというのもすごいことだと思います。でも、彼女たちは中学卒業くらいで東京に来てるし。Negiccoは未だに新潟に住んでるローカルアイドル(笑)。そう考えたら、武道館成功したら奇跡ですよ。
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