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モーニング娘。'15『One and Only』はアイドル世界制覇の第一歩?マーティ・フリードマン★鋼鉄推薦盤

2016年02月14日 07時00分

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 あれは今年の1月の頭のこと。エンタメNEXT編集部の担当さんから、この曲を聞かせてもらったとき、正直ビックリしました。それがモーニング娘。'15の『One and Only』です!

モーニング娘。’15『冷たい風と片思い/ENDLESS SKY/One and Only』

#71_モーニング娘。'15『One and Only』


 『One and Only』は、2015年の年末に発売された60枚目のトリプルA面シングル『冷たい風と片思い/ENDLESS SKY/One and Only』収録の曲。ディスコミュージックっぽいエッセンスも取り入れたダンスナンバーです。しかもイントロのギターは、1970年代のプログレッシブ・ロックのギターみたいに変拍子が炸裂。キャプテン・ビヨンドかと思いましたよ(注:キャプテン・ビヨンドは、第1期ディープ・パープルのボーカル、ロッド・エヴァンスが参加していた知る人ぞ知るバンド)。

 でもこの曲が一番すごいのは……歌詞がすべて英語だっていうところなんです!

 実はですね、ボクは前々から日本のアイドルというジャンルが海外でも認められてもいいと思っているんだ。それにはふたつの意味があって、まずひとつが日本のアイドルが海外で頻繁に活動するということ。そしてもうひとつが世界各地にアイドルが生まれて、その母国語でアイドルソングを歌っていって欲しい、ということ。つまり、ロックやジャズのように「アイドル」という音楽ジャンルが確立されでもいいんじゃん? と思ってるんです。

 それからすると、この『One and Only』はその偉大な第一歩かもしれない! 欧米圏の多くの人は英語の歌しか聴かない。でもこの曲の歌詞はすべて英語。これで欧米圏の人々がもっとアイドルに興味を持ってくれる可能性が出てきたわけです。

 ただ、そこで成功するには、いろいろなやり方があると思う。1990年代に日本のバンド、少年ナイフがアメリカの一部の人の間で人気になったけど、それは日本人の女の子が「アイ・ウォント・イート・アイスクリーム」っていう幼い英語の歌詞をつたないカタカナ英語で歌っていたからなんです。それがものすごくキュートだったんですよ。でも今回のモーニング娘。の場合は歌詞はやっぱり幼い感じなんですが、発音がけっこううまいんですよ。もちろん、これはこれでOKなんだけど、アイドル的なキュートさを増幅させるにはカタカナ英語でもいいかもしれないよ!?

(構成・文/尾谷幸憲 協力/バラン野島)
 

Marty Friedman
マーティ・フリードマン
ギタリスト、プロデューサー。全米で1000万枚以上のCDを売ったヘヴィメタルバンド「メガデス」に在籍。2004年から日本の音楽シーンでも活躍。ももいろクローバーZ『猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」』への全面参加。ニューアルバム『インフェルノ』(ユニバーサル)が発売中。

新番組『アイドルお宝くじ』にナレーション出演中
<O.A.情報>
テレビ朝日/毎週金曜日 26:50~
BS朝日/毎週土曜日 26:30~
CSテレ朝チャンネル1/11月7日スタート・毎週金曜日 24:00~

【公式HP】http://www.martyfan.com/
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