コラム

今、ひめキュンフルーツ缶のブログが熱い! 行間から伝わるひめキュンの“絆”

2016年03月02日 07時00分

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 数年前に多用されて以来、“絆”という言葉を使いづらくなった風潮がある。偽善的な印象を持ち、拒否反応を感じる人が増えたと思う。また本来のネガティブで重い意味からして、そんな安易に使っていい言葉ではない、という論調もある。しかし、ひめキュンフルーツ缶(以下、ひめキュン)の最近のブログを見ると、どうしても、その一文字が浮かんできてしまうのだ。

ひめキュンフルーツ缶『天国ギミック』

 ひめキュンは愛媛県松山市在住の5人によるアイドルグループだ。1月10日には、念願だったひめぎんホール……のサブホールでのワンマンライブを成功させ、“第二章”をスタート。2月17日にはアルバム『天国ギミック』をリリースしたばかり。順調に活動を続けているように見える5人だが、先日、ファンの間で衝撃が走った。

 ひめキュンも所属する音楽事務所・マッドマガジンレコードのアイドルグループから、5人の卒業が発表されたのである。ひめキュンとそれらのグループには共通のファンが多い。3つのグループから計5人の卒業が発表されたことで、ひめキュンの先行きにも不安を覚えたファンはいなくはなかっただろう。

 そんな時、ひめキュンの中で最年少、もうすぐ高校卒業を控えている(2016年2月27日現在)菊原結里亜がブログを更新した。「ネイル乾くの待ちきれない」(2月19日更新)という、いつもの調子のタイトル(もっとも、菊原のブログのタイトルは内容と関係ない時が往々にしてある)。

http://ameblo.jp/yuria-kikuhara/entry-12130481146.html

「あんまり言うとあれだし言わないのもあれだなあと思うので少しだけ」

 同事務所の5人の卒業を受けて、上記の書き出しから、普段、滅多にブログで心の内をさらけ出すことのない高校3年生が、なぜひめキュンをやっているのかという話や、オーディションに落ち続けている話などを綴っていた。

 一文一文が印象的な、その中でも特にはっとさせられたのが、ひめキュンの、他のメンバーとの今後のことについてのくだり。

「ゆんはこの5人が大好きやしこの5人やないと絶対やりたくないって

改めて思ったよって話。

ひめキュンは大丈夫?って聞かれる

それはしょうがないみんな不安よね

なんやろなー

こんなこと今言うのも不安にさせてしまうかもしれんけど、そういう意味では全くなくて」

 それに続く言葉が衝撃だった。

「誰か1人やめるんならゆんはひめキュンする意味ないなーって」

 以前から、ひめキュンは今の5人のメンバーから1人でも抜けたら、解散すると公言していた。ファンの大多数も知っている話だろう。とはいえ、同じ事務所から5人の卒業が発表された直後のタイミングで、菊原は、あえて、ひめキュンの解散について言及した。

 ひめキュンの活動に対する決意表明として、これ以上の強い表現があるだろうか。

 決してひめキュンであることをやめない、ひめキュンとしての夢を掴んで成功する、という確固たる意志がなければ、このタイミングで、決して出せない文章だと思う。

 「誰か1人やめるんなら」という言葉。菊原だけがひめキュンに賭ける強い思いを持っているだけじゃない、他の4人も同じ思いであり、「誰1人やめるはずがない」という確信があるからこそ出てきた言葉だと思う。自分と同じ夢、同じ目標を共有していることに一変の疑いもないからこそ出てきた言葉。

 その菊原のブログの前日にアップされた、奥村真友里のブログの写真も印象的だった。

http://ameblo.jp/mayuri-okumura/image-12130166049-13570580503.html

 こちらも同じ事務所のグループの、5人の卒業発表から一晩経ってのもの。文章はほんのわずかだけど、この写真の破壊力! 文体変わりますけど、こんな写真撮れなくないですか!? 生半可な関係性だったらこの気持ち悪い(※完全に褒め言葉です)写真撮れないと思うんですよ! 菊原の顔、まだ逆さまだから緩和されてますが、これ天地逆にして、冷静に見ると凄いことになってます! 女性が写真をアップする時、自分は可愛くて友達の顔はそうでもないのを平気でアップする、みたいな話ありますが、もうそんな可愛いとか可愛くないとかいうレベル超えてるものでもアップしちゃう関係性なんだなって、妄想せざるを得ないじゃないですか!

 それと同時に、このタイミングでこの異様な(※完全に褒め言葉です)、いやお茶目な写真をアップしたというのは、奥村なりの(もしくは、ひめキュン全員なりの)、不安に思うファンへの気遣いなのではないか、とも妄想してしまいます。いや、本当に妄想なんですけどね。

 さらに、それより10日ほど前。今度はリーダー谷尾桜子のブログ。

http://ameblo.jp/sakurako-tanio/entry-12126683495.html

 メンバー2人の誕生日会が谷尾邸で催されている様子が写真とともに綴られてるんですが、自宅のホームパーティーでの何とも可愛い飾り付け。普段、ライブではタンクトップにいかついドクターマーチンのブーツで筋肉を見せつけ、「オイオイ」観客を煽ってる5人のくせに、何、この女の子っぽい感じ! みんなそれなりのお年(20歳前後)なのに! っていうかこの気合の入った誕生日会……暇なの!? いや、彼女たちのスケジュールはどう考えても暇じゃない、忙しい中で一体なんなの!? 挙句、誕生日を迎えたばかりの主役2人がお酒を飲んで寝てる写真(※2人とも20歳を超えてます)!! 仲良いんだかなんだか知らないけど、こんな無防備な写真ブログに晒すなんて……(ありがとう!!)。

 ……失礼しました。

 いつかは、ひめキュンの5人が別々の道を進む時は訪れるだろう。もしかしたら、そんなに遠くない未来かもしれない。でも、今の5人は、この5人の間にだけある特別な“絆”で繋がっている。ほどこうにも容易にはほどけない結びつき、“絆”で繋がっている。もちろん、ブログから勝手に耽っている思い込みだ。

 それでも。4度目のアルバムツアーを目前にしたひめキュンには、今までにはない強さが、確かにあると思う。

 
永田洋平 アイドルライター。アイドルのライブを観に、全国各地を遠征して、その地域の美味しいモノを食べるのが大好き。
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