FOLLOW US

UPDATE|2016/04/09

まなみのりさワンマンライブで異変アリ!? 新宿ReNY詳細レポート

まなみのりさにとって約8か月ぶりとなる5thワンマンライブ「MMResults~まみりざるつ~」が、3月26日に新宿ReNYで行われた。前回のワンマンライブから、定期公演の開催や対バンイベントに出演する一方、2015年12月22日に両A面シングル『&nu:ポラリスAb/逆襲のポラリス』で3年4ヶ月振りとなる二度目のメジャー進出を果たした。


次ページ/ライブ途中で異変に気づいたファンも……


 ライブはエモーショナルな『逆襲のポラリス』のアカペラで幕を開け、間髪入れずにポップでエネルギッシュな『ポラリスEpisode ZERO』に突入、まなみのりさはステージ前に設置されたお立ち台で客席を煽りまくる。息の合ったフォーメーションダンスに引き込まれるように、ファンも3人の手の動きに合わせて一体感を発揮、みのりの「始まったぞ~!」という絶叫に湧く会場の熱量は一気にクライマックスを迎えたかのように凄まじい。続く『どうしよ!?』ではカッコ良さとセクシーさを兼ね備えたキレキレのダンスを見せつけ、『花魁サンダー』では和テイストの楽曲に合わせて情感豊かなボーカルが冴え渡り、まなみがステージ中を駆け回ってクールなラップを披露する。
 
「まなみのりさ~!」というコール&レスポンスを繰り返した後、キャッチーなメロディーと愛らしい歌詞が溶け合った『キライじゃないのぉ』、りさのキュートな歌声とみのりの訴求力ある歌声、そして3人の重層的なユニゾンが冴え渡る『WALKING MERMAID』、3人の三位一体とも言うべきダンスに抜群のリズム感を誇るファンの手拍子が華を添える『BLISTER』と流れるように進む中、ある違和感に気付く。『花魁サンダー』では力強いラップを決めていたまなみだったが、その他の曲では彼女のソロパートを、みのりとりさが代わりに歌っていたのだ。後のMCで明かされることだが、まなみは喉を傷めていた。もちろんファンは異変に気付いていただろうが、全く気にせずにソロでは担当するメンバーの名前を叫び、熱狂的に手拍子とコールを送る。


ここで、りさが今年もTIF出場が決まったことを報告。祝福ムードに包まれる中、去年の花見シーズンに夜の上野公園で酔客を前に路上ライブを行ったエピソードを明かし、そのままの流れで『桜エトランゼ』がスタート。情緒に溢れた美しい動きと歌声で桜の情景を浮かび上がらせる。アメリカのオールディーズを彷彿とさせる『レモンサイダーと夏休み』では、60年代のガールズ・グループが降臨したかのようにマイクスタンドで歌い、弾けるように甘酸っぱいポップスネスを炸裂させる。『きっとここで逢える』ではスモークに包まれる中、りさとまなみがソウルフルな歌声を響かせ、『センチメンタルライオット』では壮大さを感じさせる骨太なコーラスと伸びやかなボーカルを縦横無尽に駆使する。スリリングなダンスチューン『CQCQ...~横浜エディション~』では会場全体を巻き込む恒例のスクワットで、より強固に一体感を築き上げ、曲が終わった後は自然と拍手が巻き起こる。
 
 VTRを挟んで、『ポラリス』のイントロに乗せて新衣装で再登場すると、ファンの力強いコールに鼓舞されるかのように3人は躍動。そのままの勢いで『ポラリスB』『PUNKISH PRINCESS』とアッパーチューンで一気に畳みかけ、『OH! PLEASE』の後半で自撮り棒を使っての記念撮影をしてハッピーな雰囲気に満たされる中、華々しくラストを迎える。


 まなみのりさがステージを去ると、すぐに「まみりコール」が沸き起こり、再びマイクスタンドが置かれる。3人は厳かな雰囲気でステージに立ち、祈りを込めるように『Home Again~愛のみそ汁~』を熱唱。中でもまなみは魂を焦がすようにソロパートを切々と歌い上げる。ここで、みのりからまなみが喉の不調で思うように歌えなかったことを報告。まなみが自分の声で謝り、ファン、みのり、りさに感謝の気持ちを述べると、温かい歓声と拍手が響き渡る。『&nu:ポラリスAb』では客席で統制の取れたストームが展開、『逆襲のポラリス』では強靭なビートに乗せて3人が競い合うようにシャウト。これでフィナーレを迎えるかと思いきや、Wアンコールに突入して耳心地の良いメロディーがリリシズム漲る『真夏のエイプリルフール』、ドラマティックなサウンドに乗せてシリアスに歌を聴かせる『Results』と2曲の新曲を初披露。全20曲を、ほぼ休憩なしで一気に駆け抜けたまなみのりさの姿は、完全燃焼という言葉が相応しいほど充実感に満たされていた。
 
まなみの声が本調子ではなく、完璧な仕上がりではなかったかもしれない。しかし3人の揺るぎないチームワークとファンの熱狂的な声援はマイナス面を補って余りあるほどであり、それこそが大きな&rdquo:結果&rdquo:だった。7月2日には早くも6thワンマンライブがO-WESTで開催されることが決定している。その日は今回のワンマンライブでの悔しい思いをばねに、より魂のこもったパフォーマンスを見せてくれるはずだ。
 
次ページ/ニューアルバムの聞き所をメンバーが解説


最後にまなみのりさが語った7月5日発売のFORCE MUSIC第一弾シングル『真夏のエイプリルフール』と新曲の『Results』の聴きどころをお届けしよう。
「前回のシングル『逆襲のポラリス』は激しいサウンドだったんですけど、『真夏のエイプリルフール』は一転してオシャレサウンドになっています。女の子の気持ちや恋心を歌った曲がまなみのりさには少なかったんですけど、そうした気持ちを綴った、切なさの中に可愛らしさも入った曲です」(みのり)
「長く活動している中で、いろんな結果を求められて、それに応えられない自分に歯がゆさを感じることもあって。でも成長している部分も自分で感じることがあって、そんな時はもっと頑張ろうって気持ちにもなれて。そうやって前へ進んでいく中で感じる気持ちや、今のまなみのりさを伝えるのが『Results』です」(まなみ)
「曲を作っているのが所属する事務所の社長だからこそ、私たちの気持ちを伝えて、それを歌詞に表現して頂きました」(みのり)
「私たちが経験してきたことが歌詞に描かれているので、歌う時も気持ちが入りました」(りさ)
 
(セットリスト)
M0. 逆襲のポラリス(サビアカペラ)
M1. ポラリスEpisode ZERO
M2. どうしよ!?
M3. 花魁サンダー
M4. キライじゃないのぉ
M5. WALKING MERMAID
M6. BLISTER
M7. 桜エトランゼ
M8. レモンサイダーと夏休み
M9. きっとここで逢える
M10. センチメンタルライオット
M11. CQCQ...~横浜エディション~
M12. ポラリス
M13. ポラリスB
M14. PUNKISH PRINCESS
M15. OH! PLEASE
En1. Home Again~愛のみそ汁~
En2. &nu:ポラリスAb
En3. 逆襲のポラリス
W En1. 真夏のエイプリルフール(新曲)
W En2. Results(新曲)

〈文/猪口貴裕〉

RECOMMENDED おすすめの記事