今日は超深い話をするよ~。それは「もしもアイドルと付き合ったとき、どんな対応をすればいいいか?」です。これ、ジョークじゃないよ。真剣トークです!!
つい先日、仕事終わりにレストランに行ったんですよ。普通に食事をしに。そしたらそのお店のマスターさんがボクがマーティ・フリードマンだってことに気づいて、気を利かせてメガデス時代の曲をたくさんかけてくれたんですよ(注:メガデスはマーティさんが参加していたメタルバンド。1990年代に全米で大ヒットした)。そのついでにボクのソロアルバムまでかけてくれたりして……。
いや、うれしいですよ。本当に本当にうれしいです。だけどね、やっぱりさ、ちょっと恥ずかしいんですよ(汗)。だって他のお客さんもいるじゃん? で、ボクはフツーに食事をしに来ただけじゃん? だからね、「そこまで気を使ってくれなくていいんですよ……」って思いますし、正直な話、メガデス時代の曲とか超飽きちゃってるんですよね(苦笑)。
だって、メガデスの時代って曲作ってレコーディングして、すぐツアーに出てたじゃん。ツアーに出ると、同じ曲を年間200回とか平気でやるんです。おまけにイベント会場に行けばボクらの曲がかかってるわけで、たぶん年間300回は聴いていたと思う。ファンの方々にはがっかりしないで欲しいんですけど、ボクも人間なので、これはさすがに飽きちゃいますよ。毎日、ハンバーガーを食べる仕事をしてたら、家に帰って夕食にハンバーガーは食べないよね? 当時のボクの生活は毎日ハンバーガーを食べているようなものだったんです……。
だからね、これは勝手な想像なんだけど、アイドルさんたちも同じ境遇なんじゃないかと思うんですよ。ライブや握手会では自分たちの曲がガンガン流れているわけじゃん? もちろん、仕事で聴くのはヤル気になるし、楽しいと思いますよ。だけど歌やダンスの自主練でもない限り、家では聴かないと思うんですよ。
つまり、もしみなさんがアイドルさんとお付き合いするようなことがあったら、一緒にいるときは、なるべく彼女が所属するユニットの曲はかけないほうがいいのではないかと。もしかしたら仕事の話もしないほうがいいのかもしれない。うん、ボクだったら普通の人間として接して欲しいかもですね。って、完全に老婆心で申し訳ないんですけれども。
あ、ちなみに編集者のみなさんも注意です。インタビューやグラビア撮影のときに、そのアイドルの曲とかかけるらしいじゃん。最新のCDを発売のタイミングでかけるならテンション高くなるかもしれないけど、3年前の曲とか流されたら「ふ~ん」って思われちゃうかも!?
以上、ちょっと長めの余談でしたー!
(構成/尾谷幸憲 協力/佐々木翔)