ライブレポ

純白の新衣装でしゅかしゅん色に染める! 大阪☆春夏秋冬『JUMP』東京公演レポ

2016年06月16日 07時00分

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 この8月に、東京・大阪での二大ワンマンライブ『BEAT~鼓動~』に挑戦する大阪☆春夏秋冬(略称/しゅかしゅん)。その前哨戦として東阪での単独公演『JUMP~飛翔~』が組まれ、6月4日にはその第一弾となる東京公演が開催された。

 会場の恵比寿CreAtoは、昨年8月8日のワンマンライブ『ハチハチ』の渋谷クラブクアトロに比べれば半分以下のサイズ。ここを満員にできないようでは、8月のワンマンに向けて勢いを付けることが難しくなる。しゅかしゅんのメンバーたちはそんな焦燥感に襲われていたが、本番前夜に朗報がもたらされた。プレイガイド限定で発売されていたチケットが無事、ソールドアウトしたというのである。

 これで心の準備は整った。あとは10ヵ月ぶりとなる東京の単独公演で、どれだけの成長を見せることができるかだ。
 

単独公演に気合いの入る大阪☆春夏秋冬。前列左より恵園、舞奈、杏菜。後列左より由奈、瑠奈、里奈、茉奈。

 満を持してのステージが幕を開ける。この日のために作られた重厚なSEが流され、カウントダウンとともにメンバーが下手から現われる。彼女たちを待ち受けていたのは「やっと単独公演が観られる」という期待感が充満した客席だった。ストリングス風のイントロが流れ、1曲目の『DAWN OF MY LIFETIME』がスタート。それは、今夏の単独ライブ4連発の「夜明け」を飾るにふさわしい選曲だ。

 いきなりボルテージを上げる観客たち。そんなファンの熱さに乗せられるかのように、いつもより高く、激しいパフォーマンスを繰り出すしゅかしゅん。熱気は時に狂いを生じさせ、ダンスの精度には粗さも垣間見られたが、ここではまず荒ぶる魂を解放させるほうが先かもしれない。
 

のっけから激しさを見せるステージ。

こんな荒ぶる姿もまた、しゅかしゅんの魅力だ。

 そしてしゅかしゅんからも、内に秘めたドロドロした熱い想いが堰を切ったようにあふれ出す。今はとにかく「JUMP」しまくって、自分たちのパワーを解放することが、8月の『BEAT~鼓動~』に向けて必要なステップではないだろうか。とにかく彼女たちは弾けまくった。

 この日、メンバーは随所でテンパった姿を見せていた。瑠奈はMCで言うべきことが頭から飛び、17歳の生誕祭を迎えたばかりの由奈は「16歳の由奈です!」と叫び、恵園は頭に付けた花輪を飛ばしてしまっていた。極めつけは杏菜だ。脚がかゆいと思ったら、ふくらはぎから赤い血がつーっと流れ出ていたのである。しかし本人は少しも痛みを感じなかったというのだから、これぞアドレナリンの力だろう。
 

『BABY CRAZY』ではラインダンスから一人ずつブレークする瞬間に、こんなピースを見せているって知ってた!?

 それほどまでに高ぶった気持ちがこもったステージは、しゅかしゅんの新しい魅力を開花させたのかもしれない。これまでは高いダンススキルと舞奈の頭抜けたボーカルが目を惹いてきたが、一方でダンススクール出身らしい行儀良さも特徴の一つだった。異次元のパフォーマンスを見せる一方で、生真面目さも伝わっていたのである。

 だが現在のアイドル界はまさになんでもあり。スキルなんてお構いなしに、むき出しの魂を見せつけるグループが次から次へと湧いてくるカオスな世界だ。そんなアイドル界でのし上がっていくには、時にはなりふり構ってられない熱さも必要なはず。この日のしゅかしゅんからは、そんな「カタヤブリ」な気持ちがビンビンと伝わってきた。
 

時にはこんなお茶目な姿も。

■初お披露目の新衣装に込めた想いとは?

 オープニングから一気に6曲を突っ走り、ようやく一回目のMC。ここではライブタイトルの「JUMP」にちなみ、各メンバーが自分にとっての「Jumpとは?」を披露した。さらには会場のファンからも意気込みを募り、8月の「BEAT」に向けてファンが一体となるシーンも目を惹いていた。

舞奈 心の中まで一緒にジャンプしていきたいです!
杏菜 高いところにある目標をつかみ取ります!
茉奈 ジャンプする前の踏み込みも大切にします!
由奈 カタヤブりながらどんどん飛翔していきます!
瑠奈 大きな高い壁を乗り越えます!
里奈 ジャンプジャンプジャンプしてテッペン獲ります!
恵園 未来へつながるワンステップ!

男性ファン みんな一緒にZeppに向かって飛ぼうぜ!
女性ファン 大好きな人たちとみんなで一緒にジャンプしましょう!
 

恵園が洒脱なトークでリードし、ファンのシャウトを呼び込んだ。

 ここでメンバーが一人ずつ舞台の袖にハケ、単独公演ならではの衣装チェンジ。期待を胸に抱くファンの前に姿を現わしたのは、予想を上回るサプライズだった。新衣装はなんと純白のドレスだったのである。頭には黄色い花輪をあしらい、その姿は天女か、はたまた南国のプリンセスか。
 

これまでのしゅかしゅんにはなかったタイプの衣装が映える。茉奈が昭和のアイドルっぽく見えるのは気のせいか。

 ここからはしっとり系の『Last Day』、『SHINE』と続け、そして待望の新曲をお披露目。七人七色のしゅかしゅんならではのナンバー。その名も『レインボーカラー』である。

 これまでの曲とは趣向を変えた、優美でたおやかな舞いが繰り広げられる。ゆったりした動きも多く、ファンはすぐさま振りコピで応えてみせた。さわやかなJ-POPにも南国風にも聞こえるサウンドは、耳を澄ませば波の音まで聴こえてくるかのよう。そんな曲に合わせて優雅に舞う7人を見ていると、青い空に架かる虹が目に浮かぶようではないか。

 そこから一転して、曲はテンポの速いダンスが特徴の『C'mon!』に。純白のドレスが躍動する姿はまさに「カタヤブリ」だ。気が付けば恵園の花輪は頭から失くなっていたが、彼女に限ってはそれがデフォルトにも見えるのだから、アクシデントもまた楽しいものである。
 

腕の振りが特徴的な『レインボーカラー』で各メンバーが七人七色に輝く。

 そして2回目のMCタイム。JUMPのロゴをあしらったTシャツに着替え、「みなさんとしゅかしゅんの7人でいろんな色に染まっていきたい」との意気込みを口にする。あと3回残っている単独公演・ワンマンライブで、彼女たちはどんな色を見せてくれるのだろうか。JUMP・BEAT4連戦の開幕戦を終えようとするメンバーたちが、この日の感想と今後の抱負を教えてくれた。

里奈 里奈は大阪☆春夏秋冬の一体感がすごく好きで、ほかのグループと比べるのではなく、グループ性がすごくいいと思っています。これからもこの一体感をみなさんと大切にして、ブチ上がっていきたいと思います。みなさんついてきてください!

瑠奈 一番初めということで皆さんといいスタートを切れたんじゃないかなと思います。『BEAT』ではなんばHatchやZepp Tokyoに立てるという実感がなくて、ホンマに自分が立つって考えられないっていうか、夢みたいな話で、その信じられないことを全力で頑張って絶対成功させたいと思うので、みなさん絶対に来てほしいです。

杏菜 ワンマンが決定してから今までも、イメトレとかしてても実感が沸かなくて、ホンマにやるのかなって思ってたんですけど、今日みなさんが集まってくださって、一歩一歩前に進んでライブするんやなって実感がわいてきました。不安もあるんですけど、今しか味わえないこの瞬間ってあるじゃないですか。皆さんと大阪☆春夏秋冬でしか作れないものを作りたいと思います。

由奈 去年の夏に比べると上がっていくのがすごく難しくて、自分でも考えるところがあって。それをブログにしたり思い返してみたり、その悔しい想いとか考えてきたことが今の自信に繋がっていってます。正直、夏の大きいステージが埋まるのかなって思ってて、でも人数がすべてじゃないなとも思ってて、しゅかしゅんと皆さんで作るライブがすごく大切で、絶対にヒリヒリすると思っています。今までの悔しい想いをここで発揮していきたいし、本気でしゅかしゅんで一番になりたいと思っているので、8月はライブに来てほしいと思っています。

茉奈 中学1年のころにアイドルを始めて、そのころはこうなりたいという夢がハッキリしてなくて、ただアイドルをやっていることが楽しかったんです。でもしゅかしゅんの7人と皆さんとやからここまで来れたし、8月に大きな目標があって、この夢は茉奈だけの夢じゃないと思っています。ぜひ8月は大阪☆春夏秋冬と皆さんとで最高の日にして、また新しい夢を発見していきたいと思っています。

恵園 高3の時にハチハチがあって、それを終えた時に「私にはこの道しかない、しゅかしゅんに懸けたい」という思いが強くなって、お客さんや事務所の方、家族の支えなどがあってこそのワンマンだと思っています。毎日イメージトレーニングしてるんですけど、Zepp Tokyoでワンマンしている自分は想像できてます。もちろん簡単に立てるステージではないし、安易な考えで言っているんじゃなくて、そういう風になるとか絶対に歴史を残すという思いでここまで頑張ってきました。今日ちょっとでも「大阪☆春夏秋冬って熱いやん」って好きになってもらえたら、ぜひ逢いに来てください!

舞奈 一言で終わらします。私はもう準備ができています! だからあとは8月11日、8月21日、最高の舞台の日まで日々努力して、その日を待つだけだと思っています。だから、皆さんにももう準備をしていてほしいです。準備はできてますか! 本当に行けますか!? 8月最高の舞台観たいか!? それではラストスパート、一緒に盛り上がっていきましょう!
 

すっかりできあがったファンと共にラストまで弾けまくった。

 7人それぞれの言葉から、ファンはメンバーの熱い気持ちをしっかりと受け止めたに違いない。あとはアンコールの『Let you fly』まで、こぶしを突き上げたりタオルを振り回したり、肩を組んでヘドバンしたりとしゅかしゅんワールドを楽しむだけだ。

 この日、恵比寿CreAtoに詰めかけた観衆と同じ熱量が2000人分集まったら、どんな世界を見せてくれるのか。今回の『JUMP~飛翔~IN.TOKYO』はそんな期待感を提示してみせた。

 続く大阪での『JUMP~飛翔~IN.OSAKA』(6月18日)、そして8月の『BEAT~鼓動~』に向け、この夏を駆け抜けていく大阪☆春夏秋冬。ライブの最後に舞奈が「上に向かって一緒に立ち向かっていきましょう」と叫んだように、メンバーとファンで作るしゅかしゅんワールドはこの夏、またもやいろんな壁をぶち破っていってくれそうだ。

【JUMP ~飛翔~ IN TOKYO セットリスト】

M01 DAWN OF MY LIFETIME
M02 もしも逢えたなら
M03 BABY CRAZY
M04 戸惑い
M05 BABY
M06 妄想ラプソディ
MC ※白ドレスに早替え
M07 Last Day
M08 SHINE
M09 レインボーカラー(新曲)
M10 C'mon!
MC  ※JUMP Tシャツに早替え
M11 Raise a FLAG!!
M12 カメレオン少女
M13 plasma
EN1 Let you fly
 

最後はステージ奥のスクリーンにライブ中の映像を重ね合わせる粋な演出も。


次のページでは、ライブ後のメンバーに独占インタビュー!
 
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タグ: 大阪☆春夏秋冬