ライブレポ

ファンのサプライズ演出に感涙! 大阪☆春夏秋冬『JUMP』大阪公演レポ

2016年06月30日 07時00分

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 今週末の『アイドル横丁夏まつり!! ~2016~』を皮切りに、いよいよ夏フェスのシーズンが始まる。この時期にどれだけ存在感をアピールできるかで、今後1年の勢いが決まると言っても過言ではない。8月に東京と大阪で二大ワンマンライブを開催する『大阪☆春夏秋冬』(通称 しゅかしゅん)にとっても、この夏の重要性は計り知れないだろう。

 そのワンマンライブ『BEAT ~鼓動~』に向けて大きな跳躍を決めるべく、6月4日に東京、そして6月18日には大阪にて単独公演の『JUMP ~飛翔~』を開催したしゅかしゅん。東京では恵比寿CreAtoに満員の観客を集めたが、果たして大阪公演の江坂MUSEはどうだったのか。その模様を現地レポでお届けする。
 

華やかな純白ドレスでファンを魅了した大阪☆春夏秋冬

 3月からほぼ月イチペースで新曲を投入してきたしゅかしゅん。来たるべくワンマンライブに向けて、持ち曲を増やすことは至上命題の一つだ。6月4日の東京公演では『レインボーカラー』を披露し、ここ大阪でもファンは新曲の登場を心待ちにしていたことだろう。

 だが異次元のダンスを持ち味とするしゅかしゅんにとって、新曲の投入には複雑なフォーメーションのインストールが必要で、そう簡単にできるものではない。大阪公演の当日も彼女たちは、午前中から念入りな振付チェックを実施。振付師の先生から厳しい指導の声が飛ぶなか、メンバー同士も立ち位置やタイミングの確認を重ね、初披露から完成度の高いパフォーマンスを見せられるよう、入念な準備に打ち込んでいた。

 そんな準備は、本番の緊張を少し和らげてくれるのかもしれない。8カ月前の昨年10月18日に同じ場所で開催したワンマンライブの『イチハチ』では、のどから心臓が飛び出しそうなほどの緊張に襲われていたものだ。それが今日の本番前には、ライブを楽しもうという気概にあふれていたのである。
 

所属事務所でもあるダンススクールで当日、新曲の最終チェックを念入りに行なった

 オープニングのBGMが鳴り響き、メンバーが一人ずつポジションに付いていく。この演出を含め、今回の大阪公演は新曲を除けば2週間前の東京公演と同じセットリストで進められた。だが両公演を見比べたファンは、2つの公演がまるで違った様相を見せていたことを実感したはずだ。今を生きる成長中のアイドルに同じライブの繰り返しなどないことを、まざまざと見せつけてくれたのである。

 1曲目の『DAWN OF MY LIFETIME』に始まり、おなじみのナンバーを7曲ぶっ続けで投入。メンバーの表情や観客の反応にはこれまでをこえる熱さと激しさが宿る。だが決して東京公演が穏やかだったわけでない。しゅかしゅんにとって人生最大の勝負である『BEAT ~鼓動~』が近づいてくるにつれ、メンバーとファンが生み出す空間の圧力がどんどん増しているのだ。この場には会場にいる全員の「想い」が充満しているようだった。
 

充実の表情でライブ序盤からスパートをかける

 そんなステージはただ激しくて熱いだけではない。ダンサブルチューンの『BABY CRAZY』やアメリカンポップの『BABY』では、弾けるような笑顔でメンバーが幸せを届けてくれるのだ。アイドルにとって可愛らしさは欠かせない要素だということを、彼女たちは身を持って示してくれた。

 そしてライブハウスならではの熱気も見逃せない。2週間前の恵比寿CreAtoでもそうだったが、しゅかしゅんを求めるファンの圧には相当なものがあった。単独公演とあって、観客全員がメンバーのすべてを感じ取ろうとステージに集中し、刺さるような視線を送る。そんな気持ちを真正面から打ち返すしゅかしゅんのパワーには、この1年での成長が読み取れたことだろう。
 

ここ江坂MUSEでは対バンによる出演も多く、すっかり自らのハコという雰囲気を醸し出していた

ファンとの近さはライブハウスならでは。メンバーの歌とダンスにファンは声援と拳で応える

 そんなステージはあっという間に序盤の7曲を駆け抜け、最初のMCでは「JUMPの意気込みを漢字一文字にしてきました」という企画を用意。それぞれが色紙を手に、夏に向かってジャンプする気持ちを明かしてくれた。

舞奈 「心」 私、理解力が悪いんですよ。ファンの人と話してても「何しゃべってんのやろ、舞奈ちゃん」って。いろんな方に「ホンマに舞奈、分かってる?」って聞かれるんですけど、実際、あんま分からないところもあります(苦笑)。でもその分、舞奈には歌しかないので、今日は熱い気持ちを歌として、心を込めてみなさんにお届けしたいなって思います! 今日来てくださっている一人一人の心を掴んで帰りたいと思います。
 

賢そうなルックスとは裏腹にアホを自認する舞奈。歌っている時とのギャップもまたたまらない

茉奈 「練」 『JUMP in Tokyo』の時も、ジャンプするには踏み込みが大切って言ったんですけど、私たちのライブでは日々の練習とか、「どうしよう? こうしよう!」って練っていく気持ちとかが大事やと思うので、そういうのも含めての「JUMP」にしていきたいと思います! 練習の成果を出し切ります!

杏菜 「掴」 目標とかチャンスっていうのは高いところにあるじゃないですか。だからジャンプして、チャンスと目標をぐっと掴んで、ぐぐっと上に上がっていけたらなと思ってます!
 

よく見ると「練」の字に下書きが見える。インテリ担当の茉奈とあって準備は念入りのようだ

印刷物と見まごうほどの達筆で会場のファンを驚かせていた杏菜

由奈 「高」 相当JUMPして、めっちゃ突き破るくらい跳んで、高鳴った鼓動をそのまま8月の『BEAT』までどんどん激しくしていって、『BEAT』で爆発させたいなと思います!

瑠奈 「越」 これから大きな壁にたくさんぶち当たると思うんですけど、『BEAT』に向けて、今回の『JUMP』みたいに大きく跳び越えていきたいです!
 

メンバーで最長身の由奈には「高」の文字が良く似合うことだろう

現役JKらしい可愛らしい書体で場を和ませた瑠奈

里奈 「一」 上を目指し、JUMPして、一番になりたいと思います!

恵園 「繋」 この『JUMP』が未来に繋がるワンステップになるようなステージにしたいと思います!

 トークの合間には、会場のファンから漢字一文字を募る場面も。3人のファンが選ばれるなか、「初! しゅかしゅん初めて来ました」という初参戦ファンの声には大歓声が挙がっていた。

飾り気のない一本線はしゅかしゅんのパフォーマンスを下支えする里奈らしらの表われだ

自分の役目を的確に表現した恵園はしゅかしゅんのスポークスパーソンだ

■舞奈が突然、涙を見せたワケとは

 ここでメンバーは、東京公演で初披露した白いドレスに衣装替え。新曲『レインボーカラー』の歌詞に「僕らの色で世界をもっと染めて」とあるように、しゅかしゅんワールドを作っていくという決意を表わしているのが、この純白ドレスなのだ。そこには「真っ白のドレスで何色にも染まっていこう」という意志が込められている。

 ここからはバラード系の『Last Day』、そして華やか系の『SHINE』と、女性のたおやかさを表現できる曲を連ね、白ドレスを引き立たせる。そして大阪では初となる『レインボーカラー』を披露だ。明るい曲調にメンバーの笑顔が輝く中、ふとボーカルの舞奈を見ると、目には涙が浮かんでいるではないか。しかも自慢の歌までもが涙声で上ずっている。一体どうしたことなのか。
 

『Last Day』のラストシーンはまるで、演劇のフィナーレを見ているかのようだった

新曲『レインボーカラー』での「かくれんぼ」の動きはこんな感じになっている

 この時、客席は7色のサイリウムで埋め尽くされ、文字通りのレインボーが出現していたのだ。普段はサイリウムやペンライトを見ることがないしゅかしゅんのライブにて、ファンが自主的に企画した「サプライズ」。メンバーは「ペンライトの色がちゃんとここまで届いて、私たちの心をちゃんと染めることができました」と、ファンの気持ちをしっかりと受け止めていた。

 こうやってファンからパワーをもらったメンバーは、白ドレスのままアグレッシブな『C'mon!』を披露。ドレスが宙を舞い、地を這いずり回る姿はまさに、しゅかしゅんならではの“カタヤブリ”そのものだ。
 

会場を7色に照らしたレインボーカラーのサイリウム。この瞬間までファン全員がサイリウムを隠し持ち、素敵なサプライズを見事成功させてみせた

舞奈の目頭から涙の粒が流れ落ちる。人は虹を見て泣くこともあるのだ

白ドレスと激しいダンスの妖しい取り合わせは、まさにしゅかしゅんならではだろう

 ここで2回目のMCに突入。東京公演ではライブの感想と今後の抱負を口にしたが、この日は各メンバーが手紙を用意し、ファンに対して読み上げるというスタイルを取った。各コメントの詳細は次ページに掲載しているが、ここで印象的だったのは自分の弱さを吐露することを厭わない姿勢だ。8月のワンマンに向けて押しつぶされそうな気持ちを赤裸々に語ることで、そんな不安を昇華させようとしていたのかもしれない。

 そしてファンにとってのサプライズは里奈の口からもたらされた。この3月にメンバー5人が高校を卒業し、大学進学を明言している舞奈、杏菜、茉奈、そして社会人としての決意を示している恵園に対して、里奈は自分の進路を明らかにしていなかった。それがこの日、「大学という道は選ばず、しゅかしゅんという道を選びました」と自らカミングアウトしたのである。
 

自らの進路について語る里奈の告白に感情を抑えられなくなった恵園

「看護学校を受けるか、しゅかしゅんするかいっぱい考え、悩みました」と語る里奈の横で、同じく進学しない道を選んだ恵園はたまらず号泣。里奈の悩みと決断を誰よりも理解する恵園は、あらためて自分が選んだ道がいかに茨の道なのかを実感したのかもしれない。

 そんな告白はさらに続く。杏菜はアイドル活動と大学の両立に苦心しているという。注意してくれる両親に対し、それが優しさだと分かっているのに反発してしまうことを自戒する彼女。その言葉は、アイドルを自分の娘のように応援している世代のファンに、しっかりと刺さったことだろう。
 

次々と明かされるメンバーの生々しい言葉にファンも極まってしまっていた

 そんな感動的なトークタイムの締めは、舞奈のギターを伴奏としたオリジナルソングの合唱だった。メンバーが毎日ツイッターで更新している「動画日記」のなかで、舞奈が披露した自作の歌を、ファンと一緒に斉唱。その短い歌詞には、メンバーとファンが抱いている想いがギュッと詰まっていたのではないだろうか。

♪ 汗と涙の結晶で
♪ 君の顔をちゃんと見れないような
♪ 目を閉じて感じてみるよ
♪ 8月のワンマン、ひとつになってた

 この歌詞にある通り、この日しゅかしゅんのライブを体感したファンの気持ちは、早くも8月の『BEAT ~鼓動~』に向けてひとつになったことだろう。そしてここからは、アンコールの2曲を含めた残り5曲を目いっぱい楽しむだけだ。本編ラストの『プラズマー』では、白いタオルが会場を埋め尽くしていた。
 

舞奈のギターはFのセーハも軽々とこなすなど、なかなかの腕前。ギター1本で会場を一つにできるアイドルはそうそういるもんじゃない

 そしてアンコール。流れてきた伴奏は、予想に反して明るめのアメリカンポップ調だった。そう、ここでついに新曲『What you gonna do』の投入である。照明も他の曲より明るめで、華やかさに満ちあふれた曲調は、ライトなファンも惹きつけられそうなポップさに満ちあふれている。

 ファンからも「最近の新曲で一番好き」との声も出るなど。しゅかしゅんらしさを維持しつつも新しい局面を切り拓いていく姿勢には期待が高まったことだろう。
 

憂いのこもった表情と弾ける笑顔の両方をいっぺんに楽しめるのが新曲の『What you gonna do』だ

 そしてラストの『Let you fly』では、会場のファン全員が肩を組んでのヘドバンを展開。一斉に波を打つ客席がなんばHatchやZepp Tokyoでも見られたら、さぞやスゴイ光景になることは間違いない。いや、むしろその光景の中の一人になることこそ。しゅかしゅんの魅力を体感する最良の方法だろう。

 こんな大阪☆春夏秋冬のライブを未見のアイドルファンは、ある意味で幸せ者だ。この衝撃を新鮮な気持ちで受け止められる機会は、この夏にたくさん用意されているからだ。アイドル横丁夏祭りやTOKYO IDOL FESTIVALではぜひ、急上昇中のアイドルとはどんなものかを、その目で確かめてみてはいかがだろうか。
 

おなじみ、腰から叩き込むヘドバン。その目が見据えるのは8月のワンマンライブか

彼女たちは今日も、誰よりも高く跳ぼうと舞い上がる

※次ページ以降ではファンへの手紙、そして独占インタビューを大公開!

【大阪☆春夏秋冬 ワンマンライブ】

『BEAT ~鼓動~ IN OSAKA』
2016年8月11日(木・祝)大阪府 なんばHatch
OPEN 15:00 / START 16:00
チケット 前売り:3500円 / 当日:4000円(ドリンク代別途)

『BEAT ~鼓動~ IN TOKYO』
2016年8月21日(日)東京都 Zepp Tokyo
OPEN 15:00 / START 16:00
チケット 前売り:3500円 / 当日:4000円(ドリンク代別途)

■大阪☆春夏秋冬 公式サイト
http://syukasyun.com/

■大阪☆春夏秋冬 公式ブログ
http://ameblo.jp/manyo-syaonyan/
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