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UPDATE|2016/12/23

大阪☆春夏秋冬「里奈卒業ライブ」詳報 最後の7人編成を目に焼き付けよ!

来年1月31日発売のニューシングル『New Me』のリリースイベントを重ねている大阪☆春夏秋冬(略称:しゅかしゅん)。そんな彼女たちにとって今年は大きな変化を迫られた1年となった。メンバー7人中の5人が1997年度生まれの同級生で、3月に高校を卒業したからである。

 そのなかでも最大の変化に直面したのがRINA(宮浦里奈)だった。病院で看護助手を務めていたが、その働きぶりが認められ、看護学校の授業料免除を受けられることになったのである。ここで大きな決断を迫られた里奈は、アイドルを辞めて進学することを決意。事務所やメンバーも里奈の意思を尊重し、10月31日の生誕祭ライブをもってしゅかしゅんを卒業する運びとなった。

 いまや里奈の卒業から2カ月近くが経ち、6人編成でのライブを重ねることでファンの間にも新体制が浸透しつつあるしゅかしゅん。ここでは彼女たちにとって7人で臨む最後のライブとなった、里奈の生誕祭&卒業ライブを詳報する。
 

ステージを独り占めして歌う里奈。背後に見えているピンク色のボードには「GRADUATION LIVE」と書かれていた。

M01.101年後(hinaco)

 広いステージを一人だけで独占できるのが生誕祭の魅力だ。そこで里奈が選んだのは、かつてオリジナル曲を持たなかった初期の大阪☆春夏秋冬が歌っていたカバー曲。客席の古参ファンからは「キター!」という叫び声も聞こえてきた。

里奈 この曲は、もともと大阪☆春夏秋冬が歌わせていただいていた曲です。次は里奈が初めてソロで歌った曲です。

M02.アイのうた(ふくい舞)

 こちらは里奈がソロで初めて歌った曲。まるで自分の歴史をさかのぼるかのような選曲には、彼女がこのライブに込めた思いが感じられる。
 

生誕ライブらしくケーキが登場。この後きっちり吹き消してみせた。

 ここで里奈が「ゲストを呼びたいと思います。みんなー!」と呼びかけると、鐘の音とともにケーキと花束を手にしたメンバーたちが登場。歌うのはもちろん『Happy Birthday』だ。ここで里奈がろうそくの炎を吹き消すと、メンバーの気持ちが詰まった色紙をプレゼント。そして「もうひとつ用意しているものがあります」といって取り出してきたのは、懐かしの黄色い衣装だった。

 この衣装は4年前の結成直後に着ていた懐かしの一品。「入るかどうか心配やったもんな」(恵園)とは言いつつ、全員が無理なく着こなしていたのはさすがだろう。2014年加入の瑠奈にとっては「最初で最後の衣装ですね」とのことだ。ちなみに黄色衣装当時を知るファンは会場にも5人ほどのみ。裏を返せばこの2年程で次々とファンを獲得してきたという証拠でもあろう。

 ここで恵園が、本日の主役である里奈について紹介。「すごい口数少ないんですけど、めちゃめちゃ面白い子なんですよ。最初の『ハッピーハロウィン!』のくだりも80回くらい練習してたんですよ(会場笑)」と盛り上げる。そして3曲目は、この衣装当時にカバーしてきた曲を7人で熱唱だ。
 

懐かしの、そしてほとんどのファンにとっては初見となる黄色衣装を身に着けた里奈。今後、この衣装が封印されてしまうなら残念かも。

M03.ハルウタ(いきものがかり)

 曲が始まった瞬間、一部のファンがおたけびをあげ、しゅかしゅんでは珍しいMIXも発生。活動開始当初のしゅかしゅんはこんな感じだったのかと、新鮮に感じるファンも多かったことだろう。

 この3曲にて生誕ライブは終了。いよいよここからは、里奈にとってのラストライブとなる卒業ライブの始まりである。5分間の休憩をはさみ、再びステージに現れた7人は、おなじみの黒ワンピースに衣装チェンジ。舞奈が「みんな、ラスト7人ですよ!」と叫び、現在進行形のしゅかしゅんを、そして今日をもって過去形となる7人編成のライブがスタートした。
 

控えめな性格の里奈もこの日ばかりは主役として、ステージ前端の台に登り、ファンからの声援に応えてみせた。

「今日の主役は里奈だよ!」と言わんばかりに、他のメンバーは盛り上げ役に徹していた。

【里奈卒業ライブ 第一部】

M01.We Will Rock You
M02.BABY CRAZY
M03.戸惑い


これまでほとんど見せたことのないようなカメラアピールの笑顔を見せてくれた里奈(右)。

『BABY CRAZY』のラインダンスで7人が並ぶ姿を観るのもこれが最後だ。

『BABY CRAZY』でサビ前のブレイクで見せるダッシュが、この日ばかりは看護士という未来に向けてジャンプする姿に見えた。

『戸惑い』では里奈がソロダンスを披露する場面も。

 卒業ライブは最近のしゅかしゅんの例に漏れず、ほとんどMCを入れずに進行。その中でわずかばかりにはさまれたコメントは、「さっきまで一緒にいたのに、また会いたくなる存在が里奈なんです。そんな里奈に送ります」というもの。そんな紹介とともに『Last Day』が静かに幕を開けた。

M04.Last Day
M05.What you gonna do
M06.プラズマ―

 

白い傘を使ったパフォーマンスが印象的な『Last Day』。フィニッシュ時に里奈が見せた表情に、終わり(Last Day)が迫っていることへの覚悟が表われていた。

『What you gonna do』では恵園とギリギリまで顔を近づけるシーンも。こんなムーブにもこれまでとは違う意味を感じてしまう。

タオル曲の『プラズマ―』でも里奈は先陣を切ってファンをあおる!

 もはやタオルソングの似合う季節ではなくなっているが、今日のHOLIDAY OSAKAは熱気の度合いがカタヤブリに違う。熱くヒートアップした会場に白いしゅかしゅんライブが乱舞し、ここだけは真夏のアイドルフェス並みの熱狂に包まれていた。

<卒業ライブ後半、そして感動のメッセージへ>
 

■卒業ライブ第二部で見せたしゅかしゅんの強い絆

 短いインターバルを挟んでの卒業ライブ第二部に、メンバーたちは白基調のワンピースで登場。これは昨年8月に開催した伝説の東京1stワンマンライブ『ハチハチ』のオープニングでも身に着けていたものだ。この衣装を選んだ意味は、人生の転機を迎えてあらためて原点に立ち返ろうという里奈の強い意志を示すものだったのかもしれない。

M07.DAWN OF MY LIFETIME
M08.もしも逢えたなら
M09.SHINE

 

『DAWN OF MY LIFETIME』では瑠奈と力強いアイコンタクトを交わす場面も。

本来なら由奈が担当する『もしも逢えたなら』のソロダンスも、この日ばかりは里奈にその役目を譲っていた。

『SHINE』の見せ場である“観音様”のフォーメーションも、7人で表現するのはこれが最後だ。

 この日のライブでは、あらゆる場面が里奈をフィーチャーするためにアレンジされていた。『もしも逢えたなら』でのソロダンスを里奈が踊り始めた時は、こんな粋な送り出し方もあるんだなと感心したものだ。そして『SHINE』では、「大切な夢 あきらめない♪」との歌詞に続けて舞奈が「がんばれ里奈ー!」と絶叫。歌、ダンス、フォーメーションなどすべての要素を使って、里奈を気持ちよく送り出そうという心意気に満ち満ちていた。

M10.C’:mon!
M11.カメレオン少女
M12.雑草

 

この日、何度となくアイコンタクトを交わしていた里奈と舞奈。同い年の二人はお互いを強くリスペクトしている。

何度もファンの目の前に迫っては煽りを入れていた里奈。今日ばかりは控えめな彼女のリミッターも振り切れていたようだ。

『C’mon』では歌唱中に円陣を組む場面も。そのタイトさは固い絆の表れだろう。

『カメレオン少女』の終盤で、感慨深い表情で客席を見つめる里奈。その光景をまぶたの奥に焼き付けていたのかもしれない。

 いよいよ卒業ライブも終盤。ラス前に持ってきたのは、8月のワンマンライブ『BEAT』大阪公演にて初披露されたオリジナル曲の『雑草』だ。その歌唱前からもう気持ちが高まってきたのか恵園は号泣モードに。少しのシンミリ感を漂わせつつ、ライブは終焉へと近づいていく。
 

心の栓が抜けてしまったのか涙を隠しきれなくなった恵園につられ、気丈を貫いてきた里奈も顔を押さえる。

もはや感情を抑えきれなくなったメンバーたち。いや、もう感情を抑える必要などどこにもないのだ。

なんとか涙をこらえる里奈。彼女にはまだ、感謝の思いをファンに伝えるという役目が残っている。

『雑草』のソロパートでは各メンバーが口々に「里奈、大好き!」「里奈、ありがとう!」とのメッセージを送っていく。それを聞いて、気丈な笑顔を見せていた里奈の目にも涙が光る。ここで7人が声を合わせて歌う歌詞はまるで、これからの里奈としゅかしゅんが歩む道を示しているかのようだ。

♪ たとえ踏まれたって 笑って
♪ 真っすぐに 生きれたらいいな
♪ 雑草のように

 ここで迎えた初のMCタイム。これまでの思い出やこの卒業ライブに賭ける思い、そして里奈からのメッセージなどが語られた。

<感動のスピーチ、そしてラストインタビューへ>
 

■里奈のラストスピーチ、そして感動の送辞

『雑草』を歌い終えたしゅかしゅんはMCタイムに。ここではメンバーたちの言葉から、その雰囲気を追体験していただきたい。

恵園 今日さんざん、この最後の歌(雑草)を練習したんですよ。でも(泣いてしまって)全然歌えなくて、なんやったんやろうって思って。
舞奈 今日で里奈が卒業になるんですけど、一番の思い出とかない?
里奈 全部が一番やけど、ファーストシングル(DAWN OF MY LIFETIME)のPVロケでみんなで初めて泊りに行って、しんどかったけどみんなで作り上げたCDがけっこう思い出に残ってる。あと「あるある甲子園」っていうコンテストにも出たなあ。
由奈 当時はオリジナル曲が2曲しかなくてなあ。
舞奈 これからも里奈は新しい道に進むし、私たちも里奈の分がんばるし。それに辞めるっていっても事務所にはずっと所属しているからいつでも会えるし。
里奈 な! 里奈、コーチになるわ(笑)
杏菜 めちゃ怖かったらどうしよう?(苦笑)
茉奈 全然そろってないやん! とかな(笑)
恵園 では、今日来てくださったみなさんにあらためて、卒業する経緯を説明してあげて。
 

自らの言葉で、卒業の経緯をあらためて説明する里奈。

里奈 今まで応援してくださったみなさん、今日は来てくださって本当に有難うございます。この活動をしてきて、すごく自分のプラスになることばかりで、みなさんがいてくれて関係者の皆さんも社長も加奈美先生も、舞奈も恵園も茉奈も杏菜も由奈も瑠奈も、そして麻耶もいて、本当に皆さんから支えられてここまで来たなと思います。

 里奈がずっとしんどい時でも、皆さんに会ったりメンバーの笑顔を見たら、イヤなことも全部忘れられました。大阪☆春夏秋冬のメンバーで居られて、こうやってステージに立たせてもらえて、皆さんに出会えて、いろんな経験をさせていただいて本当に良かったと思います。

 これからも、ここでやらせてもらったことを活かしていけるように、頑張っていきたいと思います。里奈の夢の看護師になれるように一所懸命頑張っていきたいと思いますので、これからも大阪☆春夏秋冬の応援と里奈の応援、よろしくお願いします!
 

メンバーから送られたボードの写真に思わず笑みをこぼす。

 ここで再び、メンバーから里奈にプレゼント。今度は今までの思い出が詰まったメッセージボードだ。何十枚も貼られた写真に里奈が喜ぶなか、舞台袖からハッピータイム事務所の小川社長が登場。これまたたくさんの写真がプリントされた世界で一枚だけのTシャツを誕生日プレゼントとして渡し、さらに事務所として、里奈の卒業式を執り行なうこととなった

小川社長 里奈の卒業証書を作ってまいりました。読みたいと思います。「卒業証書、宮浦里奈殿。あなたは大阪☆春夏秋冬のメンバーとして たくさんの方に笑顔と元気を届ける職務を修了し 卒業することを証明します 次は看護師になるための全過程を修了し立派な看護師になって ひとの“いのち&rdquo:を救ってください。平成28年10月31日 有限会社ハッピータイム事務所 代表取締役 小川智由」おめでとう!

 これから今までよりもっとつらいことがあると思います。看護師というのは人の命を救う仕事なんで、大阪☆春夏秋冬と一緒で笑顔と元気をいつも忘れずに、患者さんに接していただいて、立派な看護師になっていただきたいと思います。これからも頑張ってください。
 

卒業証書を授与する小川社長。このあとで餞別も手渡され、他のメンバーが「いいなあ!」と詰め寄るも、「卒業したらもらえるで」と諭されていた。

 そして最後に登場したのは、スクールの代表であり、しゅかしゅんの振付師でもあり、グループ全体の母でもある加奈美先生だった。

加奈美先生 できるものならば、行かないでほしいと思います。カタヤブリがテーマだから、看護師をやりながらでも春夏秋冬をできるんじゃないの?なんて話もして。本人もすごい春夏秋冬のことが好きで、いつも春夏秋冬を中心に頑張ってきてくれた里奈ちゃんだから両立してできるものなら・・・・。でもやっぱりそんな簡単に看護師になることはできないと、里奈の中でだんだんわかってきて。

 だけど卒業証書に込められた言葉のように、里奈は人の命を救って、たくさんの人に笑顔を届けていく。「それが私の喜びです」って里奈が私に伝えてくれて。それなら里奈の大きな夢を本当に叶えてほしいって社長も私も森本もみんなそう思って、ファンの方も里奈の決断をすごい大きな愛情で受け止めてくださって、応援してくださって。里奈はこれから夢に向かって頑張れるなってすごくうれしく思いました。

 これからきっと大阪☆春夏秋冬として一歩一歩上がっていくよりも、もっともっと大変なことが里奈の中であるやろうと思うし、経験もすると思うんですが、私たちはこれからも里奈を遠くで近くで支えていきたいと思うし、里奈の大きな夢をかなえられるように応援していきたいなって思っています。

 里奈と一緒にここまで歩くことができて、私はすごく誇りに思っています。この子に出会えてすごく幸せです。これから里奈がいなくなった6人ですけど、「里奈の分まで頑張る」って言ってくれてます。なので、みなさんもどうぞこれから里奈ちゃんと、そして大阪☆春夏秋冬の応援、どうぞよろしくお願いします。
 

固いハグを交わす加奈美先生と里奈。二人の絆は師と弟子に留まらず、母と子のように深い愛情でも繋がっているのである。

 ステージの上からも下からも、すすり泣く声が聞こえてくるなか、里奈は大阪☆春夏秋冬のメンバーとして最後の曲に臨む。気丈にも顔を上げ、「このしんみりした空気から盛り上げていきましょう!」と客席を鼓舞し、自らも奮い立たせていく。

里奈 本当に最後の7人のこの曲、みなさんに観ていただきたいし、みなさんと一緒に歌い、踊り、みなさんに届けたいと思います。

M13.Let you fly
 

『Let you fly』を、そして大阪☆春夏秋冬を象徴するフライハイジャンプ! 里奈の夢までぶち上がれ。

しゅかしゅんと観客の全員で『君を連れ出したいのさ!』の決めポーズ!

 しゅかしゅんにとって最高のキラーチューンでもある『Let you fly』。曲、歌詞、パフォーマンスのすべてが高次元で展開されるなか、この日ばかりはその歌詞が少しだけ、違った風に聞こえていたかもしれない。まるで里奈の旅立ちを応援するかのように。

♪ 空は高くて果てしなく続くけど
♪ 行先なんてひとつしかないから
♪ 傷ついた羽でも飛べるから
♪ リアルな自分を隠さなくていいのさ

 全13曲を駆け抜け、フィナーレを迎えた卒業ライブ。だがすべて終わったはずなのに、まだ終わりきっていないという雰囲気が会場に漂っていた。学校でリアルな卒業式を終えて教室に戻った卒業生も、こんな感じだったのではないだろうか。

 ここで恵園が「最後あれやってよ、ニッコニコ、里奈の得意技」と促すと、里奈も「最後にやるの? まあええか。じゃあいきます!」と阿吽の呼吸だ。ここで披露されたのが、里奈お得意の『ニコニコダンス』である。
 

「ニコニコニコニコ ニッコニコ♪ ひとつふたつでニッコニコ!」

 お手本を示した里奈が「覚えた? やってください!」と煽ると、ファンもさっそくポーズを真似てアンコールだ。これには里奈も「最高、めっちゃ嬉しい!」を笑みをこぼす。さらに記念撮影や動画撮影を挟み、いよいよ本当に最後のあいさつを迎える。

里奈 これからも里奈は大阪☆春夏秋冬のメンバーです。だからこれからも大阪☆春夏秋冬と里奈も頑張るので、応援よろしくお願いします。そして今日は本当にありがとうございました!
 

卒業ライブなのに、メンバーもファンも満面の笑顔。これぞしゅかしゅん流なのだろう。

 しかしまだ、里奈にはやり残したことがあったようだ。いったん舞台袖に引っ込んだはずのメンバーたちがステージに現われると、「♪ よーこそここへ クッククック わたしの青い鳥」と桜田淳子のヒット曲を歌いながら、7人組のトレインがステージ上を練り歩く。

 もはやカオスと化した会場にはメンバーとファンの笑いがあふれ、多幸感が場を支配していた。これがしゅかしゅん流のサヨナラなのだろう。この日をもって7人編成のしゅかしゅんは終了。すべての曲で振付も入れ直し、すっかり6人編成に生まれ変わったのはご存知の通りだ。

 メンバーが減ったことでパワーまで落ちたと言われないように、6人は持つ力のすべてを振り絞りながら日々のライブに臨んでいる。そんな新生・大阪☆春夏秋冬のライブ、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
 

事前の予定にはなかった「わたしの青い鳥」トレインがステージを練り歩く!

■大阪☆春夏秋冬 里奈 ラストインタビュー

 エンタメNEXTでは卒業ライブを終えた里奈に、ライブの感想などをインタビュー。彼女がファンに向けて語る最後の言葉をぜひ噛みしめてほしい。

――ついに卒業しましたね。

里奈 全然まだ実感がないです(笑)

――今日のステージではめっちゃ弾けてました。

里奈 笑顔で終われてよかったなって思ってます。

――今日は最初から笑顔で終わりたいという気持ちでしたか。

里奈 みんなで笑顔で終わりたいという気持ちはすごくありました。最後の歌(わたしの青い鳥)も予定になかったんですけど、急に振られて。あの歌が大好きで、みんなもそれを知っているので、その時に言うてくれたので。その時のトレインは「鳥になって帰ろう!」って言うて、ステージを駆けることになったんです(笑)。
 

最後に「しゅかしゅんポーズ」を決めてくれた里奈。これからも主要イベントの際に彼女の姿を観る機会はあるはずだ。

――ライブ中には加奈美先生からのメッセージがあって、会場からすすり泣きも漏れていました。

里奈 私も加奈美先生の言葉には本当に感動しました。でも今日のライブを涙では終わらせたくなかったので、その後の「ニッコニコ」とかでファンの方にも笑ってもらえて良かったです。

――やり残したことは?

里奈 ないです(キッパリ)。やり切ったですね。ソロでもいつもは焦りすぎて歌詞が絶対飛んじゃうんですよ。顔もひきつってたり見れたもんじゃなかったんですけど、今日は落ち着いて皆さんの顔を見れました。

――ソロは緊張するものですか?

里奈 ドキドキします。でも今日は最後まで歌いきれました。

――ステージから見える景色はどうでしたか?

里奈 ソロだと7人でいるときよりもステージが大きく見えるので、「一人やー」って緊張しました。お客さんの顔はめちゃ見えましたよ。こうやって見るのは今日が最後なんだなって思いましたけど、歌をちゃんと届けたかったから、涙はこらえました。

――ライブ本編では主旋律を任せられるシーンがありました。

里奈 あれはほとんど舞奈のアドリブです。『Baby Crazy』とか、私が歌うなんて全然言われてなかったんですよ。急に主旋律って言われてもよく分かんなかったりして、Bメロからいつものコーラスを歌っちゃったりしてました(笑)。

――メインボーカルを取るのは楽しかったですか?

里奈 めっちゃ楽しかったです♪ 舞奈はいつもこんなん演ってんのや! って思って。台の上にも乗っかって、普段はそんなタイプじゃないんですけど、嬉しかったです。いっぱい乗りました(嬉)。

――お客さんもいつもと違う雰囲気だったのでは。

里奈 めちゃ優しく観てくれました。いっぱい背中押してもらえましたね。

――これで大阪☆春夏秋冬での活動は最後となりました。

里奈 中2の頃から5年間しゅかしゅんをやってきて、18歳をしゅかしゅんで終われることになって、19歳からはまた違う新たな道に進むので、いいスタートを切れるんじゃないかなって思います。

――青春をしゅかしゅんに捧げたわけですね。

里奈 周りの友達が経験できないことをやらせてもらってきたので、これからもそのことを忘れないでいきたいと思います。看護学校では大変なことがいっぱいあると思いますけど、しゅかしゅんでの経験があるから乗り越えられると思います。

――メンバーに向けてのメッセージをお願いします。

里奈 もう大好きすぎます! 家族みたいだし、今は全然実感ないですけど、後々からジワジワきそうですね。これからは一ファンとして応援していけたらと思います。大阪城ホールにたどり着くまで見届けます!
 

 かくして大阪☆春夏秋冬を卒業した里奈。ただ「生涯しゅかしゅん」を宣言したように、卒業後もしゅかしゅんには関わり続けており、11月13日の恵園生誕祭ではステージに上がって歌う場面もあった。それが自然に受け入れられるのもまた、しゅかしゅんらしさかもしれない。

 また12月22日深夜に放送された『指原議長とアイドル国会』(フジテレビ)では、現役アイドル12組の一つとして大阪☆春夏秋冬から舞奈、恵園、杏菜が参加。指原をして「大阪さんスゴい!」と言わしめるなど、存在感を発揮している。このように6人編成でのスタートダッシュに成功したしゅかしゅん。きっと里奈も安心して、6人の活躍を見守ってくれていることだろう。
 

終演後にステージ裏で固いハグを交わす里奈と恵園。彼女たちの絆は一生、途切れることはないはずだ。

【大阪☆春夏秋冬 ライブ予定】

12月23日
『New Me』リリースイベント ミニライブ&特典会
@タワーレコード錦糸町店

12月24日
ももいろクリスマス2016
@幕張メッセ 外周パークステージ

12月24日
FPJクリスマスパーティー
@タワーレコード新宿店7Fイベントスペース

12月25日
『New Me』リリースイベント ミニライブ&特典会
@阪急西宮ガーデンズ

12月27日
大阪☆春夏秋冬 2016ありがとうスペシャル
@HOLIDAY OSAKA

1月2日
TIP×:@JAM ニューイヤープレミアムパーティー 2017
@Zepp DiverCity・Zepp Tokyo・フジテレビ内特設会場

1月3日
アイドル甲子園2017
@赤坂BLITZ

1月5日
『New Me』リリースイベント ミニライブ&特典会
@ヴィレッジヴァンガード名古屋中央店

1月6日
『New Me』リリースイベント ミニライブ&特典会
@タワーレコード 難波店

1月7日
『New Me』リリースイベント ミニライブ&特典会
@タワーレコード 梅田NU茶屋町店

1月8日
ENIGMA 新たなる幕開け Bonne Annee
@新木場Studio Coast

1月9日
アイドルジェネレーション~2017年あけましておめでとうSP!!~
@新木場Studio Coast

■大阪☆春夏秋冬 オフィシャルサイト
http://syukasyun.com/

■大阪☆春夏秋冬 オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/manyo-syaonyan/

■大阪☆春夏秋冬 モバイルファンクラブ
http://sp.syukasyun.com/

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