インタビュー

オスカー小芝風花、『魔女の宅急便』で自分の演技ができるように

2014年01月03日 07時30分

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 3月1日公開の映画『魔女の宅急便』にてヒロインのキキを演じる小芝さん。年末の12月25日にはドラマ『スケート靴の約束~名古屋女子フィギュア物語~』でヒロイン役を務めたばかりで、大役が続いている。デビュー2年を経て着実に女優への階段を上りつつある小芝さんに、映画を中心に話を聞いた。
 

――晴れ着撮影会は3回目だそうですが、もう慣れましたか?

小芝 まだ慣れないです(笑)。取材の方が大勢来てくださっているので、やはり緊張します。でも、今日は緊張し過ぎて、何か変なスイッチ入っちゃったみたいで、逆にテンション高いです。

――最初の晴れ着撮影会のころと比べると、表情が全然違う人になってるような気がします。

小芝 本当ですか? いい意味ですか?

――いい意味です、もちろん。

小芝 よかったです(笑)。
 

オスカープロモーションの「晴れ着撮影会」にて、左から河北麻友子、小芝風花、井頭愛海、剛力彩芽、武井咲、忽那汐里、本田望結、宮崎香蓮、吉本実憂

――2年前はなにか構えている感じがありました。

小芝 最初のほうは結構人見知りなほうでした。でも芸能界に入ると、いろんな方とお話しする機会が増えて、話すのがすごく楽しくなってきました。人によって話し方が違ったり、質問の仕方も違ったりしますが、それも楽しいなって思えるようになってきて、気持ちがフラットな感じでできるようになりました。

――以前はキリッとした眉毛から険しい表情が感じられました。

小芝 いまでも眉毛はキリッとしてますよ(笑)。

キリッとした眉毛がチャームポイントの小芝風花

――さて、映画『魔女の宅急便』ですが、役作りのために木刀で素振りをやっていたそうですね。

小芝 実を言うとですね、撮影が始まったらやめてしまって(笑)。木刀は小豆島とかロケに持っていってたんですけど、撮影が始まってしまうと忙しくなってしまって。でもこのままじゃダメだなと思って、また途中からやったりしていました。CG撮影ではほうきに乗って飛ぶシーンが多くて、それまでに何とか鍛えなきゃいけないから頑張らなきゃと思ってやってました。

――鍛えたということは、ほうきは自在に扱えるようになりました?

小芝 もう、クルクルですよ。クルクルクルって(笑)。もう、自在に飛んでました。

――それは素晴らしい(笑)。すでに撮影はクランクアップして、アフレコも終わっているんですよね。

小芝 そうなんです。まだ番宣とか舞台挨拶で作品には関わっていくんですが、アフレコ最終日には、映像のなかでの役割というか自分の出番は終わっちゃったっていうのが寂しく思ったりしました。ただ、みなさんに映画を観ていただかないと、演じたほうも作ってくださったスタッフさんや監督さんも結果がわからないので、公開が楽しいですし、不安です(笑)。どうなるんでしょうかね?

――その清水監督からいろいろ指導を受けたという話も聞いていますが、1本の映画となると、撮影している間にも成長を感じられたのでは?

小芝 いまやっと2年目なので、経験というか知識も全然なくて。清水監督は厳しい方っていうか、すごく面白い方でもあるんですけど、演技に対してはビシッと言ってくださいます。かといって全部決めてくれるわけではなく、「小芝風花だから(キキに)選んだんだから、そのままの小芝でいてほしい」って言われました。

 撮影するときはいつも、一回目に「好きに動いていい」って言われるんです。だから、「こういう時ってどう動いたらいいんだろう?」っていろいろ考えたし、それが自分のなかに経験というか、積み重なっていった部分もあります。

――最初に「表情変わった」と言いましたけど、そういう積み重ねの結果なのかもしれないですね。

小芝 はい。自分で言うのも何なんですけど、この2ヵ月でいろいろ変われたと思います。

まだ高校1年生ながら、しっかりとして受け答えを見せた小芝。ヒロインの演技を通じて大きな成長を見せた

――そのキキの撮影はもう終わって、公開の順番は先になりますが、ドラマ『スケート靴の約束~名古屋女子フィギュア物語~』でもヒロインを演じました。

小芝 はい。『魔女の宅急便』は8月頭に撮影が終わって、『スケート靴の約束』は9月とかに撮影でした。

――このドラマは、途中で目が見えなくなるところなど難しい演技がありますが、『魔女の宅急便』での経験は役だったんじゃないでしょうか。

小芝 多分、そうだと思います。たとえば『魔女の宅急便』でも「好きに動いていい」って言われてましたし、“ここ動いていいのかな?”といった心配はしなくなって、物怖じしなくなったというか。それに一回目の演技で自分が思ったようなことを出せたら、監督さんがもっと良くなるようなアドバイスをくださいますから、とりあえず自分の演技をしようとか。そんな、いままではできなかったことが、『魔女の宅急便』を通してできるようになったかなって思います。

――この『スケート靴の約束』は、小芝さん自身が得意とするフィギュアスケートが題材です。こういう場合、“やった、私に向いている”って思うのか、逆にスケートの難しさを知っているから“これは大変だ”って思うのか、どっちなんでしょうか。

小芝 やはり5年間ずっと本気でスケートをやってきたので。中途半端なことはしたくないっていうのはすごくありました。だから(スケートシーンの)吹き替えは絶対イヤだったし。でもこの役のお話をいただいたのが撮影開始の2週間前で、結構時間もなくて……。そこから毎日、先生について練習して、撮影中も共演の本田望結ちゃんと…。

――4歳からフィギュアスケートをやっている本田望結ちゃんと一緒だったんですよね。

小芝 姉妹役で出させていただいてので、休憩時間には一緒にスケートを滑りに行ったりしていました。

――スケートを辞めてから、どれぐらい経っているんですか?

小芝 芸能界に入るのと同時ぐらいに辞めたので、もう2年になります。撮影中は自分でも「こんなにできなくなるものか」って悔しくなりました。あんなに頑張ってきて、それまでできていたはずなのに、何でこんなこともできないんだろうって、すごく落ち込みました。正直言って、スケートを辞めたことに対して後悔していた部分もあったんです。

――それをあらためて実感した、と。

小芝 私すごく不器用なんで、両方はできないなと思って、芸能界一本に絞ったんです。でも、どこかで「あのままスケート続けていたらどうなってたんだろう?」って考える部分もありました。でも今回、この『スケート靴の約束』っていう作品に出合って、「私はもしかしたら、このドラマに、この作品に出合うために、いままでスケートやってきたのかな。だったら、無駄なことは全然なかったんだ、これでよかったんだ」って思えた部分もあります。

――たしかに、スケートのドラマが撮れるからオスカーに入ったというわけじゃないですし、そこに本田望結ちゃん(全日本フィギュアスケートノービス選手権大会 8位)もいて、一つのドラマを作れるなんてすごい偶然ですね。

小芝 いま考えてみると、運もよかったし、何かあったんだろうなって思います。雑誌を見てオーディションに応募したんですけど、そのオーディションを見つけた時から何か、全部繋がってるじゃないですか。すごい巡り合わせだなあと。

晴れ着撮影会では艶やかさと元気さの両方を感じさせた

――そのオーディションに応募したころは大阪の中学生でした。東京の生活はいかがですか?

小芝 やっと慣れてきました(笑)。でも、電車で降り忘れちゃったり乗り過ごしちゃったりが多くて、今日も一本乗り過ごしちゃって(笑)。とりあえず、山手線はコンプリートというか、全然いけるようになりました。

――2年前は大阪弁だったと思いますが、いまは全然わかんないですね。

小芝 本当ですか? 家とかでは関西弁なんですけど。お仕事と、ちょっとわけたりとかも、少しずつできるようになってきて。芸能人らしいですか? 照れますね(笑)。

――2014年は映画公開というビッグイベントがありますが、ほかにはどんなことをやりたいですか?

小芝 やっぱり女優さんとして頑張っていきたいです。あとはバラエティ。猛獣ロケとかバンジージャンプだったりとか、そういう過酷なロケとかにもチャレンジしてみたくて。

――体力系は得意そうですね。

小芝 それがですね、長距離は駄目なんです。でも鍛えます!(笑)
 
小芝風花 1997年4月16日生まれ(16歳)、大阪府出身。2011年11月、武井咲の妹キャラクターを選ぶ「イオン&オスカープロモーション ガールズオーディション2011」で3万5390人の中からグランプリを受賞。小学校3年生に始めたフィギュアスケートでは、西日本小中学生大会で8位に入賞。得意技はトリプルトーループジャンプ。


■映画「魔女の宅急便」公式サイト
http://www.majotaku.jp/

■小芝風花 プロフィール
http://beamie.jp/t/fuka_koshiba.html
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