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UPDATE|2017/01/24

元アイドリング!!!の伊藤祐奈が再始動!1年半ぶりの復帰で彼女は何をしたいのか?

2015年4月にアイドリング!!!を卒業し、同8月を最後に芸能活動を終了した伊藤祐奈が、1年半ぶりにその姿をファンの前に現わした。1月23日深夜に放送された『鎧美女』(フジテレビONE)にて、織田信長の回に出演したもの。まさかの復活にかつてのファンからは芸能活動復帰に向けて期待の声も高まっているが、当の本人はどこに向かおうとしているのか。

 今回エンタメNEXTでは、鎧美女に出演した伊藤祐奈への独占インタビューを敢行。彼女がなぜこのタイミングでテレビ出演を果たしたのか、そしてこれから何をしようと考えているのか。彼女自身の言葉でアイドルを卒業した過去、これまでの経緯、そして今後の展望を語ってもらった。
 

『鎧美女』(フジテレビONE)では織田信長の甲冑を着用。©フジテレビジョン

これが伊藤にとって芸能人としては最後の仕事になるという。©フジテレビジョン

――いま会社設立と言いましたけど、伊藤さんは現役の大学生ですよね?

伊藤 そうです。そもそもは会社を作るというより、自営業をやりたいという気持ちがありました。まだ21歳ですし、「若い子が何をやってるんだ?」と思われる年齢だからこそできることもあると思って、自分の会社「TKMK」を立ち上げたところです。最初は“定款”も読めなかったくらいですが、高学歴ではない私でも会社を始められるんだって。自分のやりたいことを思っているだけではなく行動に移すことで、同世代の子達に少しでも刺激になれば嬉しいです。

――そもそも15年4月5日の「アイドリング!!!FES 2015」で卒業し、その後に何をしていたのかはほとんど伝えられていません。まずはそこから話してもらえますか。

伊藤 私は14歳でアイドルになって、19歳で卒業したので、普通の高校生が通ってくるような道を経験していませんでした。だから一般常識がないまま大人になるのが怖かったんです。そこで卒業した2日後の4月7日にアルバイトの面接に行きました。履歴書も初めて書いて、アイドルをしていたことは明かさずに普通の大学生として臨んだんです。だから受かったときは、ひとりの人として認められたんだって嬉しかったですね。

――どんな内容のお仕事だったんでしょうか?

伊藤 レストランです。ファミレスとかではなく、お寿司屋さんやイタリアンなど大人のお客様がほとんどのお店でした。だから顔バレすることもなく、素の私のままで接客できたと思います。

――働くのは楽しかったですか?

伊藤 私たぶん、働くのが好きなんです! 休んでられない性格ですし、「美味しかったよ」って喜んでいただけることがすごい好きで。アイドルの時もそうでしたけど、何かリアクションをもらえる仕事、ライブ感が好きなんだということがあらためて分かりました。そのアルバイトはけっこう長く続けて、留学資金と会社設立の費用も自分でまかなうことができました。

――なんと、留学もしてたんですか!?

伊藤 若いときのほうが留学にも行きやすいですし、卒業してからすぐに英語学校に通いはじめました。そしてアルバイトで資金をためて、体験留学コースで2カ月ほどカナダに行ったんです。普通はこのコースをステップに長期留学するかどうかを決めるんですが、私は起業の道を選んだというわけです。

――留学が起業のきっかけになったわけですね。

伊藤 いろんな国から留学生が集まってくるなか、日本人って本当に消極的だなって実感しました。外国の方が授業中でも自分の意見をバンバン発する姿を見て、もっと自分を発信してもいいんだなって思いましたし、人と違うのは当たり前なんだということが目に見えて分かる環境でしたね。だから人から何を言われても自分のやりたいことをやろうと決意することができ、会社設立に踏み切れたんです。

――伊藤さん自身は自分を主張できるほうですよね。

伊藤 そう思っていたんですが、実際に海外に行ってみたら、そんなに言えるほうでもないことを思い知らされました。みんながバラバラなことを主張するから心折れる時もあったし、それくらいみんなパワフルなんです。年齢も様々で、みんな3~5年後のビジョンをもっているのが印象的でした。

――留学中に元アイドルってバレませんでしたか?

伊藤 前半は大丈夫だったんですが、途中で日本人の同級生に気づかれました。そうしたら先生から「あなたは日本で有名な芸能人だったのね!?」って言われ、「いや、そうでもないですから」ってちょっと恥ずかしかったですね(苦笑)。それでも留学中は普通に友達もできましたし、私のバックグラウンドを何も知らない人たちと話をできるのがすごく刺激的でした。高校が芸能系だったので友達も芸能関係ばかりでしたし、そういった環境からは離れたところで素の自分で居られたのはすごく楽しかったですね。
 

昨年12月に会社を設立し、起業家としての道を歩み始めた伊藤。その目に映るビジョンはどんなものなのだろうか。

■アイドルから、「職業:社長。」へ

――会社を設立して、どんな事業をやりたいんですか?

伊藤 根本的に人がとても好きで、人と関わる仕事をしたいんです。自分にとってはアイドルだったことが経歴や実績だと思うので、それと絡められる仕事をしたいなって思っています。芸能関係の友達と話していると、アイドルを辞めた後にどうするのかという話が絶対に出てくるんですよ。みんな不安を抱えているし、アイドルのセカンドキャリアの応援をしていきたい。そのためにはまず自分自身がしっかり実績を作る事が大事だと思うので、頑張ります。その他にもイベント制作やティーン層の役に立てるような事をやっていきたいです。いろいろと企画中なので楽しみに待っていてください!

――伊藤さん自身は芸能界にはもう未練がないんですよね。

伊藤 私はアイドリング!!!で始まって、アイドリング!!!で終わりたいと思っていたので、卒業した今となっては自分が芸能人として表に出ることに未練はないです。仮に人前に出たとしても芸能人としてではなく、アイドルを盛り上げる側として頑張りたいですね。

――ということは今回の『鎧美女』が本当に芸能人として最後の仕事。

伊藤 本当にホントのラスト水着ですので、ぜひ観てください! でも人生なにがあるか分からないですよね。面白いです、生きてて。

――そもそも伊藤さんはなぜアイドリング!!!を辞めたんですか?

伊藤 自分の中に、一番キレイな時期に終わりたいという気持ちがあったんです。19歳の時にそれを強く意識するようになって、二十歳を節目に辞めれば次のステップに進みやすいと考えました。だから本来は二十歳の誕生日となる2015年8月15日に辞めるのが理想で、運営の方にも相談していたんです。

――ところがスポーツ紙にアイドリング!!!解散がすっぱ抜かれてしまいました。

伊藤 メンバーもみんな、あの報道で解散を知りましたからね。10月に解散するということで、8月に卒業したいなんて言ってられなくなり、4月のアイドリング!!!FESで卒業することになりました。でもそのタイミングを選んだのも自分自身です。私としては大好きなアイドリング!!!の曲をたくさん歌える中で終われたので、悔いは1ミリもないですね。本当にやりきったので、4月5日のことは一生忘れないと思います。

――日本武道館でのラストライブ(10月5日)に出られなかったことも悔いはない?

伊藤 もちろん武道館のステージにはみんなで立ちたかったですけど、観る側に回る機会に恵まれたんだと思っています。そこで得られたものもたくさんありましたし、武道館でのアイドリング!!!を自分の目で観られたことは良かったなと思っています。しかもファンの方が23号のタオルやTシャツを会場に持ってきて、「連れてきたよ」と言ってくださったことにはすごく感動しました。

――伊藤さんは多くのファンに支えられていました。

伊藤 今でもツイッターに反応してくださいますし、卒業してからも変わらず応援してくださるファンの方々に感謝の気持ちでいっぱいです。皆さんの存在が本当に心強くて、卒業後の2年弱を頑張れたんだなって感謝しています。

――それでは今後の展望について教えてください。

伊藤 やはりアイドルは私の専門分野なので、なにかしらアイドルには関わっていきたいです。加入してしばらくは一番若手だったし、なんでも教わってばかりでしたが、アイドリングNEOで私と後藤郁の2人が先輩としてNEO期の5人にいろいろ教える役目となり、後輩に指導するという視点も身につきました。当時は、どんなツラい状況になっても楽しさを見つけるというのが課題でしたね。とにかくアイドリングNEOの活動を通して、ものすごく忍耐強くなったと思います。

――とは言えアイドリング!!!が伊藤さんにとってツラい場所だったら、いまこうしてアイドルに関わって起業しようとは思わなかったはずです。

伊藤 アイドリング!!!ではすべてを学びました。14歳から19歳まで5年間いましたが、普通の友達でもそんなに長く一緒にいる人って少ないじゃないですか。友達でも家族でもないもうひとつの家族、今の瞬間を一緒に生きるって素晴らしいことですよね。自分でやってみて、やはりアイドルという存在が本当に好きなんだと思います。

――かつてのファンの方に向けてのメッセージをお願いします。

伊藤 今までとはまた違った「伊藤祐奈」として皆さんの前に戻ってきましたが、中身は変わらず「ゆうな」なので、これからも温かく見守って頂けたら嬉しいです! 沢山の“トキメキ”をお届け出来るように、皆さんに恩返し出来るように、一生懸命頑張ります!!!

■株式会社TKMK
http://tk-mk.jp/

■伊藤祐奈 ツイッター
https://twitter.com/yu_na_ito

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