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UPDATE|2018/11/09

元アイドルネッサンス・原田珠々華がタワレコ新宿店20周年LIVEで万感のステージ

アイドルファンにもリリースイベントでなじみ深いタワーレコード新宿店がオープン20周年を迎え、その記念イベントとなる「タワーレコード新宿店20周年祭 LIVE ~FUTURE OF BASIC~」が11月3日に東京・Zepp DiverCityにて行われた。本ライブには新宿店の想いが詰まったアーティストとして、デビュー20周年の『くるり』、そして結成20周年を迎えた『ハンバート ハンバート』が出演した。

 そしてオープニングアクトとして、元アイドルネッサンスで今夏にソロシンガーとしての活動を開始した原田珠々華も登場。本稿では原田が務めたステージの様子をお伝えする。
 

原田珠々華

バンドセットをバックに16歳とは思えない堂々したパフォーマンスを見せた。

 もはや原田の味方は、彼女が抱える一本のギターだけ。明らかにカチコチと緊張していた原田に「この子はどんな歌を歌うのだろう?」という視線が集まる。そんな孤立無援のなか原田は歌いだした、伸びやかな歌声で。体は緊張していても、心は負けていなかった。2002年生まれ、16歳の高校1年生が、2000人余の観客を前に、自分が作った歌を精いっぱいに歌いあげる。「意外に上手いね」そんな声が客席の端々から漏れてくる。

 弾き語りで『あなたへ』を歌い終えた原田は、緊張が少し抜けたのか、笑顔を見せる。ここからはバンドセットが彼女の味方だ。2曲目の『Hero』に入る直前、原田は大きく深呼吸し、そして吹っ切れたようにまた歌いだした。その歌声に当初は彼女のことを懐疑的な目線で見ていた観客たちも、「いいオープニングアクトだな」と思い始めたのだろうか。ベタ凪だった客席にわずかなさざ波が立ち始めた。今夏にソロで歌いだしたばかりの原田が、『くるり』や『ハンバート ハンバート』ファンの心に爪を立てることができたのである。
 

客席前方を陣取る『くるり』のファンも原田の歌声に体をゆすっていた。

 3曲目の『Fifteen』を歌うころにはもう、いつものペースを取り戻していた原田。いまはただ自分の大好きな歌を思いっきり歌うだけだ。もはや完全に吹っ切れたのか、この大きなステージをエンジョイしている様子の彼女には、頼もしささえ感じられるようだった。

 そんな万感のステージを終えた彼女はその後、『ハンバート ハンバート』と『くるり』のステージを食い入るように見つめていた。身を乗り出し、歌の一瞬たりとも聴き逃さないようにと。この日のステージで原田は、シンガーとしてひとつ大きなステップを上ったのかもしれない。

【原田珠々華 コメント】
「すごく緊張しましたが、途中から体を左右に揺らしてくれているお客さんがちらほら見えて、ようやくリラックスできました。楽しかったです」
 

パフォーマンスを終え、観客に話しかける原田。用意されたステージドリンクに手を付けることも忘れるほどに緊張していたようだ。

【セットリスト】
01.あなたへ
02.Hero
03.Fifteen

【原田珠々華 ワンマンライブ情報】
◆~BAND SET~ 「ハジマリのオト」
日時 12月12日(木) 開場18:15/開演19:00
会場 東京・渋谷WWW
料金 単日券 4800円(税込)、2Daysセット券(特典付き)8000円 (いずれも1d別途)

◆~Acoustic Set~ 「title」
日時 12月23日(日) 開場16:15/開演17:00
会場 東京・下北沢GARDEN
料金 単日券 3800円(税込)、2Daysセット券(特典付き)8000円 (いずれも1d別途)
 

20周年のタワーレコード新宿店に縁のあるメンバーで記念撮影。左からハンバート ハンバートの佐藤良成、佐野遊穂、くるりのファンファン、岸田繁、佐藤征史、オープニングアクトを務めた原田珠々華。

■原田珠々華オフィシャルサイト
https://www.haradasuzuka.com/

■原田珠々華スタッフ ツイッター
@harada_zu_staff

■デビュー曲『Fifteen』MV
https://www.youtube.com/watch?v=teJonlp-CzU

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