ライブレポ

アプガのダークな新曲は「私たちをクビにした人に(仮)を返す!」

2014年03月19日 07時00分

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 アップアップガールズ(仮)が、4月9日にリリースする新曲の『(仮)は返すぜ☆be your soul』を、対バンライブで初披露。その新曲に込められたダークで前向きな思いをメンバー自身が語ってくれた。

 3月18日に渋谷のduo MUSIC EXCHANGEで開催された「PINK SCREAM #2」に、2番手で出演したアプガ。4組が出演した同イベントでは唯一のアイドルであり、普段のライブとは異質な観客を前に、古川小夏が「みなさんの思っているアイドルの概念を覆したいと思います!」とMCで宣言するなど、攻めのライブを展開した。

 この日のアプガは、1曲目にいきなりキラーチューンの『アッパーカット!』を持ってくるなど、アクセルべた踏みのパフォーマンスを展開。MCでは自己紹介すら省略し、激しい系の曲とアゲアゲ系の曲を立て続けに4曲披露だ。アイドルらしいメロウな曲を避け、攻撃的なライブに徹する姿勢を見せた。
 

5曲目の『チョッパー☆チョッパー』のころには客席もアプガのペースにはまり、おなじみの「No music, No idol」のコール&レスポンスが鳴り響いた

 そしてサプライズが訪れたのは6曲目。4月9日に発売するトリプルA面シングルから、未公開の新曲『(仮)は返すぜ☆be your soul』を"宇宙初披露"したのである。3月21日から始まる1st全国ツアーではなく、この異種対バンイベントでの初披露となったことに観客席のアプガファンからも驚きの声が挙がるなか、これまでのアプガにはなかったタイプの曲とダンスが繰り広げられた。

【仙石みなみの曲紹介より】

 私たち4月9日にトリプルA面のニューシングルを発売させていただくんですけど、その中から一曲、なんとここで、宇宙初披露しちゃいたいと思います! イェーイ! 今回の曲は、何度かコラボさせていただいた大森靖子さんに初めて作詞していただきました。すごく独特な大森さんの世界観と、私たちアップアップガールズ(仮)の激しさが融合して、今までにない感じの曲になっていますので、みなさんぜひ楽しんでください! それでは聴いてください。『(仮)は返すぜ☆be your soul』!
 

指を3本立てながら「トリプルA面のニューシングル」とアピールする仙石みなみ。客席のアプガファンから驚きの声が挙がっていた

 ライブ画像からも感じ取れるように、序盤は人形のような動きを取り入れたキネティックなダンスが特徴的なムーブとなり、激しさや熱さといったアプガらしさとは趣向を変えたアプローチを感じさせた。

 それが途中からは一転して、激しい動きへと変貌。それもアプガでおなじみの体育会系の激しさというよりは、情念のこもった魂の躍動が肉体を突き動かしているかのような、抑えきれない衝動がダンスとなって表現されているように思えた。
 

これまでのアプガのダンスとは趣向が異なり、序盤は無機質な振り付けが展開する

このようなキネティックな動きはこれまでのアプガには見られなかったムーブ。ダークな曲調とあいまって秘めた情念が見え隠れするかのようだ

リードを取る関根を囲むように円陣が回る動きは、童歌の『かごめかごめ』にも似て、ダークさを感じさせる場面だ

一転して、客席に挑みかかるかのような攻撃的な姿勢を見せる。全員がシンクロしたアグレッシブな動きが多いのが特徴だ

 そしてサビでは、積もりに積もった「(仮)=借り」を全身でもって投げ返す。いみじくも大森靖子が「彼女達の体育会系、正面衝突系のオリジナルな黒さ」と表現した、これまであまり表に出てくることのなかったアプガのダークサイドが一気に表出したかのようだ。

 言い換えれば、これまで見せてこなかったもうひとつの「アプガらしさ」がさらけ出されたのかもしれない。後述のインタビューでメンバーが語っていた「新しいアプガ」が、この曲で提示されているようにも思われる。それもまた、まぎれもなくアプガの顔の一つなのだ。
 

溜まりに溜まった思いを強烈に打ち返すかのごとく、全員で「(仮)」を返す! このサビに込められたパワー、半端なし

終盤には何かを求めるかのように天に手を伸ばすシーンも。メンバーの表情はまるで憑き物が落ちたかのようだ

【セットリスト】
M1 アッパーカット!
M2 UPPER ROCK
M3 SAMURAI GIRLS
M4 リスペクトーキョー
M5 チョッパー☆チョッパー
M6 (仮)は返すぜ☆be your soul
M7 サイリウム


あの時に作った借りはいま返すぜ、という部分がダークなんだと思います

 エンタメNEXTでは、強烈な印象を残した新曲の『(仮)は返すぜ☆be your soul』について、そして今回の異種対バンに出演した感想を、ライブ後のメンバーを直撃した。

――今回の異種対バン、手応えはどうでしたか?

新井:私たちの前に演奏された奇妙礼太郎さん(※Negiccoの最新シングルに曲を提供)のファンの方が一番前にいらっしゃって、ギターのサウンドからギンギンのサウンドに変わったので、最初のうちは盛り上がりにくかったと思うんです。でもだんだん盛り上がってくださって、最後には一緒にサイリウムも振ってくださったので、よかったなあって感じました。

古川:最初が激しく動き回る『アッパーカット!』から始まって、奇妙礼太郎さんがギター1本で雰囲気を作ってくださったあとだったので驚かれている方も多かったんですけど、私たちのファンの方が私たちの良さをアピールしようと引っ張ってくださったと思います。ツアーが近いので、お客様も気合が入っているというのを最近ヒシヒシと感じるんですよ。私たちもパワーをもらえますし、本当にありがたいと思っています。

森:2階席から共演者の方たちが観ててくださっていて、それですごく緊張しました。私たちはアイドルということで、「アイドルなんてフリフリした感じでカワイ子ぶってやってるんじゃないの」って思われるかもしれないんですが、初めましての方にも共演者の方にも「ウチらアプガはそうじゃないよ」っていうところを見せたくて、「行くぜ!」って感じで気合いを入れて演りました。

――ここで『(仮)は返すぜ☆be your soul』を初披露するとは思いませんでした。1st全国ツアーの初日(3月21日/名古屋)にやると思っていたので。

佐保:セットリストを見たときはたしかに、「ここでやるの!?」という思いはありました。でもツアーは基本、私たちのファンの方がほとんどじゃないですか。それが今回のようにいろんな人が観ているところで演るのは多くの方に曲を知ってもらえるチャンスですし、ファンの方もここで先に聴いておくことで、ツアーでもっと盛り上げられるのかなと思いました。

関根:この曲は新しいアプガ、新しい自分をもっと出していったり、新境地を開いていこうという曲で、大森靖子さんもいつものアプガとは違うテイストの歌詞を書いてくださったんです。だったら自分たちの輪の中で披露するんじゃなくて、対バンといういつもと違う輪のなかで発表するということに何か意味があるんじゃないかなって思って、今日は演ってきました。

――ダンスがこれまでの曲とは異質な感じです。ロボティックというかキネティックというか独特な動きで始まりますが、振り入れの時はどんな印象でしたか?

佐藤:曲が今までとは大きく違って、ダークなサウンドというか、私たちがセリフを言っているところがあるんですが、そのセリフがダークな内容だったりするんです。そしてサウンドもいつもの攻め感に加えてダークな雰囲気なんです。そんな曲調に負けないように、ダンスにも相当なインパクトがあって、最初は手だけで動いているところからいきなりカラダ全体を使った振りになるところは、みなさんが「おーっ!」て思っていただけるポイントになっていると思います。

――サビの「その(仮)は速攻で返す」という箇所にすごく情念を感じるんですが、いったい誰に何を借りていたんでしょうか?

仙石:たぶん、いろんなところで借りているんだと思います。いろんなアプガを出していただくために曲もいろんな方に作っていただいて、いろんな曲調があって、それが"借り"というか、いろんな方の支えで成り立っているアップアップガールズ(仮)なんです。そういう意味でも、そういう思いを返していくぜという気持ちで歌っていきたいと思います。

古川:今までの曲は、ファンの方や私たちを支えてくださったみなさんに向けて素直に「ありがとう」とか、「もっと前向きになっていきます」という意思表示や宣誓になっていました。でもこの曲はヒネクレ者のアプガというか、私たちがハロプロをクビになって、私たちをクビにした会社の方とか、それを見て「レベルが達していないからだよ」と思っていた方たちに向けた曲なんです。私たちはそんなところから這い上がって来たんだぞという思いで、あの時に作った借りはいま返すぜ、気を付けてねという部分が、ダークなんだと思います。

古川:もちろんファンの方に向けて応援してくださっている借りをお返しするという意味もあるんですけど、今回の曲には今までバカにされてきた借りを返すぞという意味が含まれていると、私は思っています。作詞してくださった大森さんには日常のダークな部分を捉えた歌詞が多いので、そんな大森さんの力をお借りして、私たちの「実は悔しく思っていたんだぞ!」という思いを出せる、私たちにとっていい曲だと思っています。

関根:私も歌っていて気持ちが良かったです。

新井:歌っていると心がウキウキしてきます♪

古川:レコーディングの時は、なんて私たちにぴったりの曲なんだろうと思うほど、実は借りを背負ってきて生きてきたところがありました。もちろん(仮)にも掛けているし、ピッタリだと思います。

――それだけの想いが詰まっているからなのか、歌詞がすごく長いですし、セリフのパートもありますね。

新井:最初に歌詞をもらったんですが、レコーディングの時にまた1枚別の紙をもらって、それにセリフが書いてあったんです。さらに、歌詞カードには書いていないパートも録音しています。

佐藤:歌ではなくセリフをバックに踊るということを初めてやっています。サウンドのなかにセリフが入り込んでいるんです。

森:ヘッドホンで聴いていただくとわかりやすいですよ。みんなの声が重なっていて、けっこう怖いんです。

――CDが発売されたらさっそくみなさんにヘッドホンで聴いてもらいたいですね。ツアーも期待しています。

古川:ぜひ6月1日の中野サンプラザ単独公演、遊びに来てください!

全員:お待ちしています!

 

「中野サンプラザでお待ちしています!」

◇アップアップガールズ(仮)1st全国ツアー
アプガ第二章(仮) 進軍~中野サンプラザ 超決戦~

日時: 2014年6月1日(日)開場17時 / 開演18時
会場: 中野サンプラザ (東京都中野区中野4−1−1)
チケット: 3月29日(土)発売 前売り:¥4,500(税込)
問い合わせ先: オデッセー TEL: 03-5444-6966

◇アップアップガールズ(仮)1st 全国ツアー
◇アプガ第二章(仮) 進軍~中野に向かって~ 


名古屋決戦 3月21日(金・祝) BOTTOM LINE(愛知) 
大阪決戦 3月22日(土) umeda AKASO(大阪) 
神戸決戦 3月23日(日) Kobe SLOPE(旧神戸ウィンターランド)(兵庫) 
盛岡決戦 4月5日(土) 盛岡 CLUB CHANGE WAVE(岩手) 
仙台決戦 4月6日(日) 仙台 Rensa(宮城) 
札幌決戦 4月20日(日) 札幌ペニーレーン 24(北海道) 
福岡決戦 4月27日(日) 福岡 DRUM LOGOS(福岡) 
熊本決戦 4月29日(火・祝) 熊本 DRUM Be-9v1(熊本) 
松山決戦 5月4日(日) 松山サロンキティ(愛媛) 
高松決戦 5月5日(月祝) 高松 MONSTER(香川) 
広島決戦 5月10日(土) 広島 CLUB QUATTRO(広島) 
岡山決戦 5月11日(日) 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM(岡山) 
高崎凱旋 5月24日(土) 高崎 club FLEEZ(群馬) 
新潟決戦 5月25日(日) 新潟 LOTS(新潟) 


■アップアップガールズ(仮)オフィシャルサイト
http://upupgirlskakkokari.com/

■アップアップガールズ(仮)  オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/upfront-girls/

■T-Palette Records
http://tower.jp/label/t-paletterecords
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