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UPDATE|2014/04/29

乃木坂46の透明感美女・白石麻衣は「私のために 誰かのために」プロ意識を忘れない

『月刊エンタメ』6月号の表紙を飾っている白石麻衣。「白石が単独表紙になった号は売れ行きがいい」ともっぱらの噂で、アイドル誌のみならず、漫画誌やファッション誌などに引っ張りダコだ。その美貌から、白石は乃木坂46の顔として世間にアピールできる存在となっている。だが、白石の真骨頂は美貌の裏に隠された「覚悟」なのだ。

 

 
「アイドル界最高峰の美女」との呼び声が高い白石麻衣だが、高校時代は芸能界への興味はなかったようだ。インタビューでは「自分のことが全然好きじゃなくて、芸能界に入ったところで目標もないので……。だったら、保育士や美容関係の仕事をしたいなと思ってました」と話している。

 高校を卒業すると、進路相談で存在を知った音楽の専門学校へ入学。これを機に念願の上京を果たすことができた。その専門学校の教師に勧められて「せっかくのチャンスなので」と受けたのが、乃木坂46のオーディション。乃木坂46加入後の活躍は知っての通りだ。

「お母さんに冗談で『私、将来お笑い芸人になる』と言ってた時もある」というほどお笑い好きだった白石にとって喜ばしいことは、乃木坂46の活動を始めたことで周囲からの見られ方と実像のギャップが徐々に埋まっていることではないだろうか。

『バチバチエレキテる』で若手芸人たちと上手い絡みを見せたり、『NOGIBINGO!』で生クリームを顔面に浴びたり、『乃木坂って、どこ?』で秋元真夏にあえて大げさに顔を歪めて笑いを取ったことは(新キャラ「黒石さん」を確立!)、白石にとって至上の喜びなのかもしれない。

 もちろん、モデルとして各雑誌を席巻しているだけあって美への探究心も強い。写真集『乃木坂派』の撮影に同行した時に感じたのは、白石は常にコンディションがいいこと。もとから備わった美をキープすることも大切な仕事だと自覚して、その努力を怠っていないのだろう。

 乃木坂46でもっとも忙しいメンバーの1人であるはずなのに、少なくとも筆者が取材したなかでは〝疲れた顔〟を見たことがない。メンバーのなかでもプロ意識の高さは随一だ。

 美しいだけではなく歌唱力もあり、『渋谷ブルース』を歌う白石の声は心地よく耳に残る。未経験だったダンスのスキルも上がっており、代々木第一体育館で見せた『世界で一番 孤独なLover~remixバージョン~』でのパフォーマンスは鳥肌モノだった。

 それでも白石は「私は完璧なんかじゃない」と常に謙虚な姿勢を崩さない。

 一昨年末、意地悪な質問をしたことがある。「乃木坂46が本当にブレイクするのはもう何年か後だと思うんです。白石さんは、そのために捨て石になる気持ちはありますか?」と聞くと、彼女は躊躇することなく「はい」と答えた。そして、「自分がメディアに出ることで乃木坂46を知ってもらいたい」と話してくれた。

 白石にとって乃木坂46は、彼女がやっと見つけた心と心が共鳴できる場所なのかもしれない。私のために、乃木坂のために、白石は今日も自分を磨き続ける。
 
大貫真之介 アイドルとお笑いを中心に執筆。乃木坂46写真集『乃木坂派』、『EX大衆』、『TopYell』、『日経エンタテインメント』、『an an』アイドル特集号、などで乃木坂46のインタビュー記事を担当した。

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