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UPDATE|2014/06/11

BABYMETAL欧州ツアー! Sonisphere Fest出演の意味

3月1日、2日に武道館2Days公演を行ったBABYMETAL。2日目には7月のヨーロッパツアーとしばらくの間の国内での活動休止がアナウンスされた。その後しばらく公式発表はなく、YUIMETALとMOAMETALの聖誕祭を含む欧州ツアーがどのようなモノになるのか、ファンの間で取り沙汰されていたが、4月8日、イギリスはネブワースで開かれるソニスフィア・フェスティバル(Sonisphere Festival)に出演することが発表され、ファンの度肝を抜いた。

 5月7日にはケルン(ドイツ)、パリ、ロンドン、そして幕張メッセでの凱旋公演を含むワールドツアーも発表された。5月24日にはカナダでのHEAVY MONTREALフェス参加(8月9日)も発表されている。

 デビュー以来、世界征服を目標に掲げてきたBABYMETAL。過去には東南アジアと台湾で海外公演を果たしているが、遂にヘヴィメタル発祥の地・イギリスの土を踏むことになった。しかもメタルフェスとして世界的に有名なソニスフィアである。ソニスフィア・フェスティバルは2009年にスタートした、ヘヴィメタルを中心としたロックフェス。イギリスだけでなくヨーロッパ各地をサーキットするのが特徴だ。2012年は開催がキャンセルされ、翌2013年も開催が見送られていたが、今年は3年ぶりに復活。イギリスの3日間のヘッドライナーは、金曜から順に、ザ・プロディジー、アイアン・メイデン、そしてメタリカとなっている。

 BABYMETALは当初、最終日の日曜の出演予定であったが変更され、2日目土曜日のメインステージへの登場が決定した。あのアイアン・メイデンと同じ日に同じステージに立つことになったのだ。これは非常に大きな意味を持つ。アイアン・メイデンとはイギリスを代表する世界的にもここ日本でも大きな知名度のある、まさにメタルの王道をいくサウンドが特徴のバンド。現在活躍するメタルバンドで、彼らの影響を直接的にも間接的にも受けていないバンドは存在しない、と断言できる存在。去年のサマーソニックでBABYMETALがメタリカのメンバーの注目を受けたことは記憶に新しいが、アイアン・メイデンのメンバーに注目されるとしたら、それは去年のサマーソニックを上回る衝撃と言ってもよい。

 更に同日は別ステージであるが、スラッシュメタルの帝王・スレイヤーも登場。またBABYMETALと同じステージにアンスラックスも出演。後日発表されたサマーソニック2014ではメガデスと同ステージに登場が決定。これでいわゆるスラッシュメタル四天王と呼ばれる4バンドすべてとの共演が実現。2010年、さくら学院の部活動ユニット「重音部」としてスタートした当初は、恐らく誰も想像していなかったであろう快挙である。

 今や世界各国で音源がダウンロードチャートの上位に登場し、世界中から出演オファーが殺到する存在となったBABYMETAL。アイアン・メイデンのスティーヴ・ハリスやブルース・ディッキンソン、スレイヤーのケリー・キングやトム・アラヤがそのパフォーマンスにどんな反応を示すのか、そして目(耳も)の肥えた本場ヨーロッパのメタラーにどう受け止められるのか? 非常に楽しみだ。

 
竹崎清彦 アイドル、ファッション、スポーツ、ゲーム攻略本など幅広く執筆。趣味はライヴ観戦。好きなアーティストを追いかけ世界中どこへでも行きます! 80年代モノに詳しい。 

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