コラム

再び伝説は始まるか? SKE48研究生公演『アップカミング公演~夏~』開幕

2014年07月05日 07時00分

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 SKE48研究生による新公演『アップカミング公演~夏~』が6月29日(日)より始まった。この研究生公演はメンバー、ファンがずっと熱望していたものだった。というのも、4月からスタートした新体制で、研究生公演はメンバーの昇格等によって休止。さらに各チームは16人以上の正規メンバーが所属するようになり、正規メンバー同士でポジションを争うことに。そのためアンダーとしての研究生の出番は減少し、研究生は公演に出たくても出られない状態が続いていた。そんななかで復活した研究生公演。メンバーもファンも熱くならない理由がないのだ。


 オープニングは終身名誉研究生松村香織による『マツムラブ!』。満員のナゴヤドームで披露したこともある彼女だが、通常公演でやるのは初めて。どこか緊張しているように見えた。だがそれを周りで踊る後輩たちが必死に盛り上げる。続くは『少女は真夏に何をする』。公演タイトルにもあるように、今回のセットリストは夏を意識した曲が多い。そしてコンサートの鉄板曲『オキドキ』。セン
ターの野口由芽を中心に全員でジャンプ。劇場のボルテージも最高潮に。

オープニングは終身名誉研究生、松村がセンター。サイン入りのコースターを客席に投げる演出も

『オキドキ』の全力ジャンプは公演の見どころのひとつ

 ユニットはそれぞれのキャラクターにあった曲。かつて前田敦子や渡辺麻友がセンターで歌った『渚のCHERRY』は野口が。『わがままな流れ星』を歌うのは松村、青木詩織。アイドル直球のカワイイ曲だが、彼女たちが歌うと、どこかコミカルさが加わる。『心の端のソファー』は竹内彩姫の柔らかい動きが、普段のキビキビした動きとのギャップで目を引く。

 本編ラストは『花火は終わらない』。切ないながらも力強い意思を持った曲。SKE48の現状に不安を感じる声が多いなか、これをセットリストに入れた意味を考えてしまうのは、筆者だけだろうか。さらにアンコール後の『寡黙な月』。SKE48が駆け上がっている時代の名曲だ。コンサートでも歌われることの少ないカップリング曲が、こうやって劇場公演で、しかもフルバージョンで聞けるのは贅沢なこと。

 このセットリストにMCパートはない。その代わりに「先輩からの指令」というムチャぶり企画がある。今回は「全員で腕立て伏せ100回」。バラエティに強い先輩の松村が仕切ることで、なんとか成立させていた。青木、鎌田菜月といった6期生でMCを期待されるメンバーは、ここでしっかりと結果を残したいところ。パフォーマンスに関しては野口が頭ひとつ抜けていて、SKEらしい髪を振り乱すパフォーマンスで魅せる。これで腕立て伏せが苦手というから不思議だ。

 アップカミング公演は出演メンバーが全チームで最少の11人しかいない。なので後列メンバーにもしっかり目が届く、チャンスの多い公演でもある。ここでどんなパフォーマンスができるか、今後の昇格に大きく関わってくる。

 かつて5期を中核に、2期の斉藤真木子が鬼軍曹としてメンバー鍛え上げた研究生公演が伝説と言われている。その評判は名古屋にとどまらず、東京でも聞こえ、最終的には正規メンバーの公演より人気になってしまったほどだった。このアップカミング公演が伝説になれるのか。彼女たち次第であり、呼応して盛り上げるファン次第でもある。だがその可能性は十分に感じさせてくれた。

 
関根弘康  『SKE48 OFFICIAL HISTORY BOOK まだ、夢の途中』(小社刊)を手がけたほか、『週刊プレイボーイ』などでAKB48および48グループのグラビア、記事を担当。劇場やコンサートにも足繁く通う現場主義。
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