コラム

孤高のソロアイドル・武藤彩未のライブが”見逃せない”理由

2014年07月28日 07時00分

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武藤彩未ライブレポート@横浜BAYSIS 2014.JUL.26

 武藤彩未のサマーライブ、SUMMER TRIAL LIVE「20262701」全4公演が、7月20日の埼玉県・西川口LIVE HOUSE Heartsでの公演を皮切りにスタートした。今回は、2公演目となる7月26日・横浜のBAYSISでのライブの模様をお届けする。

 ライブ当日の横浜地方は、最高気温が35度近くに達するうだるような暑さ。開場は17時半であったが、まだ日中の暑さが残っている。キャパ300人ほどの会場内に入ると、空調が効いており思わずホッとする。しかしそれもつかの間、満員に詰め寄せたファンの熱気で会場内は徐々にヒートアップしていく。場内には80年代洋楽のヒット曲が流れ、80年代テイストのデコレーションを施したステージとともに、ノスタルジックな気分に浸らせてくれる。

 ほぼ定刻通りファンの前に現れた武藤彩未は、花柄のノースリーブにミニスカートの上下という清楚系夏ファッションに身を包み、拍手と大歓声に迎えられる。キュートな笑顔と振り付けとともに1曲目『時間というWonderland』がスタート。典型的な80年代アイドルソングのテイスト満載の楽曲を、清涼感あふれるアイドルボイスで歌い上げ、観客を沸かせる。『交信曲第1番変ロ長調』では「交信!交信!」「安心!安心!」とファンは一体のコールで歓迎。

 そしてここでMC。武藤は「2日連続でライブするのは初めての体験。その1日目の今日は、だからといって手は抜かないよ!」とファンを沸かせる。ライブのタイトルにもあるように、“TRIAL”−サポートメンバーを迎えて新たなライブスタイルに挑戦する今回のツアー。ドラムの楠瀬タクヤ氏とキーボードのnishi-ken氏がここで紹介された。

 3曲目は『女神のサジェスチョン』。アップテンポでハッピーな同曲に続いてはピアノの切なげなイントロで始まる80年代を思わせるバラード『風のしっぽ』。ステージ上は暗転、グリーンのレーザー光線に浮かび上がる武藤の歌唱は高音部でも揺らぐことはなく、非常に安定している。続いてもバラード曲の『とうめいしょうじょ』。オレンジの照明が夕暮れの切ない雰囲気を演出、文字通り透明感あふれる歌声が甘く悲しげに心に響く。続いては赤いレーザー光線の幻想的な雰囲気の中、『桜ロマンス』を切なく歌い上げる。

 オーディエンスの心にしんみりと響き渡ったところで再びMC。「生演奏はワクワクする!」と充実した表情を見せる武藤。会場近くにある横浜スタジアムに想いを馳せ、いつかそんな大きな会場で歌いたいと夢を語る一方、今日のような小さな会場で、お客さんの顔も反応も身近に感じられるライブも大好きと、笑顔でファンに応える。ここで、プライベート的な近況の報告タイム。

「ディスる」という言葉を知らずスタッフに笑われたというエピソードを披露し、ファンを爆笑させる。それでも現役女子高生、流行の言葉だって使えるよと、最近よく使う言葉として「それな!」と「あーね!」を紹介、ファンは微妙な笑いに包まれた。そしてこの後の曲で使われるタオルの振り方をファンに指導、その盛り上がりのままライブは後半へ。

『RUN RUN RUN』では早速タオルを振り回し、ファンも一体となって客席は揺れるタオルの海に。『Seventeen』、『A.Y.M.』とステージ・ファン一体となった熱い空間を作り上げる。青空をイメージしたブルーの照明の中、浮遊感のあるサウンドの『宙』では、まるで空中を散歩しているかのような感覚でファンを酔わせる。

「前回のライブよりももっと一体感を感じられて幸せ」と、ファンへの感謝を口にする武藤。本編最後の曲として『明日の風』を披露。スローテンポのナンバーをしっとりと歌い上げ、最後は観客一体となったラララ~の大合唱で締めくくった。

 熱い彩未コールに迎えられアンコールに現れた彼女はAYMの黒Tシャツにピンクと白のチェック柄のショートパンツというスタイル。「この一瞬が忘れられない大切な瞬間です。この幸せがずっと続けばいいな、そしてみなさんに幸せを届けられるよう、これからも頑張っていきたいです。そんな思いを込めて」と『永遠と瞬間』を披露。そしてラストソングは夏らしく『彩りの夏』。客席からは温かい拍手が惜しみなく送られた。

 キャパ300人と、アーティストの表情もハッキリとわかる近さが魅力の今回のステージ。8月1日渋谷のCLUB QUATTROで千秋楽を迎えた後は、8月10日、ROCK IN JAPAN FES.2014のステージに登場する。ファン以外の多くの人間が、武藤彩未の魅力に触れることになる。数百人規模のライブハウスで武藤彩未を楽しめるのも、もしかしたら今のうちだけかも知れないのだ。


◆セットリスト
1 時間というWonderland
2 交信曲第1番変ロ長調
3 女神のサジェスチョン
4 風のしっぽ
5 とうめいしょうじょ
6 桜ロマンス
7 RUN RUN RUN
8 Seventeen
9 A.Y.M.
10 宙
11 明日の風
E1 永遠と瞬間
E2 彩りの夏


 
竹崎清彦 アイドル、ファッション、スポーツ、ゲーム攻略本など幅広く執筆。趣味はライヴ観戦。好きなアーティストを追いかけ世界中どこへでも行きます! 80年代モノに詳しい。 
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