コラム

さくら学院 TIFレポート「離れていても志はひとつ」

2014年08月06日 07時00分

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さくら学院ライヴ@東京アイドルフェスティバル2014 03.AUG.2014

 さくら学院が今年も東京アイドルフェスティバル(以下TIF)に出演した。2010年に結成され、同グループにとっては初めてのライヴとなったのが、その年の同イベント。今年で5年連続の出場となった。

 さくら学院にとっては最も大切なイベントの一つであるのだが、今年は非常事態が発生してしまった。今年中等部3年となり、看板メンバーとなった2人、水野由結と菊地最愛がBABYMETALのアメリカでの活動(レディ・ガガのオープニングアクトとして、7月30日~8月6日まで全米5カ所を回る)のため、TIFに出場することが不可能になってしまったのだ。果たして〝ゆいもあ〟の2枚看板なしでもファンは集まるのか、盛り上がってくれるのか? 助っ人として出演するのは誰なのか? ファンもみな期待と不安を抱えながら当日を迎えた。

 二日目の日曜日、天候は晴れ。35度近くまで気温は上昇し、野外ステージであるHOT STAGE近辺はうだるような暑さだった。ステージと前方の座席部分は屋根が覆っているが、後方のスタンディング部分は直射日光が容赦なく照りつける。そんなコンディションの中であったが、観客は次々と押し寄せ、開演前には座席は満席状態であった。

 15時ちょうどにスクリーンに映像が流れる。水野由結と菊地最愛の二人だ。観客は割れるような拍手と歓声。二人は課外授業のためTIFに出場できないことを告げ、代わりに助っ人として今年3月で卒業したメンバーの堀内まり菜と飯田來麗が参加することを告げると場内はまたも大歓声。1曲目『チャイム』がスタート。さくら学院の白Tシャツを身につけた現メンバー8人と、水色のTシャツの卒業生2人がステージに登場。ほんの4ヶ月前までは在校生として活動していただけに、堀内と飯田のパフォーマンスに違和感は全くない。

『負けるな!青春ヒザコゾウ』『ベリシュビッッ』と新旧の楽曲織り交ぜて進むステージ。気温が最も上昇する時間帯、湿度も高くどのメンバーもじっとりと汗をかいているのがわかる。客席も同様に、どの顔も汗で濡れながらも、この日だけの特別なメンバー構成でのステージを楽しんでいる。

 ここで最初のMC。卒業生の堀内・飯田の自己紹介に会場は盛り上がる。髪を切った飯田は「新しい自分を父兄さんに見てもらいたい」と語る。また、今年度の転入生の倉嶋颯良と岡田愛にとっては初めてのTIF。岡田は「緊張してるけど父兄さんからパワーをもらって顔笑(がんば)ります!」と話した。

 中盤の2曲は『FLY AWAY』『Hello!IVY』と初期の名曲が続く。観客はもはや水野・菊地の不在をみじんも感じさせないほど熱く盛り上がっている。堀内・飯田の参加も大きい。メンバーどの顔も不安そうな表情はない。皆自身を持って堂々とパフォーマンスしている。昨年度の生徒会長としてメンバーを引っ張ってきた堀内、そして卒業後も時間を見つけてはメンバーのレッスンを見ていた飯田。この二人の参加が現メンバーにとってどんなに心強かったかは、言葉にするまでもない。

 ここでメンバーから、今年の学院祭が10月24・25日の二日間、EX THEATER ROPPONGIで、開催されることが発表され大いに盛り上がる。ライヴは後半戦、2012年度のシングルのカップリング曲である『マシュマロ色の君と』『Magic Melody』がプレイされる。中元すず香生徒会長時代の曲に、遠くアメリカで奮闘するSU-METALに思いを馳せた者もいたことと思う。

 ラストの曲はデビューシングルである『夢に向かって』。初めてのTIFでも披露されたさくら学院出発の曲。「12人で歌います!」と告げられ、スクリーンには水野・菊地が歌い踊る映像が映し出される。離れていても志はひとつ。メンバーの絆を感じた感動的な演出だった。アメリカへ出発する前、残されるメンバーたちを気に懸けていた水野と菊地。最後に二人に伝えたい。メンバーは皆それぞれ、現実を受け止めピンチをチャンスに変えるポジティブな姿勢で、最大限のパフォーマンスを見せた、と。皆大きく成長しているので何の心配も無い、中元も合わせた3人はアメリカそしてカナダで最高の成果を上げられるよう安心して集中してほしい。

 さくら学院のステージが終わったお台場は相変わらずの暑さ。だが、少しだけ爽やかな風が通り過ぎるのを感じたのは気のせいだろうか?



◆セットリスト
01 チャイム
02  負けるな!青春ヒザコゾウ
03  ベリシュビッッ
04  FLY AWAY
05  Hello!IVY
06  マシュマロ色の君と
07  Magic Melody
08  夢に向かって

 
竹崎清彦 アイドル、ファッション、スポーツ、ゲーム攻略本など幅広く執筆。趣味はライヴ観戦。好きなアーティストを追いかけ世界中どこへでも行きます! 80年代モノに詳しい。 
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