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さくら学院 公開授業1限目レポ「人類にどこでもドアは必要なくなった」

2014年08月26日 07時00分

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さくら学院公開授業「すごい物理学の授業」レポート 24.AUG.2014

 8月24日、さくら学院の2014年度最初の公開授業が横浜のはまぎんホール ヴィアマーレで行われた。今回講師に招かれたのは理学博士の多田将先生。1970年生まれの多田先生は京都大学理学研究科博士課程修了。現在、高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所ニュートリノグループに所属し、ニュートリノ振動実験の最前線の研究をされている。

 ニュートリノとは、物質を構成する最小の単位である素粒子の中の一部で、現在6種類あるとされている物質だ。このノーベル賞級の研究をしている多田先生とさくら学院の生徒たちが、どんなカラミ方をするのか、『すごい物理学の授業』の中身とは?

 授業は1時限目と2時限目の2部構成で、それぞれ5人の生徒が約1時間の授業を受けた。1時限目の授業には菊地最愛、田口華、白井沙樹、倉島颯良、山出愛子の5人が出席。担任の森ハヤシ先生に呼ばれ、真っ先に勢いよく出てきたのは菊地生徒会長。さくら学院の制服姿で父兄の前に出るのは5月5日の転入式以来およそ3カ月半ぶり。生徒会長としてようやくさくら学院のイベントに出場できる、彼女の意気込みが伝わってきた。森先生は「公開授業の菊地は浮き沈みがあるから心配」と客席を笑わせた。

 転入生の倉島は初めての公開授業に「緊張してます」と発言。気合い委員長の田口から思いっきり背中を叩かれて闘魂を注入された。最年少の山出は「授業が終わる頃には物理学者になりたい」とコメントして会場を爆笑させた。

 ここで講師の多田先生が紹介され舞台に招かれる。白に近い、キレイに色抜きされた金髪のロン毛、黒のエナメルパンツにブーツという異様な出で立ちに館内はどよめく。「これでも一番堅気に近い、私服の中でもまともな服を選んできた」と笑わせた。

 そして5人が先生に教えてもらいたい身近な疑問を発表。菊地は「やわらかティッシュはなぜ甘い? アリを食べるとなぜ酸っぱい? カレーやラーメンを無性に食べたくなるのはなぜ?」と、およそ先生の専攻とは関係のない食べる系の質問を連発。それでも多田先生は「ティッシュには消化に悪い成分が含まれているので食べたらダメ、アリは蟻酸という成分を出すので酸っぱいです」などと親切に答えてくれる。

 田口は「ブルーハワイは何の味? マジックの時にちゃららら~んの曲(オリーブの首飾り)がかかるのはなぜ?」とトンデモ質問連発。白井は「ノーベル賞を取るにはどうすればいい?」と質問し、「一つの研究にずっと打ち込むことが大事です」と答えを貰うと、「さくら学院の可愛さについて研究したい」と笑わせた。

 倉島は「寝るときなぜ寝言を言うのか? 寝るとき身体が浮く感じがするのはなぜ? 寝るとき身体がピクッとするのはなぜ?」となぜか睡眠にこだわった質問だらけで困惑させた。山出も「飛行機で上空にいるとき、空気が薄いはずなのに息苦しくないのはなぜ? 上空で耳が詰まるのはなぜ? 何で赤ちゃんは耳抜きできないの?」と飛行機にこだわった質問の数々。森先生に「飛行機の中で考えただろ?」とツッコまれた。

 ここから多田先生の授業は本題に。物理学と言えば非常に難解な印象のあるジャンルだが、自然界に起きる現象はなぜそうなるのか? 物事の理由を考える学問、それが物理学ですと説明し、非常にわかりやすく疑問を解き明かしてくれる。

 1時限目のテーマは『温度』。温度とは分子の動く速さや密度が関連していることを解説。冷却スプレーやエアコンも分子の密度を利用していることを説明。そしてわかりやすい例えとして、舞台にはラーメンが登場。無性にラーメンが食べたい菊地が代表して一口。猫舌ではない(?)菊地は熱いラーメンを一気にすすってしまい、(フーフー吹くと予想していた)多田先生はガクッ。続いて出てきた山出はすする前にフーフーと息を吹きかける。多田先生は「ここが大事なところ」とアピール。ラーメンをハァハァではなく、フーフーと冷ますこと、これは冷却スプレーやエアコンが冷たいのと同じ、密度の高い分子が密度の低いところに放出されると温度が下がるという断熱膨張という原理が働いていることを解説。5人も感銘を受けたようだ。

 そして授業の最後には「これだけ科学が進んでいるのにどこでもドアができないのはなぜ?」という疑問について、アニメ『超時空要塞マクロス』の1シーンを使って説明。同作品は約30年前のもので、およそ30年後の近未来が舞台だ。つまり2010年前後の現在が舞台になっているのだが、そこに登場する未来の電話は実際の現在の電話とはちょっと異なる。作品内で登場するのはAIを搭載した動き回るロボット公衆電話で、外出している相手を探し出して通話が出来る、という仕組み。

 多田先生は少年の頃このシーンを見て何の違和感も感じなかったが、今見ると何でケータイがないのだと不思議に思う……つまり科学は多くの人間が想像もしなかったような斬新な発想(30年前には普通の人間はケータイなんで想像してなかった)によって発展していくものなのだと解説。

 昔の人間が考えた通りのどこでもドアは出来てないけど、人類はどこでもドアが必要じゃなくなるような別のものを考え出した…それがLINEなどのコミュニケーションツール……これで遠くの人にどこでもドアで会いに行く必要はなくなったと説明。これには生徒5人も納得の表情を浮かべた。

 最後に生徒5人の感想。白井は「ラーメンの話はわかりやすかった」、倉島は「肺活量増やしてラーメンをもっと冷ましたい」とラーメンに未練があるようだった(笑)。菊地は「ボールペンのインクはなぜ落ちてこない?」と突飛な質問、田口は「物理学は難しく考えるもんじゃないと思った」と茶化して会場を笑わせる。山出は「物理学者にはなれなかったけど、ちょっとは近づけた」と振り返った。

 終始笑いの渦に包まれた1限目。全体的には白井の理解度が高かった印象だが、あとの4人は多田先生のファッションや髪の毛に気持ちが飛んでしまったようで、田口は「プロレスラーみたい」、菊地は「メタルも入ってる!」イジっていた。



 
竹崎清彦 アイドル、ファッション、スポーツ、ゲーム攻略本など幅広く執筆。趣味はライヴ観戦。好きなアーティストを追いかけ世界中どこへでも行きます! 80年代モノに詳しい。 
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