コラム

名曲を発掘し、新しい名曲を生み出すアイドルネッサンス

2014年08月28日 19時00分

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 7月に、アイドルネッサンスというグループがCDデビューした。デビューシングル『17才』MVで見た、ロックテイストの楽曲に合わせて踊る、真っ白なセーラー服を着た少女たち。シンプルだからこそ、心を奪われた。

 アイドルネッサンスは、多くのミュージシャンが所属するソニー・ミュージックアーティスツによる、初めてのアイドルグループである。彼女たちは、古今の名曲を発掘しパフォーマンスする“名曲ルネッサンス”というテーマを持ち活動している。デビューシングル『17才』も事務所の先輩であるロックバンド・Base Ball Bearが、2007年にリリースした楽曲のカバーである。
 

(右から)新井乃亜、比嘉奈菜子、南端まいな、石野理子、百岡小宵、宮本茉凛、橋本佳奈

 現在AKIBAカルチャーズ劇場で行われている第一回目の新人公演で、印象的な出来事があった。大江千里の『夏の決心』を初披露したあとのこと。ほとんどのファンは、この曲を聴いただけですぐに口ずさむことができただろう。メンバーたちは、そんなファンの様子を見て「初めてやったのに、どうしてみなさん口ずさめるんですか?」と驚いていた。

 まさにジェネレーションギャップということなのだが、ファンにとってはよく知った曲のカバー、しかし彼女たちにとっては初めて出会う曲。そのギャップが面白かった。アイドルネッサンスの『夏の決心』は、彼女たちの歌声と新たに付けられた振りによって、若さ溢れる楽曲となっている。

 カバーする楽曲のチョイスも面白い。『17才』や『夏の決心』の彼女たちらしさが活かされるポップな楽曲ばかりではない。いわゆるアイドル曲のカバーはやっておらず、これまでアイドルネッサンスがカバーしたのは、ユニコーン『PTA~光のネットワーク~』や木村カエラ『Butterfly』、村下孝蔵『初恋』など、ロックからポップス、バラードまで多岐にわたる。

 特に『PTA~光のネットワーク~』なんて、普通に歌うのも難しい楽曲。そんなハードルの高い楽曲も回を追うごとに、パフォーマンスのレベルが上がるということだけでなくて、彼女たちの楽曲になっていく過程を見ていくのがとても楽しい。

 AKIBAカルチャーズ劇場での新人公演は、1週目は5組中4番目という動員数だったが、TIFの翌週には1位に躍り出た。彼女たちはこの夏さまざまなイベントに参加し、しっかりとファンを掴んでいる。まだまだ未完成で荒削りな部分もあるが、彼女たちが完成されている先輩たちの楽曲を自分たちなりに見せるのが非常に面白い。そんなアイドルネッサンスのパフォーマンスを、多くの人に体感してほしいと思う。

 楽曲・パフォーマンスの面白さはもちろん、ユニークでかわいらしいメンバーそれぞれの人柄も大きな魅力。そういった面はYouTubeチャンネルに毎日アップされる動画で見られる。特に、自分たちの初めてのMVを観る【はじめてMVを観た日】という動画は、嬉しさや恥ずかしさに騒ぎ涙する彼女たちの初々しさに心打たれる。ぜひ注目を。
 
 
 
東海林その子 メジャーどころを中心に、女子アイドルを追いかけています。女の子が変化する一瞬一瞬を見逃したくないです。
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