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UPDATE|2014/09/03

横浜アリーナの大舞台で見たアップアップガールズ(仮)の底力

少し肌寒くなった夏の終わり、8月31日に横浜アリーナで@JAM EXPO 2014が開催された。総勢80組のアイドルが集結し、10時間にもわたって複数のステージでライブやトーク・握手会、更には運動会まで繰り広げられるという大型イベントだ。この日、巨大なストロベリーステージのトップバッターの大役を務めるのはアップアップガールズ(仮)。朝10時にもかかわらず、多くの観客が押し寄せた。
 
 客電が落ちると、観客も一斉に色とりどりのサイリウムを点灯。メンバーが登場すると『(仮)は返すぜ☆be your soul』からスタート。歌い出しから派手な照明演出で会場からも大歓声があがる。

 MCでは関根梓から「皆さん、心の炎は燃えていますでしょうか? ついにこの時が来ましたよ! 皆さん、推しがいると思います。今持っているサイリウム、魂を今日ここにいるアイドルに捧げて下さい!」とイベントを楽しむための心構えが伝えられると、『全力!Pump UP!!』『UPPER ROCK』『アッパーカット!』と一気にアッパーチューン3曲を連続披露。会場のファンの体をあたためるための準備運動だろうか。それにしては激しすぎるような気もする。

 改めてアプガを大きな会場で全体を引きで眺めてみると、ダンスが揃っているだけでなく、とにかく力強い。それぞれが自身の歌パート以外でも一切休んでいない。ジャンプしていたり、駆け回ったり、存分に会場に向けてアピールしている。

 アプガのダンスには上下運動が多く取り入れられていることもあり、体力を激しく消耗することが想定されるし、ライブを最後まで駆け抜けるために見せ場以外ではある程〝’:抜く〟というのも大切なところなのに、だ。

 以前は「メンバーが倒れてしまうのではないか?」と心配になってしまうこともあった。過酷なライブを全力で駆け抜けるため週3でスポーツジムに通って体力作りをした結果、いつの間にか最後まで安心して観ていられるようになっていた。最年少で体力に不安があった新井愛瞳も、余裕の笑顔だ。

 中野サンプラザでの単独公演を達成し、その際にリハを徹底的にやっていた経験が活きているのであろうか。大きなステージでの戦い方・魅せ方がばっちりと身に付いている。ライブハウスでは客席からステージの全貌が見えないこともあるし、客席の熱気にごまかされてしまうこともあると思うが、今回のように横浜アリーナでメンバーの顔も判別出来ないような距離から眺めていても、アプガのパワーは会場の奥まで届いていた。

 ラストの『Party! Party!』では会場の観客と一緒にサイリウムを振りながら笑顔で完走。横浜BLITZが無くなった今、横浜の地で次にアプガが目指すものは横浜アリーナかもしれない。私の目には、単独公演を成功させる7人の姿が見えた。


◆セットリスト
M1 (仮)は返すぜ☆be your soul
M2 全力!Pump UP!!
M3 UPPER ROCK
M4 アッパーカット!
M5 Party! Party!
 

 
achico 寝ても覚めてもアイドルポップ!なOL / フリーライター。東京生まれH!P POP育ち。日々、アイドルに踊らされています。

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