月刊エンタメ

モーニング娘。超ダンス講座 竹中夏海先生×YOSHIKO先生対談 完全再録!

2013年12月06日 08時00分

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 月刊エンタメ1月号(11月30日発売)に収録されている特集「モーニング娘。超ダンス講座」がネットで話題だ。『Help me!!』のフォーメーションを図解で徹底解析したり、譜久村聖が語る「中から見たフォーメーションダンス」、YOSHIKO先生に聞いたダンス発注の裏側など、ファン注目のコンテンツはまさに必見。

 そこでエンタメNEXTでは、モーニング娘。の振付師YOSHIKO先生と、大のハロプロ好きで知られるコレオグラファー竹中夏海先生の2人によるインタビュー対談「娘。フォーメーションダンスをめぐる冒険」を完全再録。これを読めば、本誌の記事を読みたくなること間違いなし!?
 

チアかバトンか……ダンスのヒントは意外なところにあり

――竹中先生は、昔からハロー!プロジェクトがお好きだったとお聞きしましたが、最近のモーニング娘。のダンスはどうご覧になっていました?

竹中 9期・10期が入ってメンバーが大幅に入れ替わった時期がありましたよね。ファンじゃない人からすると、あの時期に一度「誰が誰だかわからない」という状態になったと思うんです。これは私の勝手な印象なんですけど、それを逆手に取ったのではないかなと。

――と言いますと?

竹中 アイドルのダンスって誰が歌っているか分かるのが基本だと思うんです。でも、最近のモーニング娘。の場合、初めて観た人はこう思うはずなんです。「誰が誰かは分からないけど集団としてスゴいことをやっているな」って。そしてそこからモーニング娘。に興味を持って個々のメンバーを知っていくというか……。ダンスで新規ファンを獲得している、それがもうスゴいですよね。

YOSHIKO ありがとうございます(笑)。でも、たしかにそういう部分あったかもしれないですね。というのも、それまでのモーニング娘。は「長めの歌のソロパートがあって、そこはテレビで抜かれる。その背後で他のメンバーがダンスして……」っていう流れだったんです。ところが、それが変わったんですね。つんく♂さんの指示もあって、歌う子を目立たせるというパターンから脱したんです。

竹中 フォーメーションダンスは、何かを参考にされたんですか?

YOSHIKO 集団行動からヒントを得ました。ちょうどテレビで放送していたんです。大学の集団行動チームが特集されていて。

竹中 集団行動ですか! 私はチアダンスをやっていたんですが、最初にフォーメーションダンスを見たときに感じたのは、チアというよりバトンの影響。夕方のニュースなんかで密着される、全国大会レベルのバトンの強豪チームのイメージですね。

YOSHIKO えっ! 私、バトンやっていたんですよ! まったく意識していなかったんだけどな(笑)。無意識で出ちゃったのかもしれない。

モーニング娘。の振付師 YOSHIKO先生(左)と、大のハロプロ好きで知られる振付師 竹中夏海先生

――『One・Two・Three』の頃はK-POPっぽいとも言われました。

竹中 その声は私も聞きましたけど、私はまったくそうは思いませんでしたね。たぶんあの当時、音や衣装を含めてみんなが感じていたいい意味での違和感を言い表すのに「K-POPっぽい」という表現しかなかったんだと思います。

――周りの反応はいかがでした?

YOSHIKO 『Help me!!』が公開されたとき、ダンサー仲間たちがすごく絶賛してくれたんですよね。それまでは私がモーニング娘。を担当していることに対しても「アイドルでしょ?」っていう冷ややかな反応だったのに(笑)。

竹中 それ、すごくわかります。アイドルのダンスってそういう世界ですよね。下に見られることが多いというか。私、ずっとそこがもどかしかったんです。プロのダンサーこそ、本当はアイドルに注目して欲しい。ただ『Help me!!』あたりからは、大学(日本女子体育大学で舞踊学を専攻)の後輩にも、「もう無視できないだろ!」っていう気持ちだったんです。だって、若くて可愛い子たちが、歌いながらこのダンスをやっているんですから。実際に観たら、一発で「ヤバい」って感じますよ。「今のアイドルって、ここまでやっちゃうのかよ」っていう感じで。

YOSHIKO アハハ! どうもありがとうございます。

――竹中先生が特に気になった動きは?

竹中 『愛の軍団』で歌うメンバーが挙手するじゃないですか。あれは目から鱗でしたね。私は振りの中で歌っている子_をどうやって分からせるかに悩むことが多いんですけど、「その手があったか!」って。

YOSHIKO あれ、実は昔からやっていた方法なんですよ。最初にやったのは『黄色いお空でBOOM BOOM BOOM』(黄色5/2000年)かな。結局、その部分は使われなかったんですけど。でもそこでボツにされても、いまだにしぶとく使い続けているという(笑)。

竹中 私も振付でフォーメーションを変えるほうなんですけど、そうするとスタッフさんに嫌な顔をされることがあるんですよ。「誰が歌っているのかわからない。テレビでもカット割りがしづらい」って言われて。でも『愛の軍団』を観たら、テレビ局のニーズにもちゃんと答えられるわけじゃないですか。すごい発明だと思いましたね(笑)。

ハロプロファンのみならず、多くのアイドルファンから「読んでみたい!」との声が挙がっている特集「モーニング娘。超ダンス講座」。ぜひ月刊エンタメ1月号でチェックしてください!

――最近YouTubeとかを観ると世界中で一般の方がモーニング娘。のダンスを踊っていますがそれについてはどう思います?

YOSHIKO ビックリしましたね。私、普段そういうの観ないんですけど、友達に「ちょっとスゴいから観た方がいいよ」って言われて観たんです。

竹中 あの人たちスゴいですよね。振り起こしの能力が。

YOSHIKO どこの国か忘れちゃったんですけど、スウェーデンかどこかの国の子から日本語でメッセージがきたんです。一生懸命覚えました、ポイントがあったら教えてくださいって。えー! って思いましたね

――どう返したんですか?

YOSHIKO ポイントと言われても困るので、頑張ってくださいと(笑)。若い頃は嫌だったんですよ、真似されるの。「私が作ったのに真似しないでよ」って(笑)。でも今は本当に嬉しいですね。どんどんやってくださいという感じです。

――ダンスの難易度としてはどうなんですか? やはり『ワクテカ』の頃よりも今のほうが難しくなっているんですか?

YOSHIKO 曲のテンポが速くなっていますからね。『ワクテカ』を最初に聴いた時、速いなと思ったんですが、今聴くと遅く感じますもんね。それぐらい最近の曲は速くなっているので、振りも自然と難しくなっていますね。

――この先、複雑さ、難易度がさらに上がって行くことを想像すると楽しみでしょうがないですね。

竹中 ちょっと! そんなまとめに入らないでくださいよ。まだお聞きしたいこといっぱいあるんですから。

――すみません、時間の都合と誌面の都合がありまして。お二人とも今日はありがとうございました。_

YOSHIKO先生
振付師/ダンサー。モーニング娘。『恋愛ハンター』以降のすべての楽曲を担当。その他、Berryz工房、℃-ute、スマイレージ、Juice=Juiceの振付も担当している。

竹中夏海先生
振付師。PASSPO☆、アップアップガールズ(仮)などの振付を担当。モーニング娘。のなかで推しは工藤遥。

■モーニング娘。-ハロー!プロジェクトオフィシャルサイト-
http://www.helloproject.com/morningmusume/

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