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BABYMETALが幕張メッセの灼熱の渦で「カモン幕張! スクリーム!」

2014年09月14日 16時00分

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BABYMETALライヴレポート@幕張メッセイベントホール 13.SEP.2014

熱かった夏も終わりを告げようとする、中秋の名月も過ぎた9月半ば。東京地方は、日中でも過ごしやすい天候の日が多くなってきた。しかしこの土曜、幕張は真夏日のような暑さが戻ってきた。BABYMETAL、怒濤のワールドツアーの最後を締めくくる2Days初日。ヨーロッパ、そして北米大陸での修行の成果を、ずっと待っていた日本のファンに届ける日がやってきた。日本では3月の武道館2Days以来半年ぶりとなるフルサイズのショウ。過酷な夏を経験して、3人は、そしてバンドはどんな成長を遂げたのか?

 早朝から、早くも黒いTシャツに身を包んだ軍団が続々と海浜幕張に集結した。開場は16時半とまだ先。しかし物販を求める列は朝8時には既に100人を超え、そこかしこでBABYMETAL談義の花が開いている。物販の始まる13時には、行列のために設けられたスペースは、溢れんばかりの人で覆い尽くされていた。開場の時間になっても、行列は途切れることを知らない。いかに多くの人間がBABYMETALを待ち望んでいたのかがわかる。

 会場に入ると、場内はスラッシュ四天王(メタリカ、スレイヤー、メガデス、アンスラックス)のナンバーを中心としたBGMに、早くも大歓声が起こり、モッシュの始まっている場所さえある。ステージのバックドロップには、昨年の12月に同場所でライヴを行ったときのマリア像とはうって変わり、大きなスクリーンが設えられている。床から天井まで届く巨大スクリーンに配慮してか、本来中心部に置かれているドラムセットは上手側にかなり移動した格好だ。

 続々と埋まっていくフロアと観客席。今回は若いファンが比較的多い印象。BABYMETALのファンも随分と多様化してきた感がある。アンスラックスの初期の名曲『A.I.R.』が終わり、定刻より5分ほど遅れて客電が消えると、待ちきれぬファンは早くも大興奮。スクリーンに映し出された、『スターウォーズ』を模したワールドツアー仕様の動画に歓声が上がる。

 最初の曲はもちろん『BABYMETAL DEATH』。神バンドがかき鳴らす激しいサウンドの中、スクリーンには大きなBABYMETALのロゴが映し出され、ステージ中央のスモークの中から、SU-METAL、YUIMETAL、MOAMETALが姿を現す。SU-METALとYUIMETALがキリッとした表情で自己紹介するのと対照的に、少しオトナっぽくなった表情でニッコリと微笑むMOAMETALの表情が印象的だ。

『いいね!』ではブレイク部分でお立ち台に上がったSU-METALが「セイホー!幕張!」と煽る。そしてこの初期の曲も今では完全にヘヴィメタルのバンドのサウンドとして違和感がなくなっていることも、進化の一つだろう。それは次の『ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト』も同様だ。バンドで演奏されることを前提には作られていなかったという初期の曲も、あたかも最初からバンド用に書かれていたと思えるほど自然に演奏してしまう神バンドのポテンシャルの高さも、BABYMETALを欧米に認めさせた一因となっていることは疑いようもない。

 大歓声の中3人がステージから姿を消し、その神バンドのソロタイムが始まる。今ではこのソロタイムを楽しみにしているファンも数多い。ひとりがソロを演じている間、他の神が観客を煽るというスタイルも、バンドの結束力の高さを物語っている。

 壮絶なソロの応酬が終わり、場内は一転、ダークなピアノの旋律がこだまする。SU-METALのソロ曲『悪夢の輪舞曲』。炎に包まれたステージで歌い上げるSU-METALがスクリーンにはモノトーンで映し出される。凜々しく、そして美しいその姿に、ひと夏を超えて明らかに成長した痕跡が見える。ヘヴィメタル界を代表するディーヴァと形容しても言い過ぎとは思えない表現力(歌唱だけでなく表情や身体全体での表現も含め)を備え始めている。低迷する日本のヘヴィメタル業界における一筋の光明と言えるのではないだろうか。

 ステージにコミカルな映像が映し出され、YUIMETALとMOAMETALの『おねだり大作戦』が始まる。スクリーンが2分割され、二人のキュートな表情が映し出される。彼女たちの表現力も日を追う毎に成長しているのがわかる。リアルにお願いされたら、何でも買ってあげてしまいそうなファンも増えていそうだ(笑)。

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タグ: BABYMETAL 

          

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