ライブレポ

BABYMETALがメタラーの鋼鉄魂をとろけさせ「ちょ待ってちょ待って!」

2014年09月15日 16時00分

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BABYMETALライヴレポート@幕張メッセイベントホール 14.SEP.2014

 欧米5カ国をサーキットしたワールドツアーからの凱旋単独公演となった前日のライヴの興奮もさめやらぬ14日、BABYMETAL幕張2Daysの2日目の公演が行われた。天候は前日同様晴れ。8月が戻ってきたかのような厳しい残暑の中、熱心なファンがグッズを求め早朝から容赦なく太陽が照りつける屋外の売り場に列を作っている。

 この日もファン層の多様化はハッキリと見て取れた。初期のライブでは、さくら学院からのアイドルオタク系のファンとメタラーから彼女たちに興味を持った層に2分化されていたが、今ではそれ以外の音楽のファン、コスプレイヤー系の人々など、本当に多種多様な層に支持されるようになった。女性、若いファンも増えた。親子での参戦も数多くなり、幼い娘にBABYMETALのコスプレを施した親の姿もある。ジャンルや世代を超えた多くのファンの目に、厳しい真夏の海外遠征を乗り越えた3人の姿はどう映ったのだろうか?

 会場に入ると、この日もビッグ4と呼ばれるスラッシュメタル四天王(メタリカ、スレイヤー、メガデス、アンスラックス)の楽曲をBGMに早くもヒートアップしている。曲がメタリカの『Creeping Death』からスレイヤーの『War Ensemble』にチェンジすると、客席は異様な盛り上がりを見せる。見ると2階席で2本のルミカライトをドラムスティック代わりにエアドラムのパフォーマンスをするファンがいる。このドラミングが非常に上手く、気づいたファンが騒いでいたのだ。

 曲は再びメタリカの『Master of Puppets』に変わり、ギターソロに合わせて観客がシンガロングを始めたところで客電が消灯。わき上がる大歓声。『BABYMETAL DEATH』のイントロに乗せてバックドロップの巨大スクリーンに映像が流れる。長い修行の旅を終え、日本のファンの前に帰ってきたBABYMETAL。2日目のライヴがいよいよ始まった。

 神バンドが奏でる重い旋律の中、舞台中央の真っ白なスモークの中から3人が登場する。ステージ上を狭しと激しく駆け回り客を煽るSU-METAL、YUIMETALそしてMOAMETALの3人。スクリーンに映し出された3人の表情は皆自信に満ちあふれている。ひと夏の経験が少女たちをここまで大きく成長させるのか。そんな感慨が心中にわき起こる。

 2曲目は『君とアニメが見たい~Answer for Animation With You』。ファンには意外な選曲と映ったのか、どよめき、そして大歓声が場内を包む。思えば昨年10月のLOUDPARKでも2曲目に同曲を持ってきて意表を突いた。しかし観客の反応は昨日よりも明らかに良い。3曲目『メギツネ』が始まるとフロアは早くもお祭り状態だ。まだ序盤とは思えない興奮度に、ファンは最後まで保つのか? と余計な心配をしたくなる。女心の葛藤を歌った同曲、SU-METALの表現力は明らかに以前よりアップしている。数々の経験を経て、ボーカリストとして徐々に成熟していくのがわかる。

 さあ、ここからは神バンドのソロタイム。前日とは一部メンバーが入れ替わっての演奏。両方観ることができたファンはラッキーだ。ソロの間も休むことなく盛り上がるフロア。この辺もBABYMETALファンの素晴らしいところだ。続いてダークでメランコリーなSU-METALのソロ曲『悪夢の輪舞曲』。狂気に満ちた難しい同曲での彼女の表現力も、この夏を超えてひときわ輝きを増した。

 一転、YUIMETALとMOAMETALの可愛らしい『おねだり大作戦』が始まる。この落差の大きな2曲を同時に楽しめてしまうのもBABYMETALの魅力だ。細分化に細分化を重ね、結果何とも重苦しい閉塞感が支配するようになってしまったヘヴィメタルというジャンルの中で、これだけ振り幅の大きな様々なエッセンスをメタル内外から取り込んだ幕の内弁当のような楽しさ。これこそがBABYMETALの楽しさ、そしてメタルに精通した欧米のファンをも夢中にさせた最大の要因なのだろう。


次ページではライヴ後半戦を
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